から揚げが好きだ。

映画とサウナ。

箱入り息子の恋 【感想】

2013-12-23 08:38:51 | 映画
新作DVDレンタルの寸評。



箱入り息子の恋 【75点】
歓迎すべき日本映画。西川美和の「蛇イチゴ」を始めて観たときの感動に近い。
恋愛経験なしの30代男子と全盲女子の純愛を描く。主演2人が素晴らしい好演。
共感できるできないは別として、星野源演じる引きこもり男子の生き様が意外とロジカル。
そんな男の人生を変えるほどの恋には、何者も抗えない力がある。無様でも格好良い。
純愛の延長には正直な性があり、そこに誠実に踏み込んでいるのが良い。
原作の力もあるだろうが、監督市井昌秀の確かな感性と強い作家性を感じる。
惜しむらくは最後の超変化球。だけど、それを差し引いても面白い。

ペーパーボーイ 真夏の引力 【60点】
あらすじはわかるが、何を描いた話なのかよくわからない。
主人公ザック・エフロン演じるキャラの存在意義は何だったのだろう。
あの結末は買わない。前段で描かれてきた物語が台無しになったのでは。
真夏の暑苦しさとともに映画全編に腐臭が漂う。嫌いじゃない感覚。
肉欲に憑かれたニコール・キッドマンとジョン・キューザックが象徴的で良い。

ザ・タワー 超高層ビル大火災 【65点】
タイトル通り超高層ビルで大火災が起きてそこに居合わせた人たちのサバイバル劇。
脚本がやや安っぽく、CGはハリウッドに比べると見劣りするものの、
実写にこだわったシーンの数々はさすがの迫力。かなり無茶をしているのがよくわかる。
消防士隊長演じた主演のソル・ギョングがやはり良い。壮絶なシーンによく映える。
日本も2、30年前にはこんなガチンコな映画を撮っていたけど、今は皆無だな。

グランド・マスター 【65点】
3人の武闘家を描いた話と思いきや、イップマンの伝記映画に近い。
日本との戦時期を股にかけた大河ロマン的な作りだが、あまりピンとこず。
ドニー・イェン演じたイップマンも良かったが、トニー・レオンも非常に良い。
多勢の武闘家たちを、バッタバッタとカンフーでなぎ倒すシーンに何度も発奮する。
ウォン・カーウァイが描くアクション映画。随所にカーウァイらしい色気を感じる。
薄化粧のチャン・ツィイーは、薄目でみると大久保佳代子に似ていてキツイ。





コメント
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