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旧兵学校見学記~「あの人」の参列

2012-06-26 | お出かけ

さて、3度目の兵学校見学記二日目です。
行ったことのある方はご存じだと思いますが、見学ツアーは一日何度か行われていて、
入り口で受付をすると、売店の併設された建物のロビーのようなところで始まりを待ちます。

その間、時間まで見学者はすることがないので売店で買い物をしたり、何が売られているか、
それを見て楽しんだりして過ごすのです。

三度目ですが、何回来てもその都度少しずつ扱っているものが違っていて楽しめます。
写真に撮りそこねましたが、布袋に入っている豆、つまり「秋山参謀の豆」が目を惹きました。
「坂の上の雲」人気にあやかり商品ですね。
他にも関連商品はいくつかあったと記憶します。

その他、少しウケたものを、ちょっとだけ写真に撮りましたのでご紹介します。



えー、これは「ファイトー一発!」系の飲み物、つまりスタミナドリンクであると思われます。
元気バッチリ。
思わず軽く目が宙を彷徨うような直接的なネーミングありがとうございます。
バッチリとバッチリ2があるようですね。
自衛隊のカッコいい戦闘機や戦車の進軍がパッケージにされていると、自衛隊の皆さんは
皆これを愛用してハイになっているのか?とつい勘違いして買ってしまいそうです。

もしこれが大正製薬の某ユ○ケルと同じようなものであれば、おそらく
カフェインとアルコールで一時的に元気になったような錯覚をさせるというもののはず。
(実はそうなのよ、皆さん)
しかも、このパッケージによって、プラシーボ効果(そうなのよ、皆さん)はより一層顕著でしょう。
つまり、元気バッチリになれる(気がする)こと間違いなし!

 自衛隊限定版、撃GEKIせんべい!

なんかこの辺になると、ただウケを狙っただけのような・・・。
戦車や自衛艦のパッケージから、中身のせんべいの味をどう想像しろと。
これ、中がどうなっているのか、見てみたかったなあ。
だからって買おうという気にはさっぱりなれないというのが企画ミスかも。
でも、土産物のお菓子って所詮そういうものですよね。「ウケれば良し!」

せんべい=お茶ウケとも言うことですし。




こじつけ商品その二。
「海の男だから海に優しいせっけん全身シャンプー」
合成界面活性剤を使ってません、というエコ商品なわけですね。
なぜか兵学校生徒館の写真入り。
なんでもかんでも土産物にしてしまう、この商魂。

でもこれ、こうして能書きを読むと、なかなか良さそうな商品ではないの。
別に海の男でなくても、これ使っていいと思います。
オールインワンで、これ一本、頭からつま先まで洗えてお得。
だいたい、シャンプーやらリンスやら、特に男の人がいろいろ使う必要って、全く無いんですよ。
昔の人はそんなもので洗わないからいつまでも緑の黒髪だったって説もありますし。



ロビーには写真もいくつか展示してあります。
これも行った方はご存じでしょうが、見学コースは限られていて、見ることのできるのは
広大な敷地のごくごく一部なんですね。

これは理化学講堂ですが、わたしが「理化学講堂は」というと、元艦長氏は「何それ」
案内の人に「ここに理化学講堂ってあるの?」「あります。見学はできませんが」「へー」

・・・って、あんたここにいたん違うんかいっ。

 この留魂碑、八芳園も見ることはできません。
この留魂碑は、かつてここで学んだ学生(41期生、大正二年卒)が
「死後、我々は魂の故郷である江田島に集わん」とし、当時は古鷹山に建てられたものですが、
現在は校内に移転されています。

前回述べたように、元艦長氏はここで体験した生活のあまりの厳しさゆえ
「この近くに来ただけで胸が重い」という方です。
こういう方は江田島を「魂の故郷」とは、とても考えられないのではないかと・・・。
変な話ですが、亡くなられてもここを彷徨ったりしないと思われます。

それにしてもこの留魂碑、いちいち漢字が普通と違いますが、何か理由があるんでしょうか。



見学のとき、カッター置き場に何人かの人影あり。
案内の方いわく、「今日は土曜日で休みなのだが、もうすぐおそらくカッター競技があり、
チームが自主的に練習をしているのでしょう」

おおー、休み返上で、しかもこんなに雨が降っている日に。

兵学校の描写に「カッターをこぐ生徒のズボンは真っ赤になった」というのがあるでしょう?
あれ、艦長氏に言わせると本当らしいです。
今も、やっぱりお尻の皮がすりむけて、ズボンが血で染まるんだそうです。
これほど自己鍛錬しなくてはいけない職場が、果たして今の日本にどれくらいあるでしょうか。

しかも、団体で競技に勝利するためにこんな努力を自ら・・・。
おそらく、他のチームに比べて成績が悪く、なんとかしようと一念発起しての休日返上?

