喝! ~since 2005~
ごく普通の日記と、旅行・登山・資格試験・家庭菜園などの個人的備忘録
 



出産の日のことをもう少し細かく書きたいと思います。


■3:30 陣痛始まる
実際に自分が熟睡している間、既に陣痛は始まっていたらしい。ただ前駆陣痛が多い時期なので、陣痛なのか様子を見たいということと、寝ている自分を起こしては悪いという気持ちから、自分が起きるまで連絡は控えていたようです。


■6:40 着信アリ
いつもどおり6:30に起きて出社の支度をし始める自分。2/12のおしるしが気になっていたけど、朝一でメールを確認するも特に連絡なかったので、今日はないかなとか思っていた矢先に電話。まさか…

陣痛きたかも・・・

既に結構痛そうな感じ。

ご飯食べたら病院行くから、陣痛だったら連絡するね。

出産体勢に入るとご飯を食べる暇というか余裕がなくなるので、しっかり栄養をとって病院に行くことというのはパパママ学級でやったな。とりあえず午前は休んで様子を見ようかなと思い、再びベッドに入る自分。しばらくすると病院で検査したところもう子宮口が3センチ開いているらしい。

時は満ちた、時は来たれり、The time has come。すぐに準備して行こうと思いましたが、ビッグイベントが訪れるであろう直前。この気分をそのまま書いておきたいという思いがあり、この【リアルタイム】ブログを書いたわけです。ちなみに記憶に残っているリアルタイムブログは、結婚式直前つくばマラソン大分還暦旅行の時の3回(まぁ大学院の頃は暇だったからある意味常にリアルタイムブログだったが)。それだけ思いが強かったということです。

そして車で我孫子から結城まで移動。1時間40分くらいかかります。道中いろいろ考えました。BGMはミスチルのベスト1996-2000

・同年代の友人達が家族を築いてく…(花-memento mori)
 →家族を築いてるのは俺なんだなぁ

・守るべきものはただ一つ、君なんだよ(Everything -it's you)
 →守るべきものが二つになるんだなぁ

・西へ東へ必死で猛ダッシュです(ニシエヒガシエ)
 →いや、南(我孫子)から北(結城)へアクセル全開です!

・閉ざされたドアの向こうに新しい何かが待っていて、きっときっとって僕を動かしてる(終わりなき旅)
 →あ、まさに今こんな感じなのかも

どんな状況でも何かとしっくり当てはまってしまうのが不思議だ。歌詞の意味を改めて考えながら走り続けること2時間。病院に到着!



■10:55 病院到着


池羽レディースクリニックに到着!今日は病院は休診。裏口から入って、我慢してたトイレへまず向かう。トイレから出てきたら、妻のお母さんが待ってました^^;なかなか部屋までこないから心配して見にきたとのこと。お恥ずかしい!



部屋は206号室。そこにはすでにグロッキーな様子の妻が。なんかすでに疲れ果ててないか??陣痛が痛すぎて苦しそうです。でもお腹の中の子はまだ元気に動いています。普通は陣痛が来ると動かなくなるというのに^^;

自分が来たので、妻のお母さんは一旦家に帰ることに。初産は基本的に難産になりやすく、陣痛が来てから産まれるまで時間がかかる場合が多い、という話を聞いていたので、まぁ夜くらいに産まれてバレンタインデーに間に合えばいいかな、くらいに思っていた自分。お母さんも同じように考えていたようです。

でもそれは間違いでした。出産は想像以上にテンポよく進んで行きました。。

破水したかも・・・

実際は破水していなかったですが、助産婦さんを呼んだら、子宮口が8~9センチ開いているらしい。そのまま、陣痛室に案内されました。


■11:18 陣痛室


順番としては、この陣痛室で完全に産める準備ができたら分娩室に移動する流れです。陣痛室では、赤ちゃんの心拍を測りながら、子宮が降りてくるのを待ちます。妻はすでに聞いたことないような声で痛みに耐えています。

手をにぎっていてあげてくださいね」とのことなので、手をにぎっていましたが、陣痛の時に手に入る力が半端じゃない。妻は握力15kgですが、このときは2倍くらいの握力があったのではないかと思います。男と握力勝負した時よりずっと痛かったよ。

そして再びトイレに行っている間に、妻は分娩室へと移動していました^^;



■12:00 分娩室

赤ちゃんを取り出すところ、それが分娩室です。いわば赤ちゃん誕生物語の終着点。イルカの映像が流れたり、ゆったりしたBGMが流れていますが、どこか緊迫感のある異様な雰囲気が漂っています。

分娩台に乗る妻(というかトイレから帰ってきたら乗っていた)。助産師さんが来て手際よく準備を進めていきます。

あ、今のはいい陣痛だったね

今のはよくなかったね

陣痛は2分間隔くらいで来ていますが、その中にも赤ちゃんがうまく押し出されてくる陣痛と、押しだされない陣痛があるようです。信じられないような痛みのようですが、妻は冷静で、助産師さんも、赤ちゃんが確実に降りてきていると言っていました。もうすぐだ…!



■12:10 破水

妻はこれまで聞いたことないような声で痛い痛い言っていたし、旦那としてしてやれることは腰に手を当てて痛みを和らげてやることと、手をにぎってやることくらい。悲痛にさけぶ妻を見てなんとも申し訳ない気分でもありましたが、いよいよかと思うと感極まってくるのが自分でわかりました。

これまでも何度か子供の事はブログで書いてきましたが、まさに小さい袋(胎嚢)の写真から始まって、どんどん大きくなっていく姿を見ながら喜んでいたこの8ヶ月のことを回想してるうちに、当然ここからが本当のスタートなのだけれど、これがマタニティライフのクライマックスなんだなと思う寂しい気持ちが溢れてきました。

髪の毛が見えてきました!

