から揚げが好きだ。

映画とサウナ。

(500)日のサマー 【再見感想】

2011-03-13 19:42:35 | 映画
(500)日のサマー、
今回はブルーレイを購入したので、3回目の鑑賞。

やっぱ面白いな~
観終わって唸ってしまった。思わず一人拍手。

そして、ホントよくできている。
キャスト、脚本、構成、演出、そして音楽。

本作は一見、ラブストーリーに見えるが、個人的には異なる印象をもつ。

運命の人(サマー)で出会い、彼女を想い続けるトム。
「恋は絵空事」とトムとのカジュアルな関係を続けるサマー。

2人が織り成すラブストーリーと構えると、結構な肩透かしを食らう。

終盤以降の展開につながる、サマーの選択にほぼ説明がないからだ。
ただしそこを「意味がわかんない!」という捉え方するのは、本作ではナンセンス。

本作は「運命の人」に出会ってしまった一人の青年の生き様を追った話だからだ。

等身大で、どこにでもいそうな青年、トムの悲喜を自然体で好演したジョセフ・ゴードン=レヴィット。
捉えどころなくエキセントリックで透明な魅力を湛えるサマーを演じたズーイー・デシャネル。

この2人が最高によいのだ。

ジョセフは本作のパフォーマンスが絶賛され、ブレイク。
昨年度の傑作、ノーランのインセプションに出演。本作とは違った硬派な演技もハマってた。
そしてそして、ノーランの「ダークナイト~ライゼス」にも出演予定らしい。すごい~~!

恋愛がうまくいくと、世界の中心に自分がいるような感覚。(トムのダンスシーンは映画史の残る)
恋愛がうまくいかないと、世界が色あせて違うモノに見えてしまう感覚。
そんな誰しも少なからず共感できる感情の琴線を、鮮やかに映像で表現した、
監督マーク・ウェブの演出手腕もすごいと思った。

恋愛は運命(必然)と偶然でできている。

ラスト、新たな一歩を踏み出すトムに訪れる、ちょっとした奇跡。
思わず「わおっ」と驚嘆し、ニンマリ。

希望に満ちたラストに、すがすがしい余韻が残る傑作ムービー。

大好きだ。

【90点】













コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする