気づけば、来週で今年も終わる。
先々週に再見したゼロ・グラビティの余韻に浸っている隙に、
全米では立て続けにオスカー候補作が公開されている。
来月末に日本でも公開されるデヴィッド・O・ラッセルの「アメリカン・ハッスル」だったり、
コーエン兄弟の新作で、オスカー・アイザックが主演を張った「Inside Llewyn Davis」だったり。
いずれも公開前からの前評判に違わぬ、大変な好評ぶりで気になる。
そうしたオスカー候補作に名を連ねるであろう映画が、先週より全米で封切られた。
スパイク・ジョーンズの4年ぶりの新作となる「Her」という映画だ。
内容は、ある孤独な作家がコンピュータの人口知能に恋をしてしまう話らしい。
人口知能は「サマンサ」という名前らしく、姿形のない「声」だけの存在。
そんな相手と、どう恋に落ちるのか。。。
この奇想天外なプロットはいかにもスパイク・ジョーンズらしい。
「マルコヴィッチの穴」「アダプテーション」 「かいじゅうたちのいるところ」と、
監督作として手掛けた長編映画はさほど多くないが、どれも強烈なイメージが残っている。
学生の頃、「マルコヴィッチの穴」を観に行って抱腹絶倒したことを思い出した。
以来、欠かさず映画館で観る監督の一人になっている。
そんな彼の新作「Her」は現在Rottenで93%のフレッシュで大絶賛を受けている。
出演はホアキン・フェニックス、エイミー・アダムス、
ルーニー・マーラ、スカーレット・ヨハンソンと、実力派を揃えた凄いキャスト。
ホアキン・フェニックスは「ザ・マスター」でどエライパフォーマンスを魅せたばかり。
トレーラーを見る限り、彼の名優たる振れ幅を確認できそう。
また声だけの出演となった「サマンサ」演じるスカーレット・ヨハンソンが、
デトロイト映画批評家協会賞など複数の映画賞で、まさかの助演女優賞を獲得したりしてる。
非常に気になる。とても期待してしまう。
早く日本公開が決まってほしい。