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カーネーションと山椒のデリカシィ

2009-05-19 01:29:39 | 花便り&花をめぐって
 母の日に息子夫妻がカーネーションを贈ってくれました。
 野良犬や野良猫のような草花しか育てていませんので、というか、放りっぱなしで咲く花しか相手にしていませんので、こうした深窓育ちの花をどう扱っていいのかよく分かりません。
 基本的には室内においているのですが、久々に天気がよいのでお日様に当ててやりました。

       
 
 もう終わりかけの花もあるのですが、これからというつぼみも控えています。
 出来るだけ長持ちさせ、付いているつぼみをすべて開かせるのが贈ってくれた側の厚意に報いることだと思い、その育て方をネットで調べてみると、これがまた意外とデリケートなのですね。

    

 適当に日を当ててやることは必要なのですが、直射日光にさらさないで木陰の風通しの良いところに置いた方がよいだとか、水はやりすぎると根腐れしますよだとか、咲き終わった花は摘み取らないと灰色カビ病が発生しますよなどといった恐ろしいことが書いてあります。
 フムフムと一応は読んだのですが、果たしてこれらを充分ケアーして無事すべての花を見、かつそれ以上に育てることが出来ますでしょうか?

 ところで、もうひとつ、かねてより私とは相性が良くなかった植物があります。
 それは山椒なのです。
 この香りが好きで、とりわけこの時期、竹の子や煮魚、和え物などの付け合わせにはもってこいですね。
 そこで、葉っぱだけ買うよりもと、時折、苗木を買ってくるのですが、これが巧く成長したことがありません。一度だけ、2、3年間ぐらい生きていて1メートルぐらいにまでなったのですが、ハイ、それまでよで、その他は買って半年以内にご昇天という有様です。

       

 ですから、ここ何年かはすっかり諦めきっていたのですが、もう一度チャレンジしてみようと農協で150円をはたいて買ってきました。
 これも買ってきてからネットで調べたら、葉っぱを摘む時に笑ったり、話したりしただけで木が死んでしまうという怖い話が載っていました。植え替えに弱いとか、西日が当たってはダメだとか、日陰がいいとか、コンクリートの照り返しがダメだとか、なんだか、はなっから自信を削ぐような話ばかりです。

 植え替えに弱いといわれても、7センチ四方ぐらいのポリの包みのママにしておくわけには行きません。出来るだけ呼吸をしないようにして、植え替えました。

       
 
 でも、この木に関しては疑問もあるのです。
 かつて山へよく入っていた頃、西日ががんがん当たる斜面で、山椒の大木を見かけたことがあります。また、岐阜駅の南では、街路樹のエリアに結構大きな山椒の木があり、コンクリートの照り返しにもめげず2メートルほどの頑丈な木に育っています。
 その木の所在を知ったのは、自転車で一度よろめいてその棘に引っかかれたからです。仕返しに、新芽の美味しそうなところを採ってきて食べてやりました。

 といった具合で、そうしたかなり過酷な条件下でも平気なのになぜ私の家には馴染まないのでしょうか?何とか今度こそ、飼い慣らしてみたいものです。

       
            デリケートな仲間のそろい踏み

 そんなわけで今日は、デリケートは植物2種をノミネートいたしました。
 果たしてどちらがより長く我が家に居着くことが出来ますでしょうか?







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4 コメント

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Unknown (obamama)
2009-05-19 09:13:53
山椒は、私も何度挑戦しても、まず虫に葉を食い尽くされ、やがて消滅。いつもそうなのです。よほど気難しいのでしょうかね。カーネーションは育てたことがありません。いつも失敗する金蓮花・ナスタチュウムが、今年は種から巻いたら、元気にオレンジ色の花を咲かせてくれて、嬉しいです。
山椒はスパーで買うと、ほんのちょっぴりで、高いので、私も植えたいのですが。どなたか、こつを教えて下さい。益臣さんがいたら、したり顔で、講釈を述べたでしょうに。寂しいなあ。
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Unknown (只今)
2009-05-19 10:08:17
結婚式で「放し飼いにして育てられた私は」と挨拶した息子の連れ合いから「母の日」に送られてくるカーネーションは、放っといても一年近くも持つドライフラワー。
 そういえば、4年前、「もくの会」連中で師崎から舟で伊良湖に渡ったホテルで、おまけ風に貰った「シンゴニュウム」という葉っぱが、放ったらかしにしてあるにもかかわらず、どんどん伸びて今も元気!
 したり顔した教員ならば、ここから何かを学べ、というところですが、それはともかく、「育つ」とか「保つ」というのは、深くて重いものなんだということは、改めて思い知ります。しかし、ドライフラワーは、どんな位置づけになるのでしょう。 
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Unknown (冠山)
2009-05-19 13:50:24
「育つ」とは重く、深いことに共感しきりです。今、わが家には目白が一羽仮住まいしています。5日ほど前に孫娘が、瀕死の雛を大事に抱えて帰ってきたのです。鼠色の産毛につつまれた塊のようでとても育つまいと思いました。我が家には鳥かごもなくて大騒ぎしましたが、今は羽根も一人前の鳥らしく色がつき見栄えよくなっています。後で聞くと、孫たちは、それぞれの家で飼うのを許されなかったら、自分たちで隠れて育てようと話しあったという。鼠色の産毛の塊に命を見詰めた孫たちに、また「育つ」目白の生命力に教えられました。もう少し元気に「育っ」たら放してやろう、と話しています。
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Unknown (六文錢)
2009-05-20 16:28:16
>コメントを下さった皆さん

 カーネーションと山椒から、結構話題が広がりましたね。
 なくなった益臣さん、そういえば園芸や菜園の話もっと聞いておくべきでした。

 育てる、保つというのはかつては当たり前のことだぐらいに思っていましたが、最近になってそれはそれで大変なんだと思うようになりました。
 
 ある哲学者は、自分の「有限性」の自覚から世界が開けるといっていますがやはりそのようですね。
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