けっして新味のある小説ではないと思うけど、終盤はそのひたむきさに少し感動を憶えた。
読んでいる自分自身、ランちゃんやキイちゃんと同じくらいの幼い子供を育てているからか、「戦う」というイメージに共感できる。
子育ても「戦い」だし、子供が育つことも「戦い」なのだと思う。
一方で、「戦う」相手が「悪」であることは、いまいちピンとこなかった。
何と云うか、ある種の気負いというか、全共闘世代の矜持というか、やや鼻白む。
読んでいる自分自身、ランちゃんやキイちゃんと同じくらいの幼い子供を育てているからか、「戦う」というイメージに共感できる。
子育ても「戦い」だし、子供が育つことも「戦い」なのだと思う。
一方で、「戦う」相手が「悪」であることは、いまいちピンとこなかった。
何と云うか、ある種の気負いというか、全共闘世代の矜持というか、やや鼻白む。
「悪」と戦う | |
高橋 源一郎 | |
河出書房新社 |