私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ヨツモンクロツツハムシ Cryptocephalus nobilis :新ハムシリーズ第23弾

2022-07-20 16:38:24 | ハムシの仲間
2022年7月20日(水)

ヨツモンクロツツハムシ Cryptocephalus nobilis

20220522 6mmほど

黒地に黄色の4つの斑紋が鮮やかだ。

5月下旬の散歩中、マツヨイグサ科の植物の葉にいた。

そっと葉を手に撮影してても、気付かれて飛んでった。


実は、その約2週間前にも、かみさんがみつけてて・・・

220510

前々から一度お目にかかりたいと思ってたハムシだし
てっきり、その植物がホストなんだろうと、興奮しつつ一度つかまえて
丁寧に撮影しようとしたら・・・


明らかに上翅不全を起こしてて、羽化に失敗したか天敵にやられたかはわからないけど・・・

コイツは黒地にベージュの斑紋だから、他のハムシたちと同じように斑紋の色には変異があるんだろうね。

さて、いつものように改めて調べてみたら・・・
ヨツモンクロツツハムシが見られるのは主に5~6月。
ホストとなる植物は、私の散歩コースの場合、クリ・コナラの若葉、フジの葉辺りが相当する。

つまり、かみさんも私も本来のホストとは違う植物にいた案件なのである。
ハムシたちが成虫でいられる期間はとても短い。
羽化の失敗だったにせよ、産卵後の衰弱だったにせよ
本来のホストからポロリと落ち、他の植物の葉で余生を過ごされていたような気がする。

昨年、クリやコナラの若葉はたくさん観察してきてて、一度もお目にかかれなかったのに・・・
今年、足元の草でみつける機会が他の甲虫でもいくつかあった。
私たちは、そんな散歩を『虫拾い』と言ったりするようになった。
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グンバイトンボ Platycnemis foliacea sakakii :改め

2022-07-18 17:37:02 | トンボ・カゲロウ・カワゲラなどの仲間
2022年7月18日(月)

グンバイトンボ オス Platycnemis foliacea sakakii


メス

20220717

昨日、ちょっとお出かけした河原で見かけた。
昨夏、1匹だけオスをみつけ、喜んだんだけど👇
2021年8月9日(月)

そいつは「まだまだ若いオス」だったことに、改めて気付いて・・・
初確認のメスもいたことだし、上書きしておくことにしよう。

オスが尾部を上下動させることが不思議だったり・・・


交尾をはじめようとするカップルに出くわしたり・・・


ハート型の完成!


このハート型がどんどん歪んでくることに、何となく親近感が湧くから不思議だ。


と、複眼内に黒点が写ってて、まるでカメラ目線で「困ります!」と言ってるように見えるのも不思議だ。

調べてみたら、『偽瞳孔』といって
接写をするとき、複眼の眼底部分が光を反射しないために起こる現象らしい。

さて、撮影も終わり落ち着いて見渡すと、結構アチコチでグンバイトンボたちが低空飛行してる。

こういう場所に出くわしたとき、「グンバイトンボのパラダイスだ!」みたいに書きかねないけど
環境省の準絶滅危惧種に指定されてることに何の変わりはなくて
こういう適環境の場所に追いやられてるだけのこと。

そこは勘違いしちゃいけないし、表現の仕方も気をつけなきゃいけないとも思うのであった。
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チュウシャクシギ Numenius phaeopus

2022-07-16 17:38:08 | 鳥類
2022年7月16日(土)

チュウシャクシギ Numenius phaeopus

20220511 40cmほど

カラスより少し小さいくらいのシギ。
一度ぜひ会いたかったシギ。
地元にいることは知識としては知ってて、なまで見たことのないシギ。

5月、あのフォークボールの軌道のような口ばしでの摂餌行動が見たくて、干潮時に
また、塒(ねぐら)や休憩してるポイントも知りたくて、満潮時に
何度も何度も地元の干潟を訪ね、右岸も左岸も散策しまくった。

この日も空振りで、しかたなく1年中見かけるイソシギを撮影したりして・・・




1万5千歩くらい歩き、夕暮れ。
「もう帰ろう!」と交通量の多い大橋をトボトボ歩いてたら、後方からバサバサバサ・・・
頭上を越えてく10数羽の鳥の群れ。

歩道にじっと固まって、降りろ近くに降りろと見とどけた。
「ありがたい! 橋の根元に降りた!」
とりあえず遠くから1枚。

「うわっ! チュウシャクシギじゃ!」

牛歩の歩みで近づいて、歩道の欄干に半分レンズを隠して1枚。

いつ気付かれて飛んでくかと思えば手も震える。

やがて気付かれても飛ぶこともなく歩いて遠ざかることを知る。


ジリジリ近づく私と遠ざかるチュウシャクシギとの緊張がほどけたのが
これまた初めてのキアシシギが足元近くにいたことに気付いたとき👇
キアシシギ Tringa brevipes

