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ウルフ・オブ・ウォールストリート 【感想】

2014-02-01 10:33:15 | 映画


スコセッシ&ディカプリオの第6弾「ウルフ・オブ・ウォールストリート」を観る。

本作の映像を眺めて、わかりやすいサブタイトルをつけるならば、
「~欲望の蜜をシャブりつくせ~」か。。。

本作は80年代から90年代にかけて、ウォール街を席捲した実在の人物の物語だ。

全米での公開時、ブーイングも起こったという問題作だけに、
来月行われるアカデミー賞でのノミネートは大きなサプライズとなった。
日本では15禁。オスカー作品賞候補作としては初らしい。

証券マンとしての仕事ぶりには焦点を当てず、
大金を手にするまでの具体的な過程を排除し、
欲望の有様を描くことに徹している。

露骨な描写が多いとは聞いていたけど、いやー面喰らった。

主人公はじめとする登場人物たちが、欲望に我慢することを一切しない。
公私の区別なく、ドラッグとセックスをキメまくり、ヤリまくりである。
オフィスで公然と買春が行われている様はポルノ映画のようだ。
完全にリミッターを外した映像の垂れ流しに、嫌悪する人も多いと思った。

ウォール街で金を稼ぎまくった男の、栄光と転落の様を見せると思いきや、
「転落」の様はほとんどなく、上映時間の大半が乱痴気騒ぎで終わっている印象もある。

最初、あまりにも行き過ぎた描写に苦笑いばかりだったが、
次第に呆れを通り越して、狂気のパワーに圧倒された。

70を超えてなお、こんなエネルギッシュな映画を作るスコセッシが凄い。
だけど、監督賞のノミネートは、他に譲ってもよかったかも。

本作のパワーの源泉は間違いなく主演のディカプリオだ。
GG賞を獲ったとはいえ、オスカーノミネートはないだろうーと思っていたが、観れば納得だ。
彼が本来持つ、演技のテクニックに加え、本作ではフィジカルにかなり無理を言わせている。
血管ブチ切れ、打撲しまくりと思われるシーンが続き、よくやったなーの一言。
表情、肉体ともに、これほどまでに曝け出した過去作を知らない。
好き嫌いは完全に分かれるが、圧巻であることには間違いなし。

ディカプリオ以上にオスカーノミネートでサプライズとなった、助演のジョナ・ヒル。
おデブなジョナ・ヒルが戻ってきた~登場シーンからテンションが上がる♪
友情にアツく、破天荒で、どこかきな臭いキャラを好演している。

冒頭、主人公に株屋としての生き方を指南するマシュー・マコノヒーが相変わらず絶品。
他、ジャン・デュジャルダン、ロブ・ライナー、カイル・チャンドラーも良い味だしてる。
主人公の妻役のマーゴット・ロビーの肉体は目の保養に。。。

マラソンコースを全速力で突っ走ったような映画だ。
もうヘトヘト。正直、3時間の上映時間は長いか。

映画を見終わって、速攻、席を立つ人が多かった。
日本でも賛否が分かれそう。

【65点】
























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