私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ニッポンバラタナゴも新メンバー!?:『川の通信簿』参加記念②

2019-08-20 09:07:26 | 魚全般
2019年8月20日(火)

ニッポンバラタナゴのメス


3日前に参加した国交省主催の『川の通信簿』。

河川浄化施設に立ち寄っての昼食なんだケド
展示されてる『地域の魚たち』の撮影がしたくて、飯抜きで水槽前へ。

「ありゃま!『日バラ』だと?」


新たに加わった水槽に、メス1匹と横たわる数個の2枚貝。(これじゃ繁殖できんなあ)
腹ビレに白い縦線もみえないから、確かにこの辺で採れるタイリクバラタナゴじゃない。

久しぶりのニチバラなので撮影! ラッキー!

でもなあ。
戦前に中国から移入したタイリクバラタナゴとの競合や交雑で
私らの周りの川からニッポンバラタナゴはもうとっくの昔に絶滅してるハズ・・・

職員さんにたずねてみたら
「業者さんが入れたんでしょうね」と、今回も同じ答えが返ってきた。

ん? それでいいのかなあ?
業者さんに委託してるのは国交省さんだし
展示された魚たちは「地域にすむ魚たち」と看板かけてるし
訪れた方々に間違った情報を伝えることになるしなあ。

前回も
「ウグイやホトケドジョウはこの川に生息していないんで別コーナーにしては?」と言ったんだケド
そのまんま。

ウグイも


ホトケドジョウも


ご鎮座されておられますぞ!

長いこと、地域の魚たちとたわむれてきた身としては少し残念だケド
恥をかいたり責任を負ったりするのは業者さんに指摘しない国交省さん側だしね。

ま、いいや。
2回続けて伝えといたから、そのうち変わるんやろ。

最後にウグイの顔面アップのカワイイ画像でお口直し。

コメント (2)
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ヒバカリ幼体をもらった!:『川の通信簿』参加記念①

2019-08-19 09:22:03 | 爬虫類・両生類
2019年8月19日(月)

ヒバカリ幼体


一昨日の『川の通信簿』で親しくなった方が3ポイント目で拾った。

「あっ! ヘビの赤ちゃん死んでるわ!」
「わっ! ヒバカリじゃないですかっ! 要りますか?」
「そんなもん要らんですよ。どうぞどうそ!」
ということでいただいたのである。ラッキー!

なんせ石の下にいた成体を1度見たことしかない小さなヘビなのである。

親子で体色が少し違うものの、首まわりの白い模様はこのヘビの特徴だ。


たぶんふ化直後だったんだろな。
おそらく死んで間もない。
ひからびてもいない。
高温・乾燥に弱いからな。
雨あがりにいい気になってうろついてて「ここはどこ?私は誰?」となったんだろな。

いつもの妄想がはじまる。

「私も一人猛暑の中うろついてて行き倒れにならんよにせにゃいかんな」
ヒバカリの不幸を他山の石とせず、自らに生かすべき教訓に。

そっから親水公園の点検は丁寧に確認して
シートはバス移動中に書くことにして
撮影に時間を割くことにした。



炎天下、みるみるひからびてく。


ヒメアリかな?
次々とたかってきはじめた。
ここらで君たちにゆずってあげよう!

ちなみに、ヒバカリは無毒の小さなヘビ。
夜行性で昼間めったに会えないヘビのためか
驚いたヒバカリが威嚇音とともにかま首をたてるためか
有毒のヘビだとすっかり信じ込まれ
咬まれると「その日ばかりに死ぬ」という言い伝えとなり
『ヒバカリ』という和名にその名残りを残してしまった。

だから今だに毒ヘビと勘違いされちゃったりもしてる不憫なヘビだ。
大きくなっても40cmほどのおとなしいヘビなのにね。

このブログ、爬虫類初登場なのである。
参加してよかったわあっ!(何しに行っとんねん!)

