一度も植民地になったことがない日本 (講談社 α新書)デュラン れい子講談社このアイテムの詳細を見る |
何を買うか決めずに丸善に行ったら新書のベストセラー棚にたくさん置いてあったので何となく買ってみました。
著者は1942年東京生まれの日本女性で、コピーライターとして活躍した後スウェーデン人と国際結婚し渡欧、オランダやフランスに住み版画家として活躍する傍ら、日欧の芸術交流に関わる仕事をしながら30年に亘って日本とヨーロッパを行き来する生活を送っている人物。
そんな彼女が、ヨーロッパで体験した数々のエピソードを交えながら、「フツーのヨーロッパ人が日本と日本人に対してどのような印象を抱いているか」についてを書きしたためた本です。
個人的には、本のタイトルになっている件よりもむしろ、次のような話が印象的でした。
・「日本・ドイツ・イタリアはテロが好きな国民である」というのが一般的なフランス人の感覚である。
・駅弁や個人向け宅配便など、日本特有の細やかな商品・サービスにヨーロッパ人はいたく感動する。
・日本人の子供のしつけ方は甘い。
著者は、専門の学者でも著述家でもないので、精緻な比較文化論を期待すると肩透かしを食らいますが、海外経験豊富な人の茶飲み話を聞いているくらいの感覚で読めば退屈はしません。