ETUDE

~美味しいお酒、香り高い珈琲、そして何よりも素敵な音楽。
これが、私(romani)の三種の神器です。~

「武士の一分」

2006-12-10 | その他
今日、話題になっている映画「武士の一分」を観てきました。
映画館で映画を観るのは、2年ぶりです。
映画は大好きなのですが、封切後半年もしないうちにBSやCSで放送してくれるし、時間的にもそのほうが楽なので、ついついそちらのほうに流れがちでした。

さて、「武士の一分」。
これは素敵な作品ですねえ。
何か温かいものを感じさせてくれる映画で、見終わったあとの満足感・爽快感がとても心地よかった。
この映画の特徴的なところは、かたき役一人を除いて、みんな善人なんです。
小市民的なキャラクターもいますが、基本は善人。
このあたりのプロットの巧みさが、見終わって温かい気持ちにさせてくれる大きな要因なんでしょうね。

     

下級武士である主人公夫婦と、先代から仕える手伝いの老人。
決して豊かではないけど、つつましくも愛情に満ちた生活を送っていた彼らに突然襲った悲劇。
今の世なら、間違いなく労災適用になるような大事故に主人公が見舞われるのですが、何せ江戸時代の話。
明日からの生活保証もまったくない。そんな状況で、美人で気立てがいい妻が罠にはまります。夫婦仲が良かったからこそ嵌った悲劇。
ネタバレになるので、これ以上細かくは書きませんが、ここで主人公は、
「命に代えても守るべきものがある。守りたい愛がある」と一大決心し、ある行動に出るのです。

「私が主人公の立場だったら、どうする?」と思わず考えてしまいました。
考え方・思いは100%主人公に賛同するのですが、ついついリスクも考えてしまいそうで、ここまで男らしい行動が果たしてとれたかどうか。
大いに考えさせられる映画でもありました。

隣で一緒に見ていた妻はどう感じたんだろう。
また、じっくり聞いてみましょう。

P,S
ところで、この映画のキャスティングは、主役も脇役もまずは申し分ない最高の配役だったように思います。
とくに気に入ったのが檀れいさん。
女優初仕事だそうですが、その美しさと、純粋で健気さが伝わってくる演技に、すっかり心を奪われてしまいました。





コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする