魔人の鉞

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イスラエルへの社会的制裁に賛成

2024-06-26 07:30:05 | 日記
先日京都のあるホテルがイスラエルのガザ侵攻に反対してイスラエル人の宿泊を拒否し、イスラエル大使館が抗議していた、ということが報じられました。これは旅館業法に違反するので、以後しないようにという指導があったようです。

しかしイスラエルのしていることは大変な国際法違反。ガザ侵攻もひどいですが、パレスチナ自治区では勝手にパレスチナ人の土地を取り上げて自分たちが入植する、抵抗するものは投獄する。そして2024年6月26日付毎日新聞の報道によれば、パレスチナの水の85%をイスラエル人が使っているということです。大使館は抗議する前に、ガザ侵攻を謝罪すべきです。

ロシアも悪いが、ロシアはこんなことまではしていない。そしてロシアに対しては日本国も経済制裁を行なっています。対してイスラエルには何もできない。アメリカが国連決議を妨害し、制裁などまったく考えられないのです。

こんな状況に対しては、国民がイスラエル制裁に立ち上がって当然です。法律に違反するからといって何もしないのはかえって良くない。私は宿泊拒否したホテルを支持します。また、一人の人間としてどんな講義行動ができるか考えたいと思います。

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岸田の無節操、ひどすぎ

2024-06-22 05:02:23 | 日記
岸田首相が2024年8月~10月に、5月で終了した電気・ガス代の補助を復活することを表明しました。何とも、金をばらまいて人気回復を狙っているとしか言いようがない愚策。いまや円安による輸入インフレになっているのですから、アホノミクスからの完全脱却を早く進めないとどうにもなりません。
2024年5月の日本円の購買力平価が史上最低の68.65、ピーク時の1995年4月の193.97のほぼ3分の1になってしまったのでは、輸入インフレも避けられません。まったく安倍はアホでした。財界が一時的に儲かっただけで、給与が実質マイナス続きの国民は置いてけぼりです。

岸田は政治資金規正法の改正でもまったく指導力を発揮できず、政策活動費の10年後公開の維新案を喜んで丸のみし、議員の自党支部への献金禁止、企業団体献金の禁止、文通費の見直しなど実質的な内容のない改正案を数の力で可決成立させました。

やはり自民党を下野させなければ、日本はダメになります。
早く総選挙をやれ! 無能な上に私利私欲だけの自民党をぶち壊そう。
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再び「イエスはユダヤ教より仏教に近い」

2024-06-17 15:58:22 | 日記
以前紹介した「イエスはユダヤ教より仏教に近い」長谷川洋三 2009年 考古堂。

イエスはユダヤ教の神を批判的に見ていた。イエスの神とユダヤ教の神は違う神なのではないか?

十戒で神はモーセに率いられた「イスラエル人をエジプトから脱出させ、カナンの地へと導いたことまでは良いとしても、そこに先住している異民族を追いだし、その文化を破壊せよと命令するとなれば、その神は天智創造神でもなければ、普遍的に認められ得る神でもないと言わざるを得ない。」136p

「精霊なる神が人間に内在しているなら、人間に原罪などあるはずもない。したがってイエスの場合は人間が『完全なる者』になる可能性があることになる。」162p

ヨブ記という旧約の一篇があり、完全な信仰者であったヨブが神の試練にあい、家族や財産を失う。一時は神を疑ったヨブは最後は再び神の絶対性を受け入れ、後半生は財産や子供を授かって幸せに暮らしたという物語です。
これについて著者はこう言います。「前半生の不幸の原因が彼にあったわけではない。殺された家畜や、死亡した息子や娘が神とかかわる関わり方についての記述はなく、それを巡っての洞察や哲学もない。その欠陥は神の絶対性を揺るがすほどの致命的なものではないか。」200p

「イエスがユダヤ教徒は否定的に連続していると観る筆者は、キリスト教の経典『聖書』から『旧約聖書』をはずすべきではないかと考える。」
私は浅学ながら賛同します。ユダヤ教のヤハウェなどという嫉妬の神、エリコの虐殺を指示する神がイエスの神と同一であるはずがありません。

イスラムのアラーも、慈悲遍き神と自称しているが、「人間は神の奴隷」であるとし、救済は神の胸先三寸です。神はどんなことでも自由自在で、人はまったく逆らえずその奴隷に過ぎません。1400年前の経典は一字一句改訂を許されず、その解釈の調整で間に合わせています。これではイスラムの復興など到底あり得ません。教義には明確に書かれていないが、棄教は死罪、神への批判も経典への批判も死罪です。

ヤハウェとアラーは確かに同一神のようで、人間を奴隷扱いしますが、アラーの方が民族に寛容で慈悲深いらしい。しかしイエスの神は確かに別の神で、民族を超えた愛の神です。人間の中に精霊が住み、人も完全な者となる可能性があります。「一切衆生悉有仏性」に通じます。

