から揚げが好きだ。

映画とサウナ。

テルマエ・ロマエ 【感想】

2012-05-05 15:13:08 | 映画
映画の「テルマエ・ロマエ」を昨日観た。

前日にオンラインで席をとったが、
席がほとんど埋まっていてびっくりした。
公開1週間後であるが、大ヒットしているのはホントらしい。

当日もGWの真っ只中ということもあってか、
観に行ったユナイテッドシネマ浦和は大混雑。
チケット売り場には午前中にも関わらず長蛇の列ができていた。
本作のヒット含め、映画界が盛り上がるのは喜ばしいことだ。

「テルマエ・ロマエ」は漫画が原作だ。
漫画「モテキ」を自分に勧めてくれた会社の同僚の先輩から、
「これも●君が好きかも」と貸してくれて読んだのをきっかけに、本作の大ファンになった。
マを抑えた笑いのセンスの良さと、お風呂万歳な内容がツボだ。
作者ヤマザキマリの古代ローマ人たちの生活ぶりがわかる解説も興味深くて面白い。

同僚との「テルマエ~が実写化されたら主役のルシウスは誰が演じるかね?」という雑談の中で、
「やっぱ阿部ちゃんじゃない」と意見が一致。

で、そのとおり的中した。

大いに笑った。周りを気にしながらも腹を抱えて笑った。

本作映画は阿部寛を主役に据えたことで、ほぼ9割成功している。
そのビジュアルは勿論のこと、ルシウスの生真面目過ぎる面白キャラは阿部寛にドンピシャ。
確かな演技力に裏打ちされた、ダチョウ倶楽部も真っ青なリアクションがイチイチ面白い。
劇中、裸でのシーンが多く、その肉体美は男子でも惚れ惚れする。
引き締まった綺麗なお尻には、周りの女性陣からため息が聞こえた(ような気がした)。

原作に忠実なキャスティングは他脇役でも徹底している。
顔の濃くて役柄のイメージに非常に近い北村一輝や宍戸開。
舞台役者ならではの抑揚があってドスの利いたセリフ回しが
本作キャラにぴったりな皇帝役の市村正親など。

しかし最も特筆すべきキャスティングは前半で登場するお爺ちゃんたち(素人?)である。
銭湯のお爺ちゃんや在宅ヘルパーに世話になっているお爺ちゃん。。。最高である。
「顔の平たい族(日本人)」として描かれた原作キャラに
ビジュアル、テンポがそっくり過ぎる。笑笑
ルシウスとの絡みのシーン、もう一度観たいな。。。

映画は2時間で完結せねばならないため、
まだ継続中の原作と違い、一つの結末を作らなければならない。
なので後半からは原作にはない(原作ではありえない)展開になる。
ここからキャスティングも笹野高史らをはじめとする演技ができる俳優たちに変わるのだが、
原作ファンとしてはそのオリジナルがイマイチで、一気にパワーダウンした感が否めない。

後半からの救いは、学生時代、友人たちとよく行っていた奥那須の北温泉が
日本の温泉宿として舞台になったことだ。ここの源泉かけ流し度合いは尋常じゃない。
泥酔して大いなる醜態をさらしたり、何かの罰ゲームで裸にお盆で電柱まで走ったりと。。。
個人的な想い出が沢山ある北温泉の変わらぬ美しい風景を見て、ひたすら懐かしんだ。

原作の力と、キャスティングや脚本含め、
その原作に身を委ねた結果、面白い映画ができたと思う。
後半はちょっと惜しいな。。。

お風呂は最高の娯楽であることを再認識させてくれた。

【65点】









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