から揚げが好きだ。

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イーグル・ジャンプ 【感想】

2017-02-17 08:00:00 | 映画


新作DVDレンタルにて。劇場未公開作。
イギリス初のオリンピックスキージャンパーとなったエディ・エドワーズを描く。「参加することに意義がある」というオリンピック精神は、栄光は勝者のみに与えられるのではなく、挑戦する者全てに与えられるというメッセージと受け止められた。そんなことを強く感じさせる本作は、多くの苦難を乗り越えるスポーツ映画の美談とは少し毛色が違う。主人公は小さい頃からオリンピック狂であり、どんな競技でも良いからオリンピックに出たいと願っていた。彼がスキージャンプという競技を選んだのも、自身の現状の力でオリンピックに出場できる唯一の選択肢だったからだ。勝つための出場ではなく参加するための出場は、自己満足のためと言っても良い。あまりカッコよくない動機であるが、1年という短すぎるキャリアでオリンピックの出場を果たすことは大きな挑戦であることに変わりはなく、力づくで夢の実現を手繰り寄せる主人公の姿に引き込まれる。しかも、致死率の高いリスキーな競技であることも当然無視することはできず、「そこまでしてオリンピックに出たいか!」と主人公の情熱に感動すら覚えるようになる。特典映像で本作の製作背景が語られていたが、当時エディ本人は嘲笑の的にも見えたらしい。しかし、本作からは彼の挑戦と努力に対して強いリスペクトを感じた。主人公演じたタロン・エガートンと、彼の師匠を演じたヒュー・ジャックマンがとても好演。クライマックスの「マトリックス」が盛り過ぎたのが傷。エディがオリンピックに出場した当時、「鳥人」と呼ばれ最強のスキージャンパーであったマッチ・ニッカネンの「ベストなパフォーマンスができれば、ビリでも良い」のセリフが印象的だった。
【65点】
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