配信 「お盆の団らん襲った土石流、母子3人死亡」 によると、長野県岡谷市で15日 (午前5時半ごろ) に発生した土石流災害では、同県辰野町の巻渕(まきぶち)友希さん(41)と次男の春樹さん(12)、三男の尚煌(なおき)さん(7)の母子3人が亡くなった。土石流に襲われた岡谷市川岸東の住宅は友希さんの義父・政雄さんの実家。現在は空き家になっている。毎年お盆には親族がこの家に集まり、だんらんの時を過ごしてきた。今年も政雄さんの長男や次男の家族ら8人が14日から滞在し、15日には墓参も予定していた。裏山に面した2階の部屋は、腰までつかるほどの土砂が押し寄せていた。友希さんら母子3人はそこにいて、土砂に埋まっていた。同日夜、政雄さん(68)が苦しい胸中を語った。「まさか屋根の上から一気に土石流が来るとは」。
ということです。コメント欄ではひどく義父の評判が悪いのですが、すこし厳しすぎる気がします。さっさと避難すべきだったとか、嫁は実家などへ行きたくなかったはずとか、一方的に決め付けていいのでしょうか。
当地は確かに土砂災害特別警戒区域に指定されていましたが、長野県諏訪地方は当時それ程の大雨ではなかった。15日4時台に時間雨量 29.0mmというかなり強い雨が降ったが、前夜はそれ程でもなく、避難指示も出ていませんでした。里帰りした大切な孫たちと息子の嫁を失った人に、厳しすぎる批判ではないでしょうか。家族みなが毎年の帰省を楽しみにしていたのではないでしょうか。
私は2階にいて亡くなったということが信じられない。普通は1階の方が危険なはず。裏山が家に迫っていたとしても、2階に直接土砂がなだれ込むというのは、ちょっと想像できません。しかし 「天井から土石流」 というコメントを見ると、土石流が斜面で跳ね上がったような形になったのでしょうか。
それにしても、ほんとうに悲しいことです。やはり、避難指示を待たずに避難所へ行くべきだったか。しかし避難指示などが出ないと避難所は設置されないのが普通です。ほんとうに難しい判断です。どのように考えたらいいのか、もっと実態を詳しく知りたいと思います。そして今後の防災活動に活かさなければなりません。
(追伸) 朝日新聞8月17日記事によると、土砂崩れが高速下の人工流路トンネルを流れて、その出た先に巻渕さんの泊まった家があったということです。それで2階が土砂の直撃を受けてしまったわけでした。2階も危険、というのは短絡的だと思います。また人工流路の設計・設置に問題があったのではないかと思われます。