だから、イソシギと戯れたことで、チュウシャクシギに会い、ジワジワ追うことでキアシシギに会えたということ。
たまたまの偶然の連続だった。
ただ、こうした偶然も「熱意(執念ともいう)と積み重ねてきた行動による必然」と誰かが言ってた。

巣穴にいるオサガニなどを食べるのに、あの口ばしが好都合なのは観察しててわかった。
大食漢であることも、しっかり洗って食べるきれい好きなこともよくわかった。

やがて、潮が満ちてきて、ポイピピピピ・・・みたいな鳴き声で去ってく姿にも感動した。

「この感動を知人にも・・・」と、数日後誘ったら

すぐ足元にも数羽いて


遠い干潟にもいて


見渡すと干潟に100羽を越えるほどいて・・・
「なんぼでもおるね」と言われたりして・・・この日前後がピークだったのかもしれない。

その数日後にはすっかり姿をくらましてた。
この干潟は採餌場所としては最的確でありつつ、塒や休憩場所としては不適格なのではないか?
と、素人なりにあらためて感じた次第。

渡りは5大陸に及ぶほど広く生息してて
夏、繁殖のために寒冷地へ
冬、越冬のために亜熱帯域へ移動してるみたい。
その渡りの中継地として、春・秋に日本を含めた温帯域で休憩をする。

日本に限らず、干潟はあまり役に立たないものとして埋め立てられ減ってくばかり。
干潟を保全してても周囲を護岸で固めたりしてる。
餌があったとしても、落ち着いて餌にありつけられないような環境になってるのではなかろうか?

こうした命や生態系のつながりは、なんとか未来の子どもたちへと残し続けていきたいもんだね。
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ヨコヤマトラカミキリ Epiclytus yokoyamai ?

2022-07-14 16:12:16 | カミキリの仲間
2022年7月14日(木)

ヨコヤマトラカミキリ Epiclytus yokoyamai かなあ?

20220515 8mmほど

散歩中、アカソの仲間の葉にポツンといて、ハチかアリだろうと近づいて・・・
驚いた!
見たことのないカミキリのような甲虫だったからだ。

この散歩ルートは、いつ出かけても新たな出会いを沢山提示してくれる。

帰宅後、いつものように調べてみる。
ヨコヤマトラカミキリっぽいけど・・・


私のイメージにすぎないが
トラカミキリの仲間といえば、枯れ木とか広葉樹の葉とか花とかに集まると思ってて
案の定、コイツのホストはクリ・ハルニレなどの照葉樹らしいから
アカソの葉上は、とても似つかわしくない。
弱って草の葉に落ちてきたオトシブミ類を何度か拾ってきたけど、5月はまだ羽化の始まり頃だしなあ。

ま、最初にハチ・アリの仲間と思ったのは、コイツのせい。
トゲアリ Polyrhachis lamellidens

20220505 6mmほど

少し似てるでしょ?
胸部が赤く、3対の大きな棘で私を威嚇してるらしい。
毒もないし、撮影させてもらったらそれでいいのだけど・・・

ちなみに、ヨコヤマトラカミキリという名は
大正から昭和初期にかけて「日本の甲虫」を主に、昆虫学の礎を築き
また、38才と若くして逝去された横山桐郎博士の栄誉をたたえて命名されたみたいだ。
経歴をみただけの軽率な思いかもしれんが、大卒後、試験場の嘱託とか技師とかしながら
「虫の会」など立ち上げ、精力的に普及活動をしてる。

金も名誉も省みず、在野を駆け抜けてったお方なんだろうなあ
と、勝手に想像し、その生き方を勝手に好きになっちゃったりしてるのであった。
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ツマグロハナカミキリ(ヤツボシハナカミキリ本州以南亜種)Leptura mimica modicenotata?

2022-07-12 16:12:29 | カミキリの仲間
2022年7月12日(火)

ツマグロハナカミキリかな? 20mmほど

20220514

もう2ヶ月も前のこと。
ここ数年幾度も散策した市内にある渓流沿いの山道。
ウツギの花を眺めながら歩いてたら、その近くの葉の上にいた。


いつものように、ササッと撮影。

そして、いつものように帰宅後名前調べ。
ハナカミキリだとはわかるものの、そっから先は素人の手探り。
上翅の模様が不明瞭で後端がはっきり黒いとかなんとか特徴をたぐりたぐり
たどり着いたのはツマグロハナカミキリ
ところが、ツマグロハナカミキリという種の特徴は
どうやら、ヤツボシカミキリの種内変異の1つにすぎないそうで
現在、正式な和名は『ヤツボシハナカミキリ本州以南亜種』 Leptura mimica modicenotataらしい。

そもそもヤツボシハナカミキリか他のハナカミキリかどうかも怪しい。
ま、間違っててもいいや。
指摘されたら謝って誤りを正せはいいや。
バッターボックスに立ったからこそ、三振もする! たまにポテンヒットだって打つ!?
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