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預言者伝【番外編11】

2015年10月01日 | 預言者伝関連

アッ=シャリードは言いました:《アッラーの御使い様(アッラーの祝福と平安あれ)は私に、ウマイヤ・イブン・アビー・アッ=サルトの詩を詠むようにおっしゃったので、私はその詩を詠みました。》(アル=ブハーリー)

彼(アッラーの祝福と平安あれ)は心温かく、人懐っこく、人間らしい感情が溢れる、優しい気持ちに満ちたお方でした。教友アナス・イブン・マーリク様(アッラーの御満悦あれ)は彼(アッラーの祝福と平安あれ)について言いました:《アッラーの使徒様(アッラーの祝福と平安あれ)がファーティマ様(アッラーの御満悦あれ)におっしゃいました:「息子(孫。つまりファーティマ様の息子アル=ハサンとアル=フサイン)を呼んでおくれ。」そして彼は二人(のにおい)を嗅がれ、抱きしめられました。またある時、お孫様のアル=ハサン・イブン・アリー様をお呼びになった時、急いでやってきて、アッラーの使徒様(アッラーの祝福と平安あれ)のお膝元に転げ落ちました。アル=ハサン様はその手を彼の髭の中に入れました。アッラーの使徒様(アッラーの祝福と平安あれ)がそのお口を開けられると、アル=ハサン様はそこに口を入れられました。(アッ=ティルミズィー)

アーイシャ様(アッラーの御満悦あれ)は言いました:《ザイド・イブン・ハーリサ(アッラーの御満悦あれ)がマディーナを訪れた際、アッラーの使徒様(アッラーの祝福と平安あれ)はご自分の家にいらっしゃいました。ザイドは彼を訪問し、ドアを叩きました。服を引きずりながらいらっしゃった裸のアッラーの使徒様(アッラーの祝福と平安あれ)は、ザイドを抱きしめ、キスをされました。(アッ=ティルミズィー)

教友ウサーマ・イブン・ザイド様(アッラーの御満悦あれ)は言いました:《アッラーの使徒様(アッラーの祝福と平安あれ)の娘様が、その息子が死にかけているので、シャハーダを言わせてやってほしい、と使いを彼に送りました。彼(アッラーの祝福と平安あれ)は平安の言葉を(彼女に)お送りになり、「まことにアッラーに彼が取り上げ給うものも、与え給うものも属する。彼の御許にあるものはすべて期限がある。彼女は忍耐し、(それに対する)報奨を祈願すべきだ。」とおっしゃいました。次に彼女は、そうなるのであれば、誓いますのでいらしてください、と使いに伝えさせました。彼(アッラーの祝福と平安あれ)がお立ちになったので私たちも一緒に立ち(彼女の許に向かい)ました。彼(アッラーの祝福と平安あれ)はお座りになると、子供を引き寄せて、その膝の上にお乗せになりました。子供の息が乱れると、アッラーの使徒様(アッラーの祝福と平安あれ)の瞳から涙が溢れるので、サアドが、「これは何ですか、アッラーの使徒様!?」と尋ねました。彼は言われました:「これは、アッラーが御心のままにそのしもべたちの心に据え給うた慈悲。まことにアッラーは、しもべたちの中の慈悲深い者たちを慈しみ給う。」》(アル=ブハーリー)

(参考文献:①「預言者伝」、アブー・アルハサン・アリー・アルハサニー・アンナダウィー著、ダール・イブン・カスィール出版、P427〜428)

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