魔人の鉞

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新・安全保障戦略で国は亡ぶ

2022-12-17 10:30:01 | 岸田政権
きのう閣議決定された新たな国家安保戦略は、安全保障というより、国を亡ぼす戦略です。

反撃能力とは、攻撃能力です。言葉のゴマカシです。相手の攻撃準備を察知して、その前に反撃するなら、それは先制攻撃です。戦前は謀略で攻撃されたことにして反撃するのは朝飯前でした。
また、相手の攻撃手段は1か所ではなく多様で、移動式や潜水艦など固定されていないものも多いのですから、それらを防ぐのには天文学的な装備と費用が必要になります。しかしそれでも100% 防ぎきることはできません。
そのための兵器装備はほとんどアメリカからの輸入です。言い値で買わされるのです。アメリカが大喜びするのは、自国企業が儲かるという意味も大きいはず。

台湾進攻があればお国の一大事、というのも疑問です。あれは国際的には一つの中国で、内戦の停戦状態です。台湾問題に日本がどの程度関与すべきか、真面目に検討しているのでしょうか。不義非道のアヘン戦争で強奪された香港の回復もそうだし、日清戦争で割譲した台湾の統一は中国の悲願といえるはず。習近平の個人的な願望などではありません。
日本は台湾の自由と独立のために血を流すのでしょうか。国民にその覚悟がありますか?  日本もアメリカも台湾を独立国と認めていませんが、あるいは、台湾独立をけしかけようというのでしょうか。そんなことは誰の利益にもなりません。

専守防衛という国策の大転換をろくに議論もせず、いきなり増税で1兆円を賄うというのもひどい。年間数兆円の経費節減が前提ですが、そんなことが軽々とできるはずもなく、更なる増税や、年金の減額とか国債増発を、ということに必ずなるでしょう。

子ども対策予算はどこから出てくるのですか? すでに日本では出生数が激減しています。わずか50年ほどで国民人口が半減しようかというのに、防衛装備に血道を上げてどうするのか? よほど戦争をしたい、兵隊に命令したいお偉いさんがたくさんいるということでしょう。

この方針では日本は攻撃される前に滅びます。悲しいですが。
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