なんの変哲もない街角に、なんの変哲もないというかいかにも古めかしい、一見洋館風の木造建築があります。私の家から徒歩10分ほど、旧国道21号線沿いの角地です。
最近まで、この手前のコンクリートの土台の上には立派なカラタチの生け垣があって、中が見通せなかったのですが、最近、伐採されて建物の西の側面が道路から見えるようになりました。
それにしてもこの生け垣の伐採、いかにも不揃いですね。プロの手を煩わせず、身近な人が切ったのでしょうか。
正面の方へ回って見ましょう。広い門構えがあって、そこから撮ってみました。玄関は門から少し横に入ったところにあり、そこへと玉砂利を敷き詰めたイントロがあります。
辺りに誰もいないのをさいわい、正面玄関に近づいてみましょう。
これが正面エントランスです。
質素には違いないのですが、どこか普通の民家とは違ったたたずまいが感じられませんか?
私の記憶によれば、この建物は昭和30年代までは岐阜県知事の公舎だったのです。
しかし、知事が選挙で選ばれるようになったのは戦後(1947=昭和22年)の新憲法以後で、それ以前は官選知事、つまり知事も官僚だったわけですから、知事公舎ではなく知事官舎といっていたように思います。
余談ですが、現憲法以前の知事は、お上が地方へ派遣するお代官様のような存在だったわけです。だいたい、地方自治という概念そのものが、現憲法以前にはなかったといっていいでしょう。
で、現在は何になっているかというと、長年、岐阜県知事を務めていた人(岐阜の県産酒の蔵元)の一族がここを引き取ったというか払い下げられたというか、とにかくここを入手し、その知事だった人の末裔が使用してきました。その子供は国会議員になり、大臣などを歴任しましたがもう引退し、今は孫に当たる人で、やはり現在国会議員になっている人の事務所として使われて来ました。
ただしこの人は、選挙区制の変動により、今やこの選挙区を地盤としていないため、近々事務所を引き上げるのではという噂が出ています。
近年、生け垣などが刈り込まれず荒れ放題で、ついには上に述べたように伐採されてしまったのはそのせいかもしれません。
そうした噂を聞いて、ひょっとしたら取り壊されるかも知れないと思い、写真に収めたわけです。
それにしても、質素というか質実剛健というか、議員宿舎などに無駄な税金を使い、あまつさえそこへ自分の愛人を泊めるなどということを平然と行う連中に見せてやりたいものです。
しかし、現状の知事公舎はどんなものでしょうね。以前の愛知県のそれは知っていましたが、今の岐阜県のそれは知りません。
でも、知事さんもだんだん偉くなって、「国会議員になってやってもいいが、そのときには総理にしろ」などと啖呵を切る時代ですから、いろいろ様変わりしているでしょうね。
ま、それも地方自治のひとつのありようでしょうか。
最近まで、この手前のコンクリートの土台の上には立派なカラタチの生け垣があって、中が見通せなかったのですが、最近、伐採されて建物の西の側面が道路から見えるようになりました。
それにしてもこの生け垣の伐採、いかにも不揃いですね。プロの手を煩わせず、身近な人が切ったのでしょうか。
正面の方へ回って見ましょう。広い門構えがあって、そこから撮ってみました。玄関は門から少し横に入ったところにあり、そこへと玉砂利を敷き詰めたイントロがあります。
辺りに誰もいないのをさいわい、正面玄関に近づいてみましょう。
これが正面エントランスです。
質素には違いないのですが、どこか普通の民家とは違ったたたずまいが感じられませんか?
