ＴＨＥ ＩＣＥＭＡＮ 氷の処刑人 【感想】

ＴＨＥ　ＩＣＥＭＡＮ　氷の処刑人 【70点】
実在の連続殺人犯、リチャード・ククリンスキーを描いた話。
スリラーであると同時に、１人の男の生き様を描いたドラマ。
生まれ持った男の残虐性にゾッとし、男への哀れみと憎しみの感情が沸く。
「助け合おう、お互いの家族を殺し合おう」とか、異常な狂気が覆う中、
ククリンスキーの芯に迫った丁寧な脚本と演出で、ずっと引き込まれた。
マイケル・シャノンの役作りが見事。クリス・エヴァンスの怪演もなかなか。

ばしゃ馬さんとビッグマウス 【65点】
才能のなさを人は努力で替えることができるのだろうか。
夢に挑み続けることの勇気と、夢を諦めることの勇気が交錯する。
あがく姿が似合う麻生久美子がチャーミング。やっぱ好き。
ドラマサイズだが、意外と面白かった。やや冗長なのが残念。

セブン・サイコパス 【55点】
面白さを見出すセンスが問われるブラックコメディ。自分はハマらず。
「犬誘拐」を軸に、7人のサイコパスが出てくる話。不条理さと大胆さで攻めるが、
最後の結末まで、散らかした放題で終わった感じ。どんな結末だったか記憶なし。
ファレル、ロックウェル、ウォーケンの競演は楽しい。

ハナ　奇跡の４６日間 【60点】
実話ベースのステレオタイプな感動系ヒューマンドラマ。まずまず。
朝鮮半島の南北の隔たりがやるせない。エンドクレジットに出てくる実際の写真と比べて
主人公の女子が美人過ぎるのは仕方なしか。お涙頂戴とわかっていても、もらい泣き。