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私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

被災者からの支援 : 普通逆じゃよね ?

2018-07-14 12:52:01 | 日常
2018年7月14日(土)

昨日、ずいぶん昔の知人から連絡が入った。
「商品を管理している倉庫が水没し、商品にならん胴長や長靴をゴミにするけど取りに来ませんか?」
「ええ~っ! 要らんのんですかっ!」
「水に浸かっとるけえ、売り物にならんけえな」
「すぐ取りに行きます」

それにしても水中で使う物なのに水没で商品にならないのは皮肉な話だわ。

たちまち、かみさんの軽自動車に乗る量をいただきつつ・・・
(私の軽は、釣り道具とガサ道具でいっぱいなのだ)
ふと、自然保護活動をしてる長いつきあいの貧乏なクラブの子たちが頭に浮かんだ。

部費の大半はたくさんある飼育水槽の魚たちのエサ代へと消え・・・
例えば、飼育してるオヤニラミなんかも金魚のエサで飼い慣らされ・・・たまのご馳走もオキアミ。
地域の生態系をなるべくいじらないために安いエサを買う、ギリギリのお金で。

もちろん、子たちの道具も活動費もほとんど自腹になる・・・聞くも涙語るも涙状態なのである。
長く活動を続け、穴の空いた胴長を大切に使ってる子もかなりいるようだ。

「あいつら全員に渡してやりたいんですが、いいですか?」
「もちろんよな! そのつもりで電話したんよ」
「ありがとうございます。じゃあ、ひとまず持ち帰って、明日の朝不足を確認してから来ます」
「昼には全部撤去するから、午前中に取りに来てな」

すぐ、その貧乏なクラブのリーダーと連絡。
「何でも欲しい。いくつも欲しい。LもLLも欲しい」
ホンマ、ひっ迫しとるんやねえ・・・。

朝9時に伺う。
職員さん大勢で懸命に片付けてる。

「あんたにだけ電話したんよ。要る言うて子どもらに配ると思うてな」
嬉しいやら・・・少し貧乏臭い活動を知られてて恥ずかしいやら・・・

人数分を越える胴長や長靴をいただいた頃・・・

知人と一緒になって汗を流してた一番のおえらいさんが
「もっと持って帰りいな。ダンボールごと持って帰り。デイバッグも手ぬぐいも・・・」
「さすがにもう積めませんから」
「そのクラブんとこに下ろしてまた来りゃええが・・・来年も使えるで」
「じゃあ、下ろしてから、また来させてもらいます」
「遠慮せんでええで。何回も来てや」

かくしてデイバッグやらメダカ柄の青・赤手ぬぐい何百枚、首元を冷やすシートなんかも・・・


毎年このクラブが行ってる「地域の希少な魚たち」の展示にも使えるし、絶対役に立つはずだもんな。

大きな倉庫の片付けも一通り終わったみたいだ。
いただいた荷物も運び終えた。

見上げた空は青空だった。


「うつむいとっても何ちゃならんもんなあ」
「被災され、たくさんの損害を被った方から支援物資をいただいたんだもんなあ」
「元気出さんといかんなあ」

青空いっぱいにメダカたちが泳いでるように思えた半日だった。


心から感謝しつつ・・・
明日から、なるべく楽しく元気に、魚の話を書こう、と思った。

また、書き忘れてた。
7月9日に載せた図鑑、一通り完成したので、よかったら見てやってください。