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から揚げが好きだ。

映画とサウナ。

アラジン 【感想】

2019-06-11 07:00:29 | 映画


ディズニー印の安定感。伝説的アニメーションを実写化する流れは止まらないが、結末が縛られる制限を抱えながらも、観客の期待に応え続ける底力に改めて感心する。ディズニー映画の勝利の方程式はもはや完成されつつあり、美しい風景、煌びやかな衣装と美術、ラブロマンス、友情、希望、ユーモア、ミュージカル、魅力的なキャラクターとハッピーエンド。。。本作でも老若男女に夢を魅せるポイントが網羅されている。とりわけ、主演2人と、「ジーニー」演じたウィル・スミスのキャスティングが絶妙だ。アニメの世界から飛び出してきたような主演2人の美しさには好感度しかなく、2人が紡ぐロマンスが気持ちよく入ってくる。アニメのイメージを損なわず、ちゃんと個性があって、歌も巧い。主演2人は初見に近いのだけれど、アメリカ映画界の厚みを再認識する。予告編のリリース時、全身ブルーのウィル・スミスの姿に嫌な予感しかなかったが、いやいやまったくの危惧だった。彼の陽性のチャームとスター性が、ジーニーの個性と良くマッチしていて、物語の最大のキーマンの存在感を一層際立たせた。結果、本作は”ウィル・スミス映画”の1本になった印象もあり。
ロッテントマト等の事前の低評判よりも、かなり楽しめたが、「ハズレそうにない」安心感が退屈でもあった。「強い女性」の系譜も既視感が勝ってしまう。自身のあまのじゃくが顔を出し「笑ってください」のシーンに劇場が沸くと、かえって冷めてしまう。監督がガイ・リッチーということも大きな鑑賞動機だったが、全くその気配は感じられない。最大公約数の満足を狙う、ディズニーは監督の作家性を喰うほどに膨張してしまったのかもしれない。本作の場合、結果に至るプロセスもアニメのまんまだったことも大きい。スケールの大きい舞台にあって、CGに頼る場面も多く、それがドラマよりも前に出しゃばりすぎることも多かった。メインテーマを歌い上げるシーンはもっとじっくり見せてもよかたったのでは。
さて、次のディズニーの実写化映画は、今年期待する1本でもある「ライオン・キング」。監督は高難易度であった「ジャングル・ブック」を成功させたジョン・ファブロー。彼は、現在Netflixの番組で料理を作っているが、映画のオリジナルはどう料理してくれるか。

【65点】


追記>
昨日、発表された週末土日の興行収入は11億超え!!洋画としては、昨年の「ジュラシックワールド」以来の10億超え。日本人って、こういう映画、やっぱ好きなんだなぁ・・・。

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