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人の作る大きな機械  船舶用ディーゼルエンジン

2013年11月15日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

大きなものは4階建てのビル、ピストンの直径は960mm,ピストンが上下するストロークは3500mm,14気筒で10万馬力、ただし回転数は100RPM。大型船のプロペラを回すのに高速回転は必要なくユックリと回すのにはちょうど良い速度ですが、直径が1mもあるピストンが3.5mも往復するのをエンジンの内部を覗いたら迫力あるでしょうね。クランクシャフトも長さは10mを超え、小さな人間がよくぞこのような大きな機械を作るものです。

この船舶用のエンジン、自動車用のディーゼルとはかなり異なるるようです。まず、燃料。船舶用はC重油と言う価格の安い低質の重油で常温では粘度が高くほぼ固まった状態。それを流れるようにサラサラな状態にするには加熱し、さらに固形物のゴミを取り除く遠心分離機を備えています。エンジンの始動をするにもこの直径約1mの大きなピストン14基も回すような大きなセルモータは、現実的ではないので高圧空気を用いて始動します。

この船舶用エンジンの特許は殆んどドイツのMAN社とスイスのバルチラ社が押さえ、日本と韓国が生産しているそうです。海もないのに(スイスにたくさんある湖はドイツ語では sea ですが)大型船舶用のエンジンの技術を開発し、その特許で商売するとは、こらぞハイテク・ビジネスのお手本のような会社です。

海上自衛隊のイージス艦のエンジン出力はやはり10万馬力ですが、護衛艦に4階建てのビルのような大きなエンジンを積む余裕はありませんし毎分100回転では速度も出ませんので、ディーゼル・エンジンは護衛艦には不向きです。護衛艦には大型ジェット機と同じエンジンを4基搭載し、ジェットの排気でタービンを回し、ギアで減速してプロペラを回転させています。

船舶用のエンジンは船底付近にあり、一度載せれば積み替えなどできませんし、大型の部品の交換もほぼ不可能ですから信頼性の高い作りが特長です。船底で一般の人からは見えない場所で地道に働き続ける。偉いですね!そういうエンジンを作る人も偉いものです。

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