ドアの向こう

日々のメモ書き 

2008-09-10 | 自然や花など

 歩道沿いに 薄紅色の実は、 盆栽展で知った檀。 「だん」 とも読むけれど、 ここは 「まゆみ」。 花は地味。 布でつくるアクセサリーか、 紐で引き絞ったようなのがおもしろい。 
  まゆみの歌

  深山辺ミヤマベや 真弓よりこき 色ぞなき 紅葉は秋の ならひなれども  土御門院
  南淵ミナブチの 細川山に 立つ檀 弓束ユヅカ纏マくまで 人に知らえじ    万7-1330


  細川山に立つ檀、  「まゆみさん」に思いを寄せて。
  檀について 詳しくは こちら へ

               -☆-

  だいぶ前に 零余子ムカゴの句を知った。  

      ぬかご拾ふ子よ父の事知る知らず   かな女

  父のこと?  よく分からなかったが、 今日、 蔓の先が伸びて繋がったのである。 夫君は
  長谷川零余子レイヨシ。 謎は一瞬にして解けた。  
  
  知ってから読むと、 味のあるうた。 子どもたちは幼くて、まだお父さんの別の名を知らなかったのでしょうね。 俳号に零余子だなんて愉しい方。 立体的な作句だったと。 

  かな女さんとは関係なく考えていたけれど、 前から気になる俳人でした。  
  
      地蔵会や芒ススキの中に灯のともる      零余子
      鯒コチ王の砂ゆるがして游オヨぎけり      零余子

  ルピナスさんが 漱石 「三四郎」 に出てくる零余子について書かれたので、 調べてみたら 芋づる式に解明されて。 うれしい!
  かな女は、浦和に住んでいた。 別所沼公園に曼珠沙華の句碑もある。 零余子は絵も描いたのだろうか。  それとも別人だろうか

 

コメント (2)
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