イスラーム勉強会ブログ

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両親へ【2】

2009年02月04日 | 預言者の教育方法
イブン・カイイムは続けて言いました:

「子供のためになる学習を軽視し、放棄した者はとてつもなく悪いことをしたのです。子供の悪さの多くは、彼らの親たちのからやってきています。彼らは子供を無視し、宗教の義務や慣行を教えさせていません。すなわち親たちは子供を幼いときに迷わせたため、子供は親から何も享受できていませんし、成人してから親たちに恩恵を与えることもありません。ある人が自分の息子に親不幸者、と責めたときに息子がこう言ったそうです:お父さん!あなたは僕が小さいときに不服従(注:おそらく、子供の権利を満たしてくれなかった)ではなかったですか。だから大きくなった今、僕はあなたに従いません。また生まれたてのころにあなたは僕を失ったので、僕は年老いたあなたを失うのです。」

実に結婚と子供を設けることには大きな責任がついて回り、審判の日に人はそのことについて清算を受けます。アッ=ティルミズィーが出典したアブー・サイード・アル=フドリーとアブー・フライラ(アッラーのご満悦がありますように)によるハディースで二人が次のように預言者(平安と祝福がありますように)の言葉を伝えています:
《しもべは審判の日に連れてこられて次のように言われるだろう:わたしはなたに聴覚と、視覚と、財産と、子を授けなかったか?家畜と農作物をあなたに使わせなかったか?頭取り、あぐらをかかせなかったか?この日が自分にやってくると思っていたか?しもべはいいえ、と言う。彼は、今日、あなたがわたしを忘れたように、わたしはあなたをわすれよう、と言われる。》違う伝承には、「結婚させなかったか?」とあります。

中略

教育というものは子供が両親に対して持っている権利であり、(親が子に与える)授け物や贈り物ではないのです。預言者(平安と祝福がありますように)もそのように強く言われました:《実にアッラーは彼らをアブラール(バーッル:、孝行者、無罪の人の複数形)を名付け給いました。彼らは親たちと子供たちに孝行を尽くしたためです。あなたの両親はあなたに対して権利を持っているように、あなたの子供もあなたに対して権利を有しているのです。》(アル=ブハーリー)
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