徒然留学日記

30にしてドイツ留学を思い立ち、その後結婚。日々経験したこと、感じたことをつづっています

映画-南極料理人~The Chef of South Polar

2022-02-25 14:05:00 | DVD・本
思った以上に国際交流基金主催の「Japanese Film Festival online」を楽しんでいて、早めに感想を書いておかないと忘れてしまいそう。

3本目の映画は2009年公開の沖田修一監督の『南極料理人』(英語字幕付き)。ネットで話題になっていたのは覚えているけれど、10年以上前だったのか。

南極のドームふじ基地で過ごす8人の個性的な隊員の1年間が描かれ、基本は料理人の西村(演:堺雅人)と医師の福田(演:豊原功補)の他の隊員との絡みで、どのエピソードもとても面白かった。西村が出す料理はとても冷凍食品、乾物、缶詰で作ったとは思えないくらい豪華だった。

「自由に外出できない。娯楽も少ない状況が1年も続いたらメンタル大変だよね」というのもコミカルに描かれていて、私も自分の日本での大学生活を思い出してしまった。

私の研究は、当時高高度での紫外線量が『低地よりも多いと言われるけれど、どの程度多いのか』がそれほど計られていなかったので、自動車で高高度までアクセスできる乗鞍岳で計ってきた。1年目はふもとの民宿に教授や先輩たちと泊まり、孤独感はなかったけれど、2年目と3年目は当時あった国立天文台の乗鞍コロナ観測所の敷地内で日中の観測をさせてもらい、宿泊はそのすぐ下にあった東京大学宇宙線研究所の乗鞍観測所でお世話になり、職員の皆さんには良くしてもらって楽しく過ごした(流星群の時はコロナ観測所で寝袋に横になりながら流星群を待ったりした)のだけれど、やっぱり

外出先がない、友達もいない

というのは大変だったな、と思う。さらに当時はインターネットどころか携帯の電波もあのあたりは圏外だったと思う。つまり、天気が悪いと1日中することがなかった。

私は夏期限定で1回の観測で2、3週間の滞在を数回しただけだったけれど、南極の滞在は1年なので、本当に精神的にきついだろうな、と思う。

とはいえ、映画ではどれも笑えるエピソードになっていて、本当、面白かった。私が好きなエピソードは「伊勢海老のエビフライ」と「朝からカニ」。
コメント
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