徒然留学日記

30にしてドイツ留学を思い立ち、その後結婚。日々経験したこと、感じたことをつづっています

病気とプライバシー

2010-05-21 02:51:32 | Weblog
ドイツに来ていろいろな国の人と知り合い、習慣の違い、文化の違い、考え方の違い、など、いろいろな『違い』を経験した。その中で、私がいまだに受け入れられないことは、

1人に話すと全員に筒抜けになる

ということ。
もっとも、私が話すことは、『その人から別の人に伝わっても構わないもの』だけではあるけれど、その伝わり具合に驚くことがある。
おそらく、『ここだけの話だから』と念を押せば、筒抜けになることはないと思うが(そう思いたい)。


先月、1年半ほど闘病していた同窓生が他界した。私は彼女とは特に親しくはなかったけれど、手術、治療をしていたことは知っていた。

私は、彼女が他界したことを、友達からのFacebookのメッセージで知った。そこには、他界した彼女が、彼女の親友に書いたメールが引用されていた。私の友達は、彼女の親友がFacebookに投稿したメールを引用した。

こんなプライベートなメールがFacebookに投稿されたんだ

と驚いた。そこには、病気発覚の経緯、病名、苦悩などが書かれていた。彼女の親友がFacebookに投稿することは、彼女も了解済みだったかも、と思う一方、彼女の病気が発覚してから、彼女は、友達を遠ざけるようになったことを私は知っているので、彼女の親友の判断だけだったのかもしれない、とも思う。

私の別の友達は以前、闘病中の彼女の病名を、知っていそうな人に聞こうとしていた。

知ってどうするというのだろうか。
私だったら、親しくない人には『知られたくない』と思う。話す人は、本当に信頼できる人で、そこから私の病気が広まる、なんて考えもしない。

今、私が病気になったとしても、誰にも言わないだろうな、と思う。

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