えー拙ブログにご訪問の皆様ご機嫌うるわしゅう。気がつけば平成二十八年の幕もあけて舞台も回り出したわけで、改めてよくよく見ると昨年4月からご無沙汰してるのですね。
明けた以上、当然、ご無沙汰の間にひとつ年を取ってしまいました。なんだひとつぐらいなら大したことないじゃないかと言えば言えるし、いやこのひとつの間に数限りない出来事の発生終息、会って別れの積み重ねもあった。
思い返し読み返せば、一昨年=平成二十六年(2014年)のいまごろは、前年大晦日の紅白歌合戦における『あまちゃん』押しについて飽きもせず何エントリも投稿し続けているのが微笑ましいというか、ザワザワとこっ恥ずかしい。NHKが狙って掬い取ろうとする客取り網の中に、好き好んで掬われて気分よくしていた自分がいる。思うにアレは、「ドラマ本編にハマった客なら、このへんをくすぐればウケてくれるだろう」という紅白スタッフの媚び媚び目線よりも、作家さんキャストさんの「紅白でやるならこういうのどう?こういうのやってみたいと思ってたんだよ」という"前へ前へ意欲"がまさったからこそのさわやかさでしょう。特に音楽担当の大友良英さんがナマ演奏顔出しで深入りしてくれたのが大きい。
一昨年も振り返っていますが、近年の紅白は、楽曲の力も歌手の集客力もまったく信用していません。その年はやったもの、ウケたもの、話題を集めたものなら、人であれ出来事であれ事件であれキャラであれ、なんでもぶっこんできます。
その年のウケたもので、権利関係など心配なくNHKが使いまわしきれるソフトと言えば最近は"朝ドラ"に尽きますから、当然今回は『あさが来た』メンバーもかり出されました。ドラマ本編のセットでの小芝居から"飛び出し"てつなぎ、NHKホール廊下に切り替わって、三代目JSBと加野屋八代目榮三郎(演・ジャニーズ桐山照史さん)との絡みもありつつハンディカメラでフォローされながらステージへ。毎週月~金、放送後に朝ドラ受けで盛り立ててくれている有働由美子アナと井ノっちへの「お世話になった御礼」にことよせて、結局はドラマの主題歌『365日の紙飛行機』の壮大な"曲紹介"に尽きたという。
確かに、ドラマが絶賛好視聴率叩き出し中ですから、流行っているといえばいえる曲ではありますが、なにぶん歌唱がAKB48なので、画面が大人数の"アイドルニッコリ"の女子で埋め尽くされて、毎朝のオンエア時とはまったく異質な"ちゃらちゃら感""シナシナ感"満載なため、えらく「ダシに使われた」印象の残るあさ来たキャスト来演ではありました。
月河はあまり高体温なあさ来たウォッチャーではないのですが、ファンの皆さんは満足したのかな。『紅白』演出の一環としてもあまりスマートな部類ではなかったような。
それより『あさが来た』は久々、サウンドトラック発売が待ち遠しいと思える朝ドラです。今月27日に第1弾、来月24日に第2弾。待たせますねえ。放送期間中にもう一声、欲しいところです。