こんにちは。 落雷抑制の松本です。
新型の「避雷球」ですが、日本、米国、欧州に次いで中国でも特許を取得しました。 失礼ながら、ニセモノが横行する中国で特許など意味があるのかと思いながらも、申請し、審査され特許となりました。 これで、日本、米国、欧州、中国で新世代の避雷設備である避雷球が認められました。 避雷設備というのは、「雷撃を受けた場合にその雷電流を安全に地面に拡散する設備」ですから、これを設置すれば落雷を受けないのではなく、「受け難い」というだけです。 では、その「受け難さ」をどのように試験したのかといえば、フランス規格の中に避雷針の性能を試験する規格がありまして、地面に見立てたグランド・プレートに試験する避雷針を置き、その約1m上部に雷雲に見立てた大型の円板状の電極がありまして、この上方の電極とグランドプレートの間の電圧を高めていくと、避雷針の先と上部の電極との間でで放電が発生します。 この時の放電電圧が低ければ低いほど、通常の雷を呼び込む避雷針としては性能が良いと判断されます。 反対に、弊社のPDCEや今回の避雷球では、通常の避雷針で放電する電圧でも放電しない、すなわち、お向かえ放電が発生し難いということで、落雷を招きにくいと判断されます。
今回の避雷球、この試験設備の最大電圧を加えても放電を発生しませんでした。 ということで、落雷がお迎え放電により、避雷針に誘導されることの逆を行き、お迎え放電をださないことで、雷をなるべく呼び込まないものです。 通常は、20~30kA の雷電流が多いのですが、100kAを超えるようなものも観測されています。 こういう非常に強い雷雲の下では避雷球もお迎え放電を出して落雷することもあります。 しかし、落雷を受けたとしても、通常の避雷針と同じく「雷電流を安全に地面に拡散する」のですから、最低限は通常の避雷針と同じことです。 落雷を安易に発生させないのが特徴です。
地面に放電しなければ、落雷はどこに行ってしまうのか? と心配される方も多い事でしょうが、そもそも地面に放電する(落雷する)のは、全体の約2割で、残りの8割は雲の中、雲と雲の間など、放電しやすい所で放電するのが雷です。上空での放電などいくら発生しても地上にいる我々には影響しません。 我々が困るのは、地上への放電(落雷)なのです。 放電はし易い場所で発せしますから、地上に多数の避雷球を設置し、そこに落雷し難ければ、上空での放電が増えるだけの事です。
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