と感動していたら、案内の方ったら、

「残念ながら、今までの例であんなふうに練習をして勝ったチームはほとんどありません」

          

さて、見学コースのいちばん最初、大講堂に戻ることにしましょう。
本日タイトルの「あの人」の話をしなくてはなりませんから。

元艦長氏から聞いた話です。
何年か前、幹部候補生学校を「小沢」という名前の生徒が卒業しました。
卒業式は、当然ここ、大講堂で行われます。
学校側では、この生徒の父兄の参加をめぐって議論が巻き起こりました。

「この小沢生徒の父親を父兄席に座らせるべきか、それとも貴賓席に座らせるべきか」

父親の名前は小沢一郎。
国会議員である小沢氏をどう扱うか、学校側では頭を抱えたのでした。



昔からそうですが、父兄はこの二階の桟敷席のようなところに座ります。

    

右写真の壇の左上が、左写真の二階部分、貴賓席です。
一般席との間に仕切りがあるのがお分かりでしょうか。
戦前はここには兵学校の卒業生である三笠宮殿下が貴賓として座られました。

結局、ここに小沢一郎は国会議員として座ることになり、
戦後この場所が使用された唯一の例となったのだそうです。
戦前は皇族のための席でしたから、平民が?座ったという意味でも唯一の例です。

これを聞いたとき、国会議員の息子が自衛官になることもないわけではないだろうけど、
何といってもあの小沢一郎の息子が自衛官に、というか、小沢一郎が息子を自衛官にすることに
同意した、ということが、何となく不思議に思われました。

もっとも、本人はとっくに自衛官を退職し、都内でサラリーマンをしているということです。
噂の域を出ませんが、インド洋の派遣が始まった頃、父親である小沢議員が
「自衛隊をアフガンに派遣させろ」と言いだしたころと、退職が一致するのだそうです。
これは悪く考えると、自衛隊の幹部が危険な場所に行く可能性が出てきたので、小沢氏が
息子にやめることを勧めた、ということだったかもしれません。

自衛官退職後、この方はわざわざ英国に留学しているそうなので、信憑性がありますね。

今回、元艦長氏と話をしていて、民主党の自衛隊に対する様々なぞんざいな仕打ちに、
関係者一同がかなり腹にすえかねている様子が分かってきました。
艦長氏の口からは福島みずほのお花畑九条賛歌に対する批判なども飛び出しましたが、
何といっても、直接自衛隊に対する予算を削りまくったことで、怒っておられました。



そして、怒っているのは艦長氏だけではありませんでした。
この日、術科学校に到着するまで、わたしたちは艦長氏から小沢一郎の話を聞いていたのですが、
この日案内して下さった自衛隊OBの方も、示し合わせたように大講堂で
「「実は民主党の小沢一郎が」
と言いだしたので、わたしも艦長氏も、びっくり。

だって、前回、前々回、共に小沢氏の話なんかちらっとも出なかったんですよ。

そして、この案内氏もまた民主党にどうやらお怒りの様子だったのです。
この写真に見られる兵学校の松。
松の木なのに毎日厳しい校風に吹かれて?まっすぐ起立している松、この手入れに、
年間何百万かがかけられていたのが、ほとんど10分の一に削られてしまった、と
ぼやいておられました。

手を入れないと松なんてすぐ枯れてしまうのに、この歴史の松がどうにかなっても、
日本人の心などわりとどうでもいい風の民主党には、「全く関係ない」ということですかね。
この予算が削られたのは、あの二番じゃダメなんですかれんふぉー?のパフォーマンス、
政権交代後、嬉々として「パンとサーカス」のサーカスとして行なった事業仕分けでしたね。

「自衛官の制服を中国製にしろなんて言ってましたね・・・・全く何も考えてないんですね」
わたしがそういうと、艦長氏も深く肯いておられましたよ。


今、新党を作るとか離党するとかで、またもや「ぶっこわし屋」の面目躍如とも言える小沢一郎。
一体どこに行こうとしているのか、なにがやりたいのか。
その小沢を離党したら証人喚問するぞ、って脅迫している野田総理も大概ですが、
この内ゲバは、まるで極左のそれのような様相を呈しているではありませんか。
(まったく民主党って、現在機能停止してません?・・・・・あ、政権交代直後からずっとか(笑)



まあ、一つ言えることは、たとえ奇跡が起こって、今後小沢一郎が政権の中心に返り咲いても、
兵学校の松が助かる見込みはなさそうだということです。

その後議員を引き連れて中国詣でをしたり、習金平のために天皇陛下に無理やり公務させたり、
韓国で日本の悪口を言ったり、やはりどう見てもやっていることが極左反日にしか見えません。
自民にいたころアフガン派兵を推していたというのも、つまり思想は無いってことなんでしょうけど。

息子の卒業式だけでなく、正門からの実習航海までを見送った父としての小沢氏と、
これらの政治家小沢一郎の姿には、全く共通点がないというか、同じ人物とはとても思えません。


もうこうなったら、離党でも何でもして、小沢氏が民主党をぶっ壊してしまうことを希望します。
そして、民主の皆さんと共にどこかに行ってしまってください。

はっきり言って、ここの松が生きながらえることの方が、民主政権の月単位の延命なんかより
ずっと日本にとって意味のあることだと思うの。










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