私の記憶によれば、この建物は昭和30年代までは岐阜県知事の公舎だったのです。
しかし、知事が選挙で選ばれるようになったのは戦後(1947=昭和22年)の新憲法以後で、それ以前は官選知事、つまり知事も官僚だったわけですから、知事公舎ではなく知事官舎といっていたように思います。
余談ですが、現憲法以前の知事は、お上が地方へ派遣するお代官様のような存在だったわけです。だいたい、地方自治という概念そのものが、現憲法以前にはなかったといっていいでしょう。
で、現在は何になっているかというと、長年、岐阜県知事を務めていた人(岐阜の県産酒の蔵元)の一族がここを引き取ったというか払い下げられたというか、とにかくここを入手し、その知事だった人の末裔が使用してきました。その子供は国会議員になり、大臣などを歴任しましたがもう引退し、今は孫に当たる人で、やはり現在国会議員になっている人の事務所として使われて来ました。
ただしこの人は、選挙区制の変動により、今やこの選挙区を地盤としていないため、近々事務所を引き上げるのではという噂が出ています。
近年、生け垣などが刈り込まれず荒れ放題で、ついには上に述べたように伐採されてしまったのはそのせいかもしれません。
そうした噂を聞いて、ひょっとしたら取り壊されるかも知れないと思い、写真に収めたわけです。
それにしても、質素というか質実剛健というか、議員宿舎などに無駄な税金を使い、あまつさえそこへ自分の愛人を泊めるなどということを平然と行う連中に見せてやりたいものです。
しかし、現状の知事公舎はどんなものでしょうね。以前の愛知県のそれは知っていましたが、今の岐阜県のそれは知りません。
でも、知事さんもだんだん偉くなって、「国会議員になってやってもいいが、そのときには総理にしろ」などと啖呵を切る時代ですから、いろいろ様変わりしているでしょうね。
ま、それも地方自治のひとつのありようでしょうか。
岐阜大学の長良校舎、いまはもう公園になっていますね。そこを卒業して以来、ずーっと名古屋に住んでいる友人と3,4年前に訪れたのですが、もはやどこにも面影が残っていないと嘆いていました。
かつての知事官舎も、取り壊されてもう10年以上、そこに何があったのかを覚えている人も、どんどん減ってっゆくことでしょうね。
消えましたか。さびしいですね。
加納高校の正門から校舎、岐阜大学の長良校舎の雰囲気など、私には昭和の匂いをいつまでも嗅いでいたい思いです。官舎から少し東の花ノ木町に住んでいたことがあります。
またよろしく。
ようこそ。加納高校のご出身なんですね。
この建物の続報を以下に載せていますので、よろしければご参照ください。
https://blog.goo.ne.jp/rokumonsendesu/d/20100710
軍刀立てのある家を買いませんか
https://blog.goo.ne.jp/rokumonsendesu/d/20101106
tun
ついに取り壊されることになりました
https://blog.goo.ne.jp/rokumonsendesu/d/20101123
朗らかな決別のために
結論を申し上げますと、現在はコンビニになっています。
おっしゃるような側面がある一方、折角の地方自治が「名ばかり自治」になっている側面もあって、その意味では地方分権がもっと進んでもいいかと思います。
ただし、現行のそれは、タレント性が強かったり大声で叫ぶところのみが目立つふしがありますから、そうではなくて中央官庁と地方自治体との合理的な機能分担(その基準はタックスペイアーに対するよりよい還元です)に基づく制度全般の見直しが必要なように思います。
地方分権を旗印に、その一点をもって中央政界に殴り込みをかけようとするような動きには反対です。国政はその一点に集中しえないからです。
かつて、郵政民営化の一点突破で獲得した3分の2議席が、郵政とは関係のない事案にまで幅をきかせ、結果として今日のずるずるの事態を生み出していることを十分反省すべきだと思います。
思っていましたが、今の知事も、
県民から直接選ばれるゆえに
議会と対等であり(大統領型)、権力が集中しすぎていると思います。
知事や市長が、「住民から選ばれた」ということを
振りかざして、独裁的になっては、地方自治の本旨の本末転倒です。どうも、最近は、地方分権を振りかざして、そうなりかかっているような、
気がします。
私は、「個人の尊厳」という点から、
議会制民主主義を大切にしてほしいです。
首相公選など、もっての外です。