から揚げが好きだ。

映画とサウナ。

2013年私的映画ベスト5 【未公開映画】

2014-01-10 23:57:26 | 勝手に映画ランキング
日本の映画市場における不幸は、面白いのにも関わらず、
一般公開されず、DVDスルーになってしまう洋画たちの存在だ。

彼らへの励ましのために、個人的に面白かった未公開映画をまとめる。ベスト5。

1位 『21ジャンプストリート』

抱腹絶倒。面白すぎるっ!大充実のアクションコメディ。
凸凹コンビのキャラクターの妙。刑事コメディと学園コメディが綺麗に融合。友情&青春!脚本に唸る。アクションの常套句を嘲笑った演出に大笑い。最初から最後まで豊かな感性に縁どられた傑作。久しぶりにカッコいいジョニー・デップを見て満足。続編は必ず劇場公開すること!

2位 『Pitch Perfect』 (DVDレンタル無なので海外購入)

いろんな声が重なるほど豊かになるアカペラという音楽。浮上するのは個性に対する強い肯定。見れば無条件に元気にさせる特効薬。ミュージカルでアメリカの右に出るものはなし。圧巻のパフォーマンスに発奮し、胸がアツくなる。日本でも公開した方が良いミュージカルコメディの快作。

3位 『ガーディアンズ 伝説の勇者たち』

妖精たちと子どもたちの絆を可視化した意欲作。そこに多少のクサさはあれど、信じる気持ちの純粋さにノックアウト。360度縦横無尽に躍動するアクションと、目に鮮やかな色彩に見惚れる。子どもたちの夢や希望が大爆発するクライマックスに圧倒され、涙腺が緩む緩む。

4位 『リアリティー』

中年男の妄想が暴走。それをスリラーとしてではなくユーモアとして描ききったことが成功。ナポリの田舎町の人情が効いている。筆致はドキュメンタリー。観ている側にもリアルと架空の境を曖昧にさせる設計が面白い。主人公がどう転ぶか見逃せず、その最終到達点に不思議な高揚感。

5位 『ヘンゼル & グレーテル』

「おバカC級映画」と貶されても良い。お菓子の家を食べて以来、糖尿病になってしまったヘンゼル。失笑覚悟のストーリーデザインを楽しむ。様々な武器を駆使して魔女たちを八つ裂きにする。豊かなゴア表現に監督トミー・ウィルコラの方向性を見る。今後も期待してます。

次点 『サブマリン』

ややクセのある映画が揃うが、『21ジャンプストリート』と『Pitch Perfect』は観る人を選ばず、
観たらほぼ間違いなく面白いという映画だろう。洋画が見放されてきている日本市場において、
有名俳優が出ていないだけで、ヒットしないと決め付けることは当然の判断なのかもしれないが、
映画ファンとしては毎年残念な思いだ。何とかならぬものか。。。。


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第87回キネマ旬報ベストテンが発表された件。

2014-01-10 22:11:45 | 映画
今日、2013年公開映画のキネマ旬報ベストテンが発表された。
映画の批評家と名乗る人たちによる投票結果なので、例年通り偏ってる印象。
結果は以下のとおり。

<日本映画ベスト・テン>
1位 ペコロスの母に会いに行く (!)
2位 舟を編む
3位 凶悪
4位 かぐや姫の物語
5位 共喰い
6位 そして父になる
7位 風立ちぬ
8位 さよなら渓谷
9位 もらとりあむタマ子
10位 フラッシュバックメモリーズ 3D

 1位の「ペコロスの母に会いに行く」は面白くなさそうなのだが、
 評判が良かったので気になっていた。まさかの1位で驚く。
 2位の「舟を編む」は、キネ旬が好きそうな映画なので順当だな、と。
 個人的に邦画の中で突出して好きだった「そして父になる」は6位・・・残念。

<外国映画ベスト・テン>
1位 愛、アムール
2位 ゼロ・グラビティ (!)
3位 ハンナ・アーレント
4位 セデック・バレ 第一部 太陽旗/第二部 虹の橋
5位 三姉妹〜雲南の子
6位 ホーリー・モーターズ
7位 ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日
8位 ザ・マスター
9位 熱波
10位 もうひとりの息子

 1位の「愛、アムール 」は予想が的中。キネ旬らしい結果といえるだろう。
 2位の「ゼロ・グラビティ」はサプライズ。娯楽性も強いSF映画が上位に来るとは想定外。
 4位の「セデック・バレ」は一昨日、DVDレンタルで借りたばかり、週末観る予定。
 「ハンナ・アーレント」と「三姉妹〜雲南の子」はまったく知らなかった。。。。

<個人賞>
日本映画監督賞:石井裕也「舟を編む」 (!??)
日本映画脚本賞:荒井晴彦「共喰い」
主演女優賞:真木よう子「さよなら渓谷」「そして父になる」
主演男優賞:松田龍平「舟を編む」
助演女優賞:田中裕子「共喰い」「はじまりのみち」
助演男優賞:リリー・フランキー「凶悪」「そして父になる」
新人女優賞:黒木華「舟を編む」「シャニダールの花」「草原の椅子」
新人男優賞:吉岡竜輝「少年H」
外国映画監督賞:アルフォンソ・キュアロン「ゼロ・グラビティ」 (!)

 監督賞の石井裕也はないだろー。演出に大疑問。というか嫌い。納得いかないわ。
 「舟を編む」は原作の力であり役者の力。監督賞こそ、是枝監督だと思う。
 主演賞の真木よう子と松田龍平は、国内の映画賞を独占状態。「さよなら渓谷」早く観たい。
 助演男優賞のリリー・フランキーも、第85回のでんでん(「冷たい熱帯魚」)くらいに圧倒的。
 外国映画監督賞のアルフォンソ・キュアロンはキネ旬でも認められたのか。。。普通に嬉しい。
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