あぁ、いよいよなんだなと覚悟が強まります。

頭が出てきましたよ!

僕も見てはいけませんか!?

ついつい本音が出てしまいました。池羽クリニックでは出産中の写真撮影が禁止されているのは聞いていたのですが、赤ちゃんの頭が出てきている瞬間を見たいという気持ちが抑えられなかったんです。

それはできません。そういうクリニックではないので。

まぁ、妻の頭側に回ってくださいと執拗に言っていたので、ダメなんだろうなとは思っていましたが…仕方ないですね。そういうルールみたいですからorz

そしていよいよ、誕生の瞬間が近づいてきました。妻は痛みの最高潮、自分は興奮の最高潮、次の瞬間に全神経が傾きます。




■12:43 誕生

そして看護師さんの手がするりと赤ちゃんを取り出しました。部屋に赤ちゃんの泣き声が響き渡ります。真赤で元気な女の子です(ポニョか^^;)。この瞬間、実はマスクをしていたから外見からはわからなかったと思いますが、自分は鼻水すごかったです^^;目もちょっと潤みましたが、涙が鼻から出てきたのかもしれません。とりだした赤ちゃんを見た瞬間は、自分の人生のハイライトの瞬間でもありました。これまでに経験したことのない感動です。



カンガルーケアー。つまり産まれたての赤ちゃんをお母さんの胸の上で寝かせて、母子の絆を深めることのようですが。このクリニックでは、そういった母子のつながりを重視しているようです。

暗くて狭い、けれど温かくて優しい空間で約8か月を過ごした赤ちゃん。初めての外の世界にびっくりしたのか目をぱっちりしています。でもママの胸に置かれると泣きやんでおとなしくなりました。これが動物的本能なのでしょう。赤ちゃんを抱いている間、妻は産道のキズを針で縫ってもらいました。2,3箇所くらい切れていたみたいです。あ、そういえば妻のお母さん呼ばなきゃ^^;いきなり産まれたっていったらびっくりするだろうなぁ。


まぶしいのか、目を閉じて手で覆い隠すシーンも!あっ、そういえばエコーの時よく手で顔を隠してたもんなぁ、この子のクセなのかな?手は小さいけど、ちゃんと爪もしわもできてる^^狭い産道を通ってくるために頭蓋骨が重なっているから、頭が細長い




しばらくリラックスしたあとは、へその緒の長さを調整します。ママから引き離されると、大泣きです^^;次はパパとのコミュニケーションの番だ。別のベッドに移し、へその緒をハサミで切ります。外から見ると、へその緒って白濁した半透明な管…なんかナタデココを濃くしたような感じです。はさみで切ると、血がブワって出てきました。切った感触は弾力があり、ゴムを切っているような感じ。一回では切れず、チョキチョキチョキっと3回かかりました。



続いて体重測定。女の子なのでさすがに隠しますね^^;

結果は、、、あれ?? 2414グラム??

そんなに小さかったんだ。2週間前の検診では推定2500グラムでした。だいぶ誤差があったんだな。身長は49センチ。ちなみに平均値としては男の子も女の子もあまり変わらず、身長は47-48センチ、体重は3000グラムくらいです。ということは身長は平均より高いけどガリガリってこと?


2500グラム以下は、保育器に入れられるような話を聞いたことがありましたが、とりあえず38週と2日なので正規産の範囲となり保育器には入らないことになりました。体重測定の後は、しばしご歓談タイム。赤ちゃんを抱っこしてみました。首が座ってないから、ちょっと緊張しますね。



この日は他に2件出産が入っているとのことで、1時間半くらいで部屋を出ることに。最後に使用した分娩室と陣痛室を撮影しておきました。




■14:30 個室移動

ここからは、個室に移動して赤ちゃんも個室でママと一緒に暮らすことになります。大病院ではガラス越しに胎児が並んでいて…なんてのもありますが、個人クリニックではこういう形式も珍しくないんだとか。

あ、そういえば今日はバレンタインだったな。このクリニックはご飯やおやつがおいしいということで有名だそうで、この日のおやつはショコラケーキでした。



このクリニックは産んだその日から、母乳で育てるのが大原則だそうです。妻はまだ母乳が完全にはでないので、これから出るように訓練したり授乳の方法とかも勉強していくことになりそうです。面会時間は19:00までということで、この日は妻の実家に泊まりました。しゃぶしゃぶとワインで乾杯です。お父さんはしゃぶしゃぶを食べずに待っててくれたようです。どうもすいませんでした。明日は、妻のお父さんとお母さん、そして僕のお母さんも初孫を見たいということで来ることになっています。皆が心待ちにしていた赤ちゃんですからね。これから大事に大事に育てていきたいと思います。



2013/2/14 一日の流れ
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・3:30 陣痛始まる
・6:40 電話くる
・7:50 妻、池羽クリニック着
・8:50 我孫子発
・10:55 池羽クリニック着
・11:18 陣痛室へ
・12:00 分娩室へ
・12:10 破水
・12:43 誕生
・14:30 個室移動
・19:40 池羽クリニック発
・20:00 妻実家着
・23:40 思い立ったようにブログを書く 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


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