
映画「HK/変態仮面」を観た。
笑いすぎて、ヤバかった。
これは間違いなく映画史に語り継がれる映画だ!
「デトロイト・メタル・シティ」や「テルマエ・ロマエ」等、
ギャグ漫画を映画化し、消化不良に終わった過去作は数あれど、
「HK/変態仮面」は別格であった。
下ネタの偉大さを最大限に引き出した演出と
余計な色気を出さずに 笑いに徹した潔さ。
『それは、私のおいなりさんだ。』
『クロス・アウッ!!(脱衣)』
往年の名セリフたちがイチイチはまり、命を持って蘇る!!!(笑涙)
本作の成功は間違いなく、主演2人のキャスティングにある。
使用済みパンティーを被る事で、超人ヒーロー「変態仮面」へ変身する、
主人公の色丞狂介を演じた鈴木亮平の体の仕上がり具合が尋常じゃない。
テルマエの阿部ちゃんドコロのレベルではなく、漫画の主人公そのものであり、
爆笑するとともに、彼の妥協なきプロ意識に感動すらした。
そのエロ過ぎる肉体に、多くの女性、一部の男性も発奮すること請け合いだろう。
自分は一部の男性ではないけど、面白すぎるので写真集が出たら買うなー。
肉体美と変態美を魅せつけるポージングとダンスの数々。。。
鈴木亮平の渋カッコいいナレーションとの見事なギャップに笑いが止まらない。
ヒロインの愛子を演じた清水富美加も素晴らしい助演ぶり。実に巧い。
変態ヒーローの活躍を盛り上げる絶妙な合いの手に、ユーモアセンスを感じる。
おそらくこの人はエガちゃんばりに、素で相当面白いとみた。。。
シラケる隙を与えない主役2人の確信犯的が演技が素晴らしく、
ムロツヨシや佐藤二朗等、監督をした福田雄一作品の常連で、
笑わせ要員としてキャスティングされたであろう俳優たちを凌駕している。
惜しむらくは中盤以降トーンダウン。
原作にはないオリジナルストーリーを入れたことで、
逆につまらなくなるパターンは、本作でも残念ながら当てはまった。
主人公のライバルとして、安田顕演じる異色の変態が出現したことで、
主人公から派生される物語のシュールさが一気にダウンした。
しかしながら、それを補って余りある面白さであることは間違いない。
前半~中盤にかけては、ほぼパーフェクトではなかろうか。
大真面目に、いかに面白くするか!という制作陣と演者の努力は想像に容易い。
スパイダーマンのパロディを入れるなど、現代風なアレンジも成功している。
40代前半までの男子と、先入観のない若い女子には
ほぼ間違いなくハマると思われ、 きちんと全国公開すれば大ヒットすると思う。
一部の限定公開では勿体なさ過ぎる良作。
自分がいた劇場も笑いの渦で、大いに盛り上がってたわ。
歓迎すべき邦画の誕生。
お下劣、低俗、大いに結構じゃないか、面白いモノの勝ちですから。
『HK/変態仮面』は賛辞に値する映画だ。
【75点】
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