『左翼のメランコリー』という本を読んだ
左翼という概念が登場して以来 二百年弱
負け続けてきた左翼の歴史 そして芸術
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わが畏友 小林敏明氏の通奏低音はメランコリーだ
いや それを幾たびか 著書名にまでしているから
メインテーマであろう 詩人になり損なった哲学者
彼がいま 雑誌「文學界」に連載している評論には
私のブログから 想を得たものがあるという
まっこと「公園のイタチ」(オヤジギャグ)である
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薔薇はたぶん 己のゴージャスさを知っているに違いない
さもなくば こんなに高慢な咲き方はしないはずだ
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桜は パッと咲いてパッと散るから美しいなどは
人間のかってな言いぐさ
咲き始めの桜に なんの屁理屈があろう
ただその生が命じるままに 咲くのみ
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菫はゆかしいといわれ 可憐だといわれる
しかし 至近距離では けっこう妖しい
妖しさは花の宿命 花の定め
次代を残すための 壮絶な闘いの旗印
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春風駘蕩 弥生の空はあくまでも明るい
図書館への車中 フロントグラスに雨滴が点々
どこかで 狐のお嫁入り
きっと コン活に 成功したのだろう
読むと暗~くなるような本を また借りた
明るくなるような本は どこか嘘っぽいし
明るくなってしまうことに 罪を感じるのだ
左翼という概念が登場して以来 二百年弱
負け続けてきた左翼の歴史 そして芸術
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わが畏友 小林敏明氏の通奏低音はメランコリーだ
いや それを幾たびか 著書名にまでしているから
メインテーマであろう 詩人になり損なった哲学者
彼がいま 雑誌「文學界」に連載している評論には
私のブログから 想を得たものがあるという
まっこと「公園のイタチ」(オヤジギャグ)である
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薔薇はたぶん 己のゴージャスさを知っているに違いない
さもなくば こんなに高慢な咲き方はしないはずだ
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桜は パッと咲いてパッと散るから美しいなどは
人間のかってな言いぐさ
咲き始めの桜に なんの屁理屈があろう
ただその生が命じるままに 咲くのみ
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菫はゆかしいといわれ 可憐だといわれる
しかし 至近距離では けっこう妖しい
妖しさは花の宿命 花の定め
次代を残すための 壮絶な闘いの旗印
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春風駘蕩 弥生の空はあくまでも明るい
図書館への車中 フロントグラスに雨滴が点々
どこかで 狐のお嫁入り
きっと コン活に 成功したのだろう
読むと暗~くなるような本を また借りた
明るくなるような本は どこか嘘っぽいし
明るくなってしまうことに 罪を感じるのだ
小林敏明氏、私にとっては廣松渉の気鋭の研究者という印象です。学生時代、議論になると吉本隆明、廣松渉、柄谷行人等の言葉をいかにうまく引用するかが論破の決め手でした。その名前を出すだけで何となく反論できなくなるカリスマ性があったので、議論に勝つためのツールとして必修教科でした。
卒業後も、吉本氏、廣松氏の講演を聞きに行ったことがあります。小林氏の名前を知ったのはずっと後のことで「廣松渉-近代の超克」あたりだと思います。雑誌「情況」は高校時代から読んでいたので、廣松氏の物象化論は私にとってトレンドでした。その点でも小林氏の名前は印象に残っています。
改めて六文さんのご交友の奥深さを痛感しました。
先般も小林氏に触れた折、コメントをいただきましたが、なるほど、そうしたつながりでいらっしゃいますか。
彼は直接、広松氏の授業を受けていると思いますから、そこから出発していますが、精神病理学者の木村敏氏やドイツの精神病理学者のブランケンブルクなどを介して、その思想分野を広げていったようです。
一方、西田幾多郎や夏目漱石など日本の思想や文学などその守備範囲も広いと思います。
上に書きましたように、「憂鬱=メランコリー」は一つのキーワードで、「憂鬱」と明示した単著が3点ほどあります。
ここしばらくは、帰郷のたびに逢う機会を設けてくれて、それを楽しみにしています。