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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム 【感想(ネタバレなし)】

2022-01-22 06:53:56 | 映画


鑑賞してから丸2週間が経過したが、今でもあの衝撃と感動が頭から離れない。
映画「スパイダーマン」を愛したファンへのこれ以上の贈り物があるだろうか。

もう多くの人が見ていてタネ明かしを知っている状況と思うが、ネタバレに触れずにざっくり感想を残してみる。

日本公開前、北米でのあまりの激賛ぶりと、前作があまりにも好きではなかっため、斜に構えて鑑賞に臨んだが、冒頭から劇中世界に引きずり込まれた。スパイダースウィングを体感させる演出に大いに興奮。そしてありそうでなかった新鮮味を覚える。「まだまだ魅せられることがあるんだな」と、唸らされたが、それはまだまだ序章に過ぎなかった。

ドクター・ストレンジとの相性の良さよ。アベンジャーズを振り返ってみると、実はあまり接点がなかった2人だが、空間を自由に操るストレンジとの、スパイディーアクションの融合はイマジネーションに溢れ、見たことのない世界が広がっていく。そして時間をも操るストレンジをスパイダーマンを掛け合わせた真の目的が明らかになる。

アベンジャーズが「横」であれば、本作は「縦」だ。
革新的であり、これまでのヒーロー映画の枠をまた1つ突き破ったといってよいと思う。

冷静に振り返ると、アイデアありきだったとも思える。が、このビッグプロジェクトの成功させた偉業と(アベンジャーズよりも遥かに難易度が高いはず)、シリーズの総決算として美しくまとめ上げられた物語に揺さぶられた。特に「1」と「3」の間にあって過小評価されがちな「2」に対してもしっかり光を当ててくれたのが嬉しかった。あの果たされなかった想いが、あんな形で浄化されるとは。。。。涙を堪えきれなかった。

「親愛なる隣人」「大いなる力には、大いなる責任が伴う」、一貫したスパイダーマンのテーマを誠実に突き詰めた物語でもあった。トム・ホランドの熱演も手伝い、ドラマが何倍にも増幅して響いてくる。あのビターな結末も素晴らしかった。

まだしばらく公開してくれると思うので、もう1回見に行きたいと思う。

【95点】




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