長谷川氏の言うように、キリスト教はユダヤ教と決別すればよい。天地創造も処女出産も不要、イエスが神の独り子ではなく皆が神となれる可能性を持っています。人間を神の奴隷から解放できます。
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維新キツネと 自民タヌキの化かし合い

2024-06-14 10:26:02 | 日記
維新の会はお粗末な自民党の政治資金法改正案を衆議院で賛成し成立させました。その条件というのが、政策活動費の10年後の使途公開という維新案の丸飲みでした。
何で10年後なのか、それでは時効になってしまって誰も罪に問われないではないか・・・ しかし維新は正気でこんな案を主張したのです。まったく悪賢いことです。

そして衆議院を通過してから、法案のあまりの不人気に耐えかねたのか、実は自民とは文書通信費の公開と余剰金の返金を水面下で合意していたのだから、自民党に今国会でその履行を要求する、といってゴネているという。(毎日新聞2024年6月14日朝刊5面)
だいたい10年後などというのがわけの分からない条件です。文通費の公開を文面から外すことを許しておいて、ダマされたとは・・・ 

キツネとタヌキの化かし合い、とはこのことです。維新は金ばかりかかる大阪万博の強行といい、人をだますのが上手な人たちのくせに何を言っているのか?
都知事選に候補を立てないのは、おそらく小池タヌキと自民に恩を売りたい思惑に違いない。信用ならない政治屋どもだ。

その系列議員は不祥事続き。上尾市では同党女性議員が地域の懇親会で泥酔し、帰りに自転車で転倒事故を起こし重傷を負って救急車を呼んだという。おまけにそのときヘルメットをかぶっていなかったという。
これは自損とはいえ飲酒運転ではないのか? 離党くらいですませていいものか? 議員辞職ものでしょう。




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再び、特攻の責任について

2024-06-05 09:00:00 | 日記
最近読んだ特攻の本2冊。もう特攻は分かったと思っていましたが、まだまだ知らないことがありました。

「不死身の特攻兵」 鴻上尚史著、講談社 2017年。
驚いたのは、沖縄での特攻作戦を計画する連合艦隊作戦会議が1945年2月下旬に木更津で開かれたとき、断固反対した人がいたということです。作戦は全機特攻、つまり赤トンボと呼ばれた複葉・布張りの九三式中間練習機まで投入するというメチャメチャな計画で、とても作戦と呼べるものではありません。
説明を受けた指揮官の中で、美濃部正少佐がこう反対意見を述べます。(263p)

「劣速の練習機まで狩り出しても、十重二十重のグラマンの防御陣を突破することは不可能です。」

これに対して全軍特攻化の説明をした参謀は色をなして怒鳴りつけました。
「必死尽忠の士が空をおおって進撃するとき、何者がこれをさえぎるか!」

対して美濃部少佐、
「私は箱根の上空で一機で待っています。ここにおられる方の内、50人が赤トンボに乗ってきて下さい。私が一人で全部叩き落して見せましょう。」(264p)

これに誰も何も言えなかったそうです。しかし作戦はそのまま9次にわたり決行されましたが、特攻の戦果はごくわずかでした。沖縄の牛島司令官は最後まで徹底抗戦を命令したため、一般人にも多大な犠牲を出しました。

しかし美濃部少佐は戦後、死の1年前に著した私的回想録「大正っ子の太平洋戦記」にこう書いているそうです。
「戦後よく特攻戦法を批判する人があります。(中略) 不可能を可能とすべき対案なきかぎり、特攻もまたやむを得ず、と今でも思っています。」(266p)

特攻が不可能を可能とするとはとても思えず、対案がなければ止むをえないというのは間違っています。対案がなければ講和するか降伏すべきです。
美濃部氏は防空戦隊指揮官として特攻を否定し、部下の一人も特攻に送らなかったそうですが、特攻に散った者への哀惜と命じた者・支持した者たちへの批判は別物でなければならないと思うのです。戦果を期待できない作戦を命令するのでは、無意味なバンザイ突撃や全滅を美化することになってしまいます。私はそういうことに心の底から腹が立ちます。

「特攻 なぜ拡大したのか」 大島孝之著、幻冬舎 2016年。
その沖縄戦で、宮崎周一陸軍作戦部長の日記には、4月14日の上奏に天皇が「沖縄方面、空中も地上も健斗し逐次戦果を収めたる点よくやって居る」とお褒めの言葉を与えた、とあります。(197p)
昭和天皇は満州事変などことあるごとに感状を出し、命令違反であろうが何であろうが結果さえ良ければ承認して軍部を甘やかし、特攻第1陣には「しかしよくやった」とお褒めの言葉を与えてきました。上記のように「沖縄戦は全機特攻」ということを知っていたはずの天皇がバカげた作戦を褒める。

講和などと言いだせば軍部がクーデターを起こすかもしれない、と心配したと回想録で語っていますが、それは自分が種をまき、水をやって育てたのです。そうした自分の責任にまったくなんの反省もありません。本当に卑怯卑劣で無能な大元帥でした。

昭和天皇の戦争責任をあらためて確認しました。
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