私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

フグたちの交雑の話~新聞記事より

2017-05-29 21:50:04 | 日常
2017年5月29日(月)付 朝日新聞の一面記事である。

フグ雑種 急増中 というセンセーショナル(?)なタイトルに
 

新聞を取りに行った相棒がすかさず反応した。
「父さん見てみ! フグの話やで!」
相棒もこの2年ほどで、すっかり半魚人化しとるわ。
非常に良いことじゃ。

さて、中身をかいつまんでみると

5年前からフグの雑種が急増している。
温暖化によって生息域が重なり始めたためである。
雑種個体では毒の部位が不明確なため安全ではない。
安全性を高めるために広く採取記録を集めデータベース化したい。


ということらしい。

フグ食文化にほぼ接しない哀しい過去をもつ我が家にはほとんど無関係なのだが・・・
この記事にはちょっぴり不満がある。

あまりに一面的ではないのか!(一面記事だからじゃないぞ!)
人間の立場でしか書かれていないじゃないか!(ま、読むのは人間だからね)
フグの立場はどうなるのだ!
研究者さんも一言「フグにとっては・・・・・・かもしれないが」をなぜ言わないのだ?
そうすればフグの立場も理解でき、より多面的な見方ができ、より平和な世界が訪れるかもしれないじゃないか。

ふざけてるようだが、フグを別のものに置きかえるとわかりやすいのである。
例えば北朝鮮に、例えばトランプ米大統領に・・・・・・
これは、自然保護運動側と開発を進める側との間のやりとりでもよく見られる現象のような気がする。

そこで私がフグの立場にたって考えてみた。

もともとオレたちは交雑しやすいのだ。
水温の壁によって長く阻まれていた種間の交流がようやく始まったんだ。
約2万年前のヴュルム氷期最盛期はひどかった。
水温は5℃も下がり、瀬戸内海も陸地となるくらいだったし・・・
あの時に離れ離れになりながら生き延びてきて良かった!

なのかもしれない。
結局ふざけとるな。

さ、仕事行くべ。
再就職先して2ヶ月、新たな交流にも仕事にも慣れてきたわな。
コメント (2)
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シマフグ:目がおうてしもうた・・・の巻

2017-05-29 17:12:21 | 海水魚
目があってしもうた


できることならシランプリして浮き桟橋へと・・・
怖いもの見たさに つい目を向けた瞬間 目が合った
「おい! そのまま行くんかい!」 コイツは言った(気がした)
仕方ないのう 相手するしかないわな

5月27日10時頃 漁港の岸壁に放置されていたシマフグである


誰かが捨てたのであろう
ヒレは乾いてきてるけど まだそれほど時間はたってない
漁師さんか?
いや この漁港では定置網を洗う夫婦以外見たことがない
さびれてるのだ
突堤の釣り人か?
いや あの人たちはサビキ釣り師だ

となると
朝 遊漁船で戻ってきた人たちだろうか?
「お前 なんでこんな変な模様のフグ持って帰ったんな!」
「いや コイツしか釣れんかったし・・・子どもに見せようかと思うて・・・」
「気持ちワルウ~言うて 子ども泣き出すで」
「ほんなら あげるわ」
「いらんわ」
なんて会話があって ここにいるのかもしれない

いろんな事情があって 置き忘れてるのかもしれない

持ち帰ろうかとも思ったが
「占有離脱物横領罪」でつかまるのもイヤだ
蹴って海へ落とそうとも思ったが
なんとなく それは失礼じゃないか

そういえば
国交省の「水辺の生き物調査」で
この漁港の隣にある大きな河口干潟でコイツ採れてたはずだ
友だったか知人のYさんかは忘れたが
「一度採ってみたい」と言ってたような気がする

となれば 撮影だ

困ったことに大きすぎてサイズを表すことができないのだ。
左手にはバケツと竿とエサ箱が・・・
右手にはカメラがにぎられたまま・・・
しかたない ワシの足じゃ!


ちなみにマヌケの小足25cmなのである
が 確かな証にはならんわなあ

シマフグ 十分に食用となるフグなのである
トラフグの代用品だったり おつまみ用の干物だったり
瀬戸内海や有明海で多くとれるらしいので
大きな干潟となんか関係があるのかもしれない

という訳で
撮影がおわったらソソクサと浮き桟橋へと向かう私

「おいおい! なんや結局このまんまほっとくんかい!」
シマフグの声はむなしく遠くへと・・・・・・
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