いやあ! いいものを見させていただきました!
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『川の通信簿』に参加したぞっ !?

2019-08-18 17:07:14 | 自然
2019年8月18日(日)

予定変更して昨日の話。

※ 言うまでもないことですが、国交省職員さんの許可を頂いて書いてます。

『川の通信簿』に参加した。
国交省が4年に1度、地域住民に呼びかけ全国の1級河川で実施してるイベント。

今年は参加希望者が少ないとかで、知人に頼まれての参加である。
確かに定員25名の半分にも達しない参加者。
お年寄りがほとんどで若い人はごくわずか。

猛暑だからね。
お盆頃はみんな忙しいしね。

さて、今回の『川の通信簿』
こんなマイクロバスにのって

上流域・中流域・下流域・最下流域の4カ所の親水公園を30分ずつ見て回る。

上流域では、水遊びをする人がたくさん。

トイレやレジャー施設も整ってるし
水辺へのアプローチもとてもいい。

ダムからの放流水直下のため、ちょっと水が汚れてる気もするな。


水遊びしてる人が少なくなる季節には絶好の釣りのポイントだぞっ!


中流域では遊んでる人など誰一人いない。


川岸までの階段の先は流れのある縁になってて、ちょっと危ない気もするな。


ただ、たくさんのオイカワが岩をはんでる様子が見える。
ずいぶん減っちまったヤリタナゴもいておかしくないポイントだ。

ここも絶好の釣りのポイントだぞっ!


下流域ではステキな多自然型護岸の造成中だった。


ただ、流域が反対側にあり、藪こぎしてまで水辺へ近づこうとは思わない。
今後、整備が進み、気軽に水辺へ行けるようになるといいなあ。

増水時にできたワンドもいくつか孤立してた。


これらのワンドも淀川みたいに本流とつながるように整備してくれたらなあ。
フナ類やコイ、ドジョウなんかの産卵場所になる。
もちろん絶好の釣りのポイントになることは間違いないっ!


最下流域は、滔々と水を湛えてる。


水質も悪く、深く、水遊びには適してないな。


ただ、草むらのすき間から覗くとカネヒラがヒラをうつ様子が見える。
草刈りしてくれたら釣りは楽しめそうだね。


以上が、私の素直な感想なのだが・・・
実際に記入する点検シートは次のようになってる。(国交省PDFより一部改変して引用)


これって『川の通信簿』というより
『親水公園の利便性の通信簿』のような気もするぞ。
下調べもせずに、てっきり川の生物の多様性や水質調べだと思い込み、参加した私が悪い。

担当職員さんは
「素直に思ったまま記入してください」とおっしゃられていたケド
私のように魚と釣りに片寄った人物がそのまま素直に書いたとしても
それは親水公園を多角的に利用しようとする様々な人たちの総論からは遠ざかる気がする。

できるだけ一般的な意見に近づけるよう汗をかきかき書きました。

そして、なんとっ!
このイベント中に2つのオモロイことに遭遇したのでありましたっ!
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ヒナハゼ vs アベハゼ :さあ、どっちだ?

2019-08-17 09:19:19 | 汽水釣り
2019年8月17日(土)

先日、友と燧灘東部へ出かけた話の続き。

河口域のガサをササッとすませたもののあまりに暑い。
少し上流域の木陰へと移動して撮影することに。

1つのバケツにはマハゼやヌマチチブなどが
もう1つのバケツには、小さなアベハゼとヒナハゼがいる。

友は、採集したすべての魚を撮影してる。
横着者の私は、ヒナハゼと


ついでにアベハゼだけを撮影。


友の撮影が終わるまでバケツをのぞき込んでたら
ムラムラとしょ~もない好奇心が湧いてきた。

「なあ? バケツの中でコイツら釣れるんちゃうか?」
「何言っとるんな。囚われの身ですぐ食うわけないわ!」と友。

そう言われるとよけい試してみたくなる。
ヒナハゼの摂餌行動がみられるかもしれないし・・・。

3尺タナゴ竿・極小タイバラ仕掛けにイソゴカイのかけらをつけて・・・
バケツ釣り開始だ!

