あらためて、安倍氏の国葬に反対する

スポニチANNEX 2022年8月13日 05:30 掲載　「旧統一教会友好団体　韓国で安倍元首相追悼」 によると (抄録)、世界平和統一家庭連合（旧統一教会）の友好団体「天宙平和連合」が12日、ソウルで世界の平和などについて話し合う国際会議を開き、この日午前は、開会式が開かれた。
安倍氏の顔写真が会場前方の大スクリーンに映し出され、「統一と平和のための運動にご尽力された」と説明があり、会場内に追悼が促された。
トランプ前米大統領のビデオメッセージも流された。トランプ氏は「世界平和に尽力している韓鶴子総裁に感謝します。素晴らしい女性です」とトップを絶賛。安倍氏については「良き友人であり、偉大な人物であった。世界の全体にとって損失だ」と評した。
米国からはほかに、ペンス前副大統領がビデオメッセージを寄せ、ポンペオ前国務長官は会場に出席した。

とのことです。安倍氏が旧統一教会と深い関係があり、その活動を支援していたことは明白です。トランプ前大統領やペンスまでメッセージを寄せ、ポンペオは出席までしたとは・・・　何も知らないなら大バカ者たちです。貧すれば鈍する。

先日、安倍氏の国葬に反対との記事をアップしました。
安倍元総理は旧統一教会に関連する団体のイベントに、総理現職中の2021年9月と退任後の2022年2月の、わずか半年の間に2度も祝福のメッセージを送ったことが確認されています。

安倍総理はなんと現職当時から旧統一教会系の団体とその教祖 韓鶴子氏を持ち上げていたのです。
安倍氏は死んだが、こんな人物を岸田総理は早々に国葬にすると決定しました。とんでもないことです。ところが追悼演説でモメて、そちらは内閣改造後に先送りという始末。

あらためて、安倍氏の国葬に反対します。
韓国で 「天宙平和連合」 により追悼されたことで十分でしょう。

それにしても、岸田氏は何か焦っているし、軽いですね。参院選に勝って、格好よく安倍氏国葬を決め、内閣改造を前倒し。バタバタと動いたが、統一教会隠しに失敗し、安倍氏や閣僚たちの統一教会との関連が次々に発覚して支持率は低下傾向です。
再任の山際大志郎経済再生担当相は、関係があったことを岸田文雄首相に説明していなかったと平然と言い放ちました。萩生田光一政調会長は経済産業大臣を辞めさせられると聞いて、こんな大変なことを他に誰が出来る、「俺は骨格じゃなかったのか？」 とノタマいました。そんな無礼なことを言ったら普通なら無役にしてもいいのに、派閥バランスで政調会長という要職をあてがう。総理総裁の重みが感じられませんね。後任者に失礼ですが、それがあのチャラ男・西村康稔氏とは、うんざりです。

コロナは落ち着いてきたので好材料かもしれませんが、政府は何もしなかっただけで手柄ではありません。期待できないことです。

特攻は昭和天皇に最大の責任がある

明日終戦記念日です。

2022年8月14日付毎日新聞朝刊に、「特攻見送り　ただ切なく」 と題して、知覧に暮らす方などの記事が載っています。3面の終わりころに三宅トミさんの言葉があります。「特攻は、時に美談として語られますけれどね・・・　絶対に違います。ただの悲劇です。」

私も三宅さんに賛成です。
しかしこの1面・3面合わせてほぼ全ページに近い大きな記事の中に、昭和天皇が特攻の戦果を聞いてどういったかが書かれていません。天皇は「そこまでしなければならなかったか。しかしよくやった。」と感想を述べたと言われています。そして特攻兵は軍神と崇められ、組織的に志願を奨励され、続々と無駄死にさせられていったのでした。

特攻を立案した大西中将は外道の作戦、と言ったそうですが、大バカ者です。終戦直前まで特攻の続行を主張し、最後に自決したが、死ねば許されるというものではありません。

そして昭和天皇はまったくボンクラです。天皇がよくやったと言ってしまったらどうなるか、知らないはずがありません。
天皇に最大の責任がある。このことを書いていない記事は画竜点睛を欠くといわなければなりません。
多くの戦死者のご冥福を祈るためには、責任者を明らかにしなければならないと思います。ただお悔やみを言うだけでは浮かばれないでしょう。

アムネスティが、ウクライナの人間の盾作戦を批判

朝日新聞デジタル　2022年8/8(月) 4:00配信　『ウクライナ軍批判の国際人権団体が釈明　一転して「深い遺憾の意」』によると、

『ウクライナ軍の戦い方が、市民を巻き添えにしかねないとの調査報告書を公表した国際人権団体が7日、一転してウクライナに「深い遺憾の意」を表明した。ロシアから侵攻を受けている事情をくんでいないとして、ウクライナのゼレンスキー大統領らが猛反発していた。

