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トリプル9 裏切りのコード 【感想】

2016-11-13 09:00:00 | 映画


新作DVDレンタルにて
悪徳警官と元軍人で編成される強盗団が、ユダヤ系ロシアマフィアに恐喝され、国土安全保障省の施設に襲撃する様子を描くクライムアクション。まず、キャスト陣の顔ぶれに驚かされる。ケイシー・アフレック、キウェテル・イジョフォー、ノーマン・リーダス、アーロン・ポール、アンソニー・マッキー、ウッディ・ハレルソン、ケイト・ウィンスレット。。。映画ファンのみならず海外ドラマファンにも堪らないキャスティングであり、彼らがどんな絡みを見せてくれるのか期待してしまう。肝心な中身は、バイオレンス描写に溢れた内容。悪徳警官がはびこり、ギャングと警官が裏でつるんでいる地帯で、ロシアマフィアのボスの命令により悪徳軍団が無茶なミッションに駆り出される。強盗のプロである彼らは3分で警官が現場に到着することを知っており、その時間を延ばさなければ、そのミッションが遂行できないと判断。そこで発動されるのが、掟破りの「トリプル9」だ。物語は強盗団側と彼らを追いかける警官側の双方から描かれるが、「トリプル9」はその双方にリスクが及ぶもの。そこにスリルが集中されるべきなのだが、クライマックスの展開が想像以上にあっさりしている。クライマックスに繋がるまでの比重が大き過ぎる。個性豊かなキャラたちのドラマを丁寧に描こうとする意図はわかるが、キャラクターが多い分、綺麗にまとめるのは至難の業であり、本作はそれに失敗している。とりわけ、キウェテル・イジョフォー演じる悪徳警官の切実さが伝わってこないのがつらい。また、ラストに向けて続く、裏切りの連鎖があまりにも節操がなさ過ぎてシラける。
正義感の強い警官を演じたケイシー・アフレックのマッチョなキャラがカッコよい。すっかりいろんなキャラができる俳優になってるんだなとしみじみする。来年公開されるであろう「Manchester by the Sea」に期待だ。そして、本作で最も美味しかったのは、マフィアのボスを演じたケイト・ウィンスレット。オールバックなライオンヘアにクールなメイク。一見、ウィンスレットには見えないルックスだ。自身初の悪役ということだが、堂々としたもので強烈な存在感を放っていた。
【60点】

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