ETUDE

~美味しいお酒、香り高い珈琲、そして何よりも素敵な音楽。
これが、私(romani)の三種の神器です。~

「ブリュッヘンのプローベ」と「カフェ・バッハ」

2009-02-11 | コンサートの感想
いろいろ所用があったので、昨日は一日休暇をとりました。
とても興味深い体験ができたのは、ブリュッヘンのプローベ。
「ハイドン・プロジェクト」と題して、ブリュッヘン&新日本フィルは2月に記念イベントを組んでいます。
オラトリオ「天地創造」とロンドンセット全曲という意欲的な内容ですが、そのうちロンドンセットの各回のチケットを購入すると、その公演の公開リハーサルをみられることになっていました。
昨日はその特典でプローベをみせてもらったのですが、これが本当に面白かった。

楽員の人たちがだんだん集まってきて、各自で音出しをした後はチューニング。
このあたりの過程を客席からみてると、まるで自分が楽員の一人としてその中にいるような錯覚を覚えます。
定刻にブリュッヘンが現われました。
長身痩躯の風貌で、まさに哲学者のような雰囲気を漂わせています。
この日公開されたプローベは、96番「奇跡」と93番。
決して激昂したりすることはなく、静かな語り口でプローベは進みます。
口数は多くないけど、実に的確に自分の意図を伝えているように感じました。
細かな指示がなされるにつれて、オケの音の響きがみるみる変わっていきます。
ブリュッヘンが歌って聞かせることは少ないのですが、ときに口笛のような音を使って表現することがありました。
「ここは、どうしてもこんな表情で演奏してほしい」というときに限って使っていたようですが、効果抜群。
そういえば、彼は伝説のリコーダー奏者だったわけですから、この方法が一番手っ取り早いはずですよね。
あまり細かく書いてしまうと、本番の感想記事が書けなくなりそうなので、この辺に留めておきますが、巨匠がまさに音楽を作り上げる秘密の一端を垣間見たような気がしました。

そして、昨日のもうひとつのハイライトは、南千住にあるカフェ・バッハ。
珈琲好きの人なら、「一度は行ってみたい」、「カフェ・バッハの珈琲を味わってみたい」と思う名店です。
私もずっと行ってみたいと思いながら果たせなかったのですが、この日念願かなってカフェ・バッハ詣が実現しました。

カフェ・バッハのことについては、また改めて書かせてもらう予定ですが、この日初めて飲んだお店の定番「バッハ・ブレンド」は本当に美味しかった。
ものすごく強い個性があるわけではありません。
しかし、この絶妙のバランスは何と例えればいいんだろう。
とにかく、一口飲んだ瞬間から人を温かい気持ちにさせてくれるような珈琲で、何度でもおかわりをしたくなるような格別の美味しさでした。
こんな素敵な珈琲で客をもてなしてくれるお店ですから、店内の雰囲気・お店の人の接客もまさに一流。
噂に違わぬ名店ですね。
また、最後にレジをしてくれた女性は松雪泰子似の美人で、とても感じが良かったです。

あれこれ書いているうちに時間がきてしまいました。
これからブリュッヘンの本番を聴きに行ってきます。
続きはまた。

コメント (2)
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