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは4日、現地での調査に基づき、ウクライナ軍が居住地域に軍事作戦の拠点を置いている、と指摘。学校や病院も含まれていたとして、「民間人を危険にさらしており、国際人道法違反だ」と批判した。
同団体は7日、ロイター通信にあてたメールで、報告書がウクライナ側に「苦しみと怒り」をもたらしたと表明。「我々が訪れた19の街や村で、ウクライナ軍は民間居住地の隣にいたのを確認した。だが、ウクライナ軍が他の地域で十分な措置をとっていないと主張しているわけではない」と釈明し、「我々の報告書は決してロシアによる（人道法）違反行為を正当化するものではない」とした。（パリ=疋田多揚）』

アムネスティインターナショナルは遺憾の意を表明しましたが、報告書の内容は間違っていないとしています。
ウクライナはロシアの民間人攻撃をことごとに非難していますが、やむを得ないとしても自国民を「人間の盾」にしていることは確実です。ゼレンスキーは、ウクライナが被害者だという事情を考えていないと批判していますが、被害者だから何をしてもいいということはなりません。カン違いをしないでください。

ウクライナ＝被害者＝善人、ロシア＝攻撃者＝悪者、というような善悪２元論は間違いです。ウクライナだって都合の悪い事実を隠しているのは確実で、宣伝戦に踊らされないよう気を付けるべきです。戦争前まで、ウクライナは東部ドンバス地域でロシア系住民を迫害してきたという話もあります。

戦争は悲惨です。ゼレンスキーは意地を張らず、休戦すべきです。
経済制裁はほとんど効果がありません。ロシアは資源・食料の輸出国でちっとも困らず、むしろ制裁している国の国民が物価高に苦しんでいる。経済制裁と言って恰好を付けているだけで、無意味です。

ウクライナとロシアに休戦を求めましょう。無益な死を防ぎましょう。

ヒロシマ原爆の日に思う

1945年（昭和20年）8月6日　午前8時15分、ヒロシマに
人類初の原子爆弾が爆発しました。
さきほど黙祷しました。

ロシアのウクライナ侵攻で、防衛力強化が叫ばれ、中には
核武装論も出ているようです。単細胞的な反応です。

核兵器を使えない兵器にすることが出来るかどうか、それ
がウクライナ侵攻の世界史的意義ではないかと感じています。
ロシアは核を脅しに使っているといいますが、実際に核兵器
を攻撃に使うことが出来るでしょうか。
相手を核兵器で殲滅し国土を荒廃させて、その後をどうする
ことができるというのでしょうか。どうにもなりません。

結局プーチンがいうように、ロシアが国家的な危機に陥った
ときに防御的に使う以外に使い道がありません。
核兵器は防御用兵器である、攻撃には使えない兵器にする、
そのようにするのは国際世論の力でしょう。

日本政府の方針はまったく不徹底で、世界に訴える力があり
ません。核兵器禁止条約にオブザーバーさえ送らない。
今からでもトルーマン大統領を戦争犯罪人として訴追したら
いいのです。人道に反する残虐行為に時効は無いと私は
思います。

防衛力強化で予算を大幅増というのですが、日本は島国です。
敵基地攻撃能力は緊張を高めるだけです。そのようなことを
いう人は敵をやっつけたいという攻撃欲求があるのでしょう。
朝鮮などぶったたけ、という感情論です。ミサイル発射は今
や移動式発射台で、ピンポイントでは攻撃できないし、発射
の意図など確認することはできません。必然的に先制攻撃に
よる全面戦争にならざるを得ないのです。

また日本侵略には艦艇でやってきますから、対艦ミサイルと
攻撃用ドローンで軍艦を沈めればよい。いまや空母は恰好の
攻撃対象で、ものの役には立ちません。アメリカの空母打撃
群など、それこそ戦術核1発で全滅させられるシロモノです。


万一台湾有事があっても、イコール日本有事ではありません。
戦争好きで兵隊に命令したい人たちはそのように言い募ります
が、落ち着きましょう。
ウクライナと違い台湾はもともと中国の一部で、それは国際的
に認められた合意事項です。日本はかつて台湾を植民地支配し
ていましたから、日本が台湾を独立的に扱うことには強い反発
があって当然です。アメリカさえ、一つの中国と認めています。
ペロシのように、台湾の独立性を強調して現状維持を求めると
いうのは、矛盾しています。
それでも序列第3位の要人が訪台し相当と面談する。アメリカ人
と云うのは実に横柄です。本音は経済的に中国に抜かれるのが
耐えられない、ということではないのか？？　世界の覇権を
失うことを恐れているだけではないのか？　妬んでいるのか？

韓国大統領はペロシと面談しなかった。国会議長が対応した。
実に賢明です。

香港について、中国が1国2制度の約束を踏みにじった、と
悲憤慷慨する人がいますが、歴史を忘れていませんか。
香港はアヘン戦争という、極悪非道な戦争で清国からイギリ
スが99年間タダで租借した土地です。中国にすれば屈辱の
象徴で、特別な地位のままというのは許しがたいでしょう。
本土並みにしたいと思うのは、むしろ当然です。

民主主義の価値は大切ですが、世界を混乱に追い込んでは
無意味です。民主主義は時間がかかる。手続きだけでなく、
それが本物になるにも時間がかかります。
アメリカは民主主義の本家を辞任していますが、それでも
トランプ現象が起こる。人種差別もなくならない。
日本では政権交代がほとんど起こらない。簡単ではない
ことを理解し、寛容でなくてはなりません。