魔人の鉞

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アソシエーションや町内会のリーダーシップとは

2019-05-16 08:11:47 | 自治会・町内会

「セルフヘルプ社会 ~超高齢社会のガバナンス対応」 田尾雅夫著、有斐閣 2007年。

私としては畑違いで、セルフヘルプという事がどうもうまく呑み込めないのですが、自助+共助のためのボランタリー的なアソシエーション (任意加入団体) 、とでもいうのでしょうか。町内会は地域コミュニティですが、草の根的にはそれほど違いがないと思われます。今私がかかわっている防災関係の団体の運営にも役立ちそうな記述があって、むりやり読み進みました。

「集団は組織に比較すると属人的であるが、集団の発展形としてのセルフヘルプ組織も、属人的な部分を大きく残している。人次第のところがある。どのような考え方をしている人、どのような価値観を抱いた人がどのようなところにいるかによってそのスタンスは大きく相違する。」
「セルフヘルプ集団の立ち上げには、通常のリーダーシップを超えて、数人の、あるいは一人の熱心な指導者 (カリスマ的であることが多い) による指導が欠かせないことも多い。」「しかしやがて、活動が軌道に乗れば、少しずつ役割の分散、または交替を制度的に仕組んでみることである。誰もが何かをする、つまり役割を分散させることで、参加意欲を強くさせ、満足させることになる。重要な仕事を担うほどその気持ちは強化される。いつまでも一人の指導者に任せておくというのは、集団の存続を危うくするだけではなく、メンバーの期待にやがて添わなくなるという危惧がある。」

私の団体に、これがぴったり当てはまりそうです。私は創立時のリーダーではありませんが、会長がカリスマだと自分で思っているタイプで、まさに 「メンバーの期待に添わなくなる」 時期に当たっていると思います。

また町内会は地域コミュニティで規約を備えた組織ですが、ある程度までセルフヘルプ団体的な、属人的なところがあります。他の町内会では、10年どころか20年以上も会長が変わらない、などというところもあるそうです。それは、利益共同体ではないので人望・識見の高い人物ならば交替させる必然性が薄いということでしょう。リーダーの責任はまったく大きい。しかし何もかも自分でやるのでなく、役割の分散または交替を仕組んでいかなければならない、ということは心しなければなりません。
   (わが家で  2019年5月16日)

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