配信 「玉川徹氏 眞子さまと小室圭さんの結婚を応援」 によると、玉川氏はこう言っています。「眞子さまは一緒に生きていこうとしてらっしゃる。結婚式も一時金ももらわないといわれている。皇籍から離脱すると法律上は普通の人になるが、あえて本当の意味で普通の人になろうとされている。若い2人はこれから世間のバッシングがあろうとも人生を切り開いていく。世間一般でも若い2人はお金がなくても普通ですよ。小室さんが成し遂げてきたことをみると、戦ってでも2人の人生を作っていこうという覚悟もみえる。あとは応援するだけだと思います」
どうも、皇族と一般人を同列に論じているのは腑に落ちない。そんなロミオとジュリエットかマコとミコみたいな純愛なら私も応援するが、とてもそうではないのが問題です。すでに皇嗣殿下からいろいろな形で有形無形の支援がおこなわれている、皇室関係者としての優遇、税金投入、忖度がおこなわれていると思われることを、多くの国民が問題視しているのです。
配信 「橋下徹氏 愛を貫いた眞子さまと小室さんにエール」 によると、氏は「ここまで愛を貫いて、いろんな困難があって、普通だったら絶対うまくいかないような婚姻話じゃないですか。それを乗り越えて、しかも一時金も受け取らないっていう。ここまでやるんだったら、もう批判じゃなくて応援するしかないんじゃないんですか」と愛を貫いた眞子さまと小室さんへエールを送った。
とのことです。あの橋下氏が驚くほど玉川氏とそっくりの論理で、信念を貫いているのだからもう応援しようという筋書き。しかし、眞子内親王がわがまま放題であることには何の変化もありません。
これは何でしょうか。なぜわがまま眞子の言い分を通し、国民に応援しようと呼びかけるのでしょうか。自分が心情的に理解しようというのは分かりますが、たくさんの疑惑や説明不足を放置して、どうして国民に応援を要求するのか、私には全然理解できません。考えたくないが、あるいは宮内庁や皇室関係をおもんぱかって、あるいは何らかの働きかけがあって、このような物言いをしているのではないか? そんな疑問が生じます。
この二人は時々不安定な物言いをすると感じていましたが、この件はダメでしょう。眞子さんは市井の一般人ではないのです。皇族がわがままを通して当然というなら、皇室制度を廃止しようという話になってきますよ。
玉川氏のようにもっと自由な皇室にというなら、皇室を廃止すべきです。皇族は国民ではなく、皇室制度が人間としての不自由の上に成り立っているのはご存じのはず。玉川氏や橋下氏のような、一般庶民の同情など、チャンチャラおかしいのです。
配信 「社会学的眞子さまウォッチング!」 によると、成城大教授・森暢平氏はこう論じています。
「眞子さまやフィアンセが糾弾されるような会見は本当に必要だろうか。2人の主張はきちんと耳を傾けられるのだろうか。『疑惑が取りざたされている小室さんとの結婚をどう考えるんですか――』。芸能リポーターが叫ぶ声、眞子さまに突き付けられるマイク……。仮にそんな場面があったら、皇室の尊厳も何もあったものではない。
私は、眞子さまが結婚相手について、国民に説明する義務はないと考える。仮に、週刊誌の報じたことがすべて本当だとしても、小室さんがどんな人物だろうとも、眞子さまが選んだ人である。それを糾弾し、問いただす権利は、国民にも、マスメディアにもない。」
この人は本当に大学教授でしょうか。ボケていませんか? 国民統合の象徴である天皇陛下とそれをお守りする皇族の地位は国民とは異なる特別なもので、生活費一切は税金で賄われています。ですから象徴天皇とその一族のご結婚が全くの自由であっていいはずがない。男性皇族の結婚は皇室会議の議決事項だし、女性皇族も、その伴侶が天皇の親戚になる可能性が大なのですから、誰でもいいという訳にいかないのです。眞子さまは将来の天皇の娘、あるいは姉に当る人です。その相手の母が金銭疑惑や保険金詐取やいろいろな疑惑にまみれ、本人もそれに関与しているという疑惑があるならば、国民が不安に思って問いただそうとするのは当然のことです。そしてそうした経緯に十分な説明がなされないのでは、ご結婚を祝福する気にならないのは当たり前です。
「皇室の尊厳」 はそうした質問が出るかどうかではなく、疑惑があるにもかかわらず結婚を強行しようとする眞子内親王の行動によって棄損されるのです。教授の論理は原因結果が逆になっていますよ。
それにしても、こういろいろな方面から眞子さまご結婚について擁護論が出てくるというのは、何らかの力が働いている、と考えた方がいいのではないでしょうか。危険な兆候だと思います。皇室批判を許さない、というような流れにならないよう、覚悟しなければなりません。