さあ、結果を予想してみよう!
A.どちらも釣れる。
B.ヒナハゼが釣れる。
C.アベハゼが釣れる。
D.どちらも釣れない。

私のとぼしい経験でいえば、この2種は同所的に採れることが多い。
おそらくヒナハゼがアベハゼより上層部にいるのだろうケド。
エサとなる物質は同じように流れてきてるハズ・・・

こんなとき、タナゴ竿・仕掛けはとっても便利だ。
この3年間、タナゴ釣り以外にもいろんな魚釣りに使ってみてあらためて思う。
池でも干潟でも漁港でもバケツでも・・・どこでも楽しめる可能性無限大の釣りだ。
毎回毎回タナゴばかり釣るのは、あきっぽい私には無理。
そうでなくても周辺から急激にタナゴたちが減っちゃってるし。
マハゼやスズメダイなんかだと割と簡単に釣れちゃうし
キュウセンやシロギスなんかだと竿が満月のようにしなってすごい闘いになるし
もう、おもしろくておもしろくて・・・みなさんもいかがですか?

さてさて、そろそろ結果発表といきますか。

アベハゼはいともあっけなく食いついてきた。


ヒナハゼは完全にゴカイを無視。
エビのかけらにも見向きもしない。

ということで、正解はC!
みなさんの予想はあたりましたか?

「アベハゼ食いつくんなっ! バカなんとちゃうか?」と友が言う。
確かに私もバカなハゼだと思った。

が、よくよく考えてみれば
常に劣悪で、しょっちゅう激変する環境に生きるアベハゼのしたたかさなのかもしれないな。
アベハゼはタフな魚です。
よくよくよくよく考えてみたら名前もアベやもん。
少々のことはへっちゃらに強引に生き抜くんやろな。
コメント (2)
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ヒナハゼ・ホシノハゼ:温暖化のシンボルかな?

2019-08-16 08:23:51 | 魚全般
2019年8月16日(金)

ヒナハゼの抱卵メス


ホシノハゼのメス



先週の土曜日、友と燧灘東部へ。
釣りもしたい、ガサもしたいという「アブハチとらず」の欲張り無計画。

ま、瀬戸内海中央部へと生息地を広げつつあるコイツらの採集は目的の1つ。

まず、ホシノハゼを友に見せたくて漁港でチョイ投げ。
1匹だけゲット。(上記の画像)
海水魚にあまり関心のない友は、ササッと撮影を終える。
あまりに無風で暑くて暑くて・・・

3年前にヒナハゼを採集した小河川河口域に移動してガサ。
ヒナハゼも海水温上昇とともに最近瀬戸内中央部へと進出しつつある魚。
一昨年も去年も採れておらず、友はあまりやる気のないまま・・・
アベハゼ・マハゼ・ヌマチチブたちとたわむれる。

突然「ありゃ採れたっ!」と友の声。


体長1cmほどの成魚メスだ!

ぐやじいっ! 
私のタモも本気になった!(タモがかい?)
「ほれみ? おったやないかいっ!」と私も成魚メス。


体長5mmほどの今年生まれの幼魚も採ったぞっ!


繁殖してる証拠だ。

沖縄なんかの川にはたくさんいる市松模様の小さなハゼ。
カワイイので、かつてはペット屋さんなんかでよく売られてたハゼ。
と、調べてたら未だに500円程度で通販されてるやないの!
太平洋岸なら千葉あたりまでは簡単に採れるのに・・・
ま、市松模様だから「東京オリンピック」のシンボルにしてもいいかもね?

どちらも従来瀬戸内海内部にはいなかった魚。
ホシノハゼはさておき、ヒナハゼは西日本豪雨の影響なのか一度は未確認となった魚。
海流にのって再び分布を広げつつあるんかなあ?
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