魔人の鉞

時事、歴史、宗教など、社会通念を独断と偏見のマサカリでスッキリ解決!  検索は左窓から、1単語だけで。

ベント失敗が発覚、それは菅総理のせいじゃない

2011-06-24 20:36:12 | 時事問題

今日の毎日新聞朝刊1面トップに、福島第一原発のベントは失敗だったという
記事が掲載されています。東京電力は成功したと発表してきており、「菅総理の
視察のせいでベントが遅れ、大事故になった」 という批判が起こったのでした。

しかし、ベントが失敗していたというなら、話はまったく違ってきます。
ベントのやり方がすぐに分からず、その確認などに手間取ったというのは毎日新聞
で既に報じられていましたが、そのうえ、失敗していたわけです。
誰からか、総理の視察のせいで遅れたという情報を入手した自民党は、菅総理
を攻撃しましたが、まったくのガセネタだったことにります。

こうした批判は、菅総理に退陣を迫る現在の政治状況の大きな原因となりました。
それを報じたマスコミは謝罪したり訂正したりしないのでしょうか。自民党は
根拠のない流言に基づいて不信任案を提出したことについて、不明を恥じ謝罪する
気はあるでしょうか。
そもそも自民党は、原発推進政策についてまったく反省せず国民に謝罪してさえ
いませんから、そんなことは期待できないでしょう。

今の世の中、率直にミスを認めて謝罪する、などということは、政治家には全く
ありえないようです。それでは人間として信頼できません。

吉田所長は今はヒーローになっていますが、必ずしもそうではないようです。
独断で注水を継続した豪放で果断の人、と言われていますが、それならインタ
ビューを受けたときにベント失敗も独断で発表してほしかったところです。

何があっても悪いのはまず菅総理、という今の風潮はどう考えてもおかしい。
公正な報道とはとても言えない。特に読売や産経はひどいと思います。私たちも、
冷静に真実を見定める目を持つ必要がありそうです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする