私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

俳句生活『よ句もわる句も』 兼題【月】結果や如何?

2020-11-01 12:27:04 | 俳句
2020年11月1日(日)

4月初旬に知ったカタログハウス「通販生活」の『よ句もわる句も』俳句投稿コーナー。
月1回、俳人夏井いつきさんが『天』『地』『人』『佳作』と没句に選句する。

今回で6回目
過去5回とも『人』に選ばれてるから摩訶不思議なのだけど・・・
9月の兼題は『月』、6189ほどの投句があったみたい。
昨日がその発表日。

今回は3句の投句。
俳句の世界では『多作多捨』といって
「たくさん詠んで、しっかり何度も推敲して多くを捨てる」のがいいらしいけど・・・

・たくさん詠めない。
・たくさん詠んだとしても自分で俳句の良し悪しや文法ミスがわからない。
・そんな俳句初心者の句をたくさん送りつけて、選者の夏井いつきさんに手間をとらせるのは節度にかける。
・たくさん駄句を送るほど、その中にたまたま紛れていた良句も見捨てられそうだ。

そう思うので、ええとこ数句しか投句しないのが、俳句のすそ野をウロウロする私の流儀。

さて、手元の写真と経験を交え、いつものように落選した駄句の紹介から。
「こんなんでも送ってもええんか?」と、笑って試しに数句投句する人が増えることを期待して・・・

落選句①月見上げLINE「明日4時西埠頭」


これ、私の中では釣りの句じゃなくて、11月の干潟の希少生物調査の思い出。


満月だと大潮、ただし干潮は朝と夕。
干潟の調査を始めるには朝しかないんだよね。
夕方だと、記録をとる頃には真っ暗になってしまうもん。

当時、電話とメールでのやりとりだったけどね。
ま、誰が読んでも釣りだと思うし、誰もが詠むような句なんだね。


次の落選句②は笑えるほどにひどいぞ~っ!
居待月九年目過ぎて当たり棒


長年、夏の採集活動の相棒はガリガリくん。
9年間買い続けて当たらない。
それが、今年一日に2本立て続けに当たっちゃったもんだから、うれしくてうれしくて。


ま、舞い上がってたな、今読んだら何のことやらわからない。
ワハハハハハ・・・・・・笑っちゃってください!


さてさて、そんな駄目駄目俳人(?)「あたなごっち」。(私の俳号:芦田川のたなごたちという意味)
初投句からの半年間連続『人』の達成は如何に?

な、な、なんとな! 達成しちゃった!


米烏賊藻場に集うや今宵満月
(べいかもばにつどうやこよいまんげつ)


五七五の定型句でもなく、「月」と「烏賊」は秋の季語という季重なり。
この句を『人』に選んでくれるとは、なんて優しい選者さんなのだ!

瀬戸内には秋、産卵にやってくるベイカ(方言:ちいちいいか)が名物。
2年前、コイツを180cmほどのタナゴ用のべ竿で釣るまで、いろんな工夫をしたんだよね。👇
ベイカ(チイチイイカ)奮戦記 後編 : 釣査185種目達成!

もちろん1匹釣れれば、後は長いのべ竿で、かみさんとの食卓分を釣り


薄味の煮つけにして


美味しく頂きましたとさ。

さてさてさて、絶滅危惧種の保護に長年かかわってきてると
俳句も文学の中で世間の関心もうすれ、次第に衰退してきた絶滅危惧種のような気がしてね。
そして、そこにスポットライトを当ててこられた夏井いつきさんの真摯な姿勢に、勝手に強く共感してる。
私は、自分の思いや現場で感じたことを俳句にして、ささやかながら応援してる。

だから、この記事も俳句生活『よ句もわる句も』の小さな小さな普及活動になれば十分だな。
コメント
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