私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ヨモギハムシ:半世紀ぶりに!

2020-11-10 17:33:00 | ハムシの仲間
2020年11月10日(火)

ヨモギハムシ(メス)


半世紀ぶりに出会った!

10月29日のこと、公園の散策中
「どうせもう今年は新たなハムシや他の虫にも会えんやろ」と
ギンモクセイやら、キジバトやら、カモたちの写真を撮ってたら・・・

今春の外出自粛以来、散策中に習慣化してしまった野草たちへの目配りで、偶然目があった!

「え? お前なんでここにいるの?」と、思わず口をついてた。


体長8mmを越える大きなヨモギハムシだった。

子どもの頃、散々遊んだヨモギハムシ、あちこち当たり前のようにいたヨモギハムシ。

この春からずっと探してた。
ヨモギというヨモギをかきわけかきわけ探してた。(ブタクサとの違い程度はわかる)

この公園ももう何度も訪ねてるし、猫の額ほどのヨモギの群落もつかんでる。
でも、これまでいなかったんよね。

だから半世紀ぶりの出会いなんだよね!

それがあなた! 1匹じゃないの!
交尾中のカップルもいたから計3匹。


もう手が震えたわ~っ!

明るい所で撮ろうとして、そっと向きを変えようとして気付かれた!

メスを落として、オスの逃亡が始まる。(ヒトに限らずオスは信用ならんな)


先端へ先端へと逃避行。


頂芽付近へと身を潜める。


一方、落とされたメス、落ち葉のどこかにおるハズ、と探したよ~っ!
かみさんにも捜索願いを提出して、探したよぉ~っ!

「おった!砂まみれやんっ!」と枯れ葉でそっとすくう。


ひっくり返った身重の体を起こして、必死に飛ぼうとするも飛べない。


また、落ちてしもうた!

どうやら図鑑に書いてある「あまり飛べない」というのは本当のようだ。

なんとかヨモギに戻しておいて・・・・・・


疑問が次々と湧いてくる。

・いったいこの公園の小さなヨモギ群落に「いつ、どこから来たのか?」
・成虫も「若いうちなら飛べるのか?」
・あれほど各地のヨモギ群落をずっと見てきて「ずっといなかったのはなんでだ?」
・調べると9~11月によく出現するらしい。「それまでどこでどうしてるんだ?」
・図鑑やネットで「普通種」と書いてるケド、ヨモギ群落はずいぶん人の手で攪乱されてるハズ・・・

ヨモギは荒れ地に多い。
放置すれば他の植物群落へと遷移するし、人の手が入れば耕されて土に返る。
・だから、現代のヨモギたちは不安定で、荒れ地を見つけては芽をだしているのだろうと
・ならば、ろくに飛べないヨモギハムシは遷移や耕地とともに滅びの道をたどってるのだろうと
私は、勝手に想像してたのだ。
普通種ではなくなってるんじゃなかろうかと。

今回見つけたことで、結構飛べるんじゃなかろうか?

畑のキク科植物などで、たまにどっと増えたりしてるのを知ると
当事者としてはやっかいなことなんだろうことは確かなことだとして
心の中で「ヨモギハムシもがんばってるぞ~っ!」とエールを贈りたくなるのであった。

さて、ハムシもど素人の不確かな同定で48種目となった。
ふざけて「48種見つけたら『葉虫坂48』としてデビューする」とも書いた。

アンパンマンで有名な今は亡き「やなせたかし」さんの詩に『ぼくらはみんな生きている』がある。

「やなせたかし」さんに詩を書いてもらうのは無理だが、「やなぎはむし」さんなら知り合いなので頼んでみようかな?

きっと

ハムシはそっと生きている 
生きているけど気づかない 
ハムシはたまにどっと湧く
どっと湧いたらやっかいだ 
手のひらにコロコロと落としてみると
走る走る虹の光 
クワハムシ・スゲハムシ・アトボシハムシ
みんなみんな生きているんだ
知らないだけなんだ


みたいな歌詞を書いてくれるんかなあ~!
(ブログ仲間のDUさん、私のへたくそ作詞ですんません。お分かりでしょうが、デビューはウソです 笑)
コメント (2)
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