徒然留学日記

30にしてドイツ留学を思い立ち、その後結婚。日々経験したこと、感じたことをつづっています

バスの中での出来事

2015-10-02 11:29:55 | Weblog
私と同じバス停から1歳くらいの赤ちゃん連れのお母さんも乗った。彼女は運転手さんの真後ろの席に座った。カーブの多い道を登り始めて数分後、運転手さんがお母さんに話しかけた。

その後、お母さんが『赤ちゃんがうるさくて事故るかもしれないから後ろに移動してくれってどういうこと?!プロの運転手でしょ!あとでバス会社に電話しなきゃ!』と怒りながらバスの後方に歩いて行った。座席に座ってからも怒りが収まらないようで、しばらく文句を言っていた。

その赤ちゃんは、1歳くらいの子供としては特にうるさいわけではなかったと私は思う。突然笑ったり、泣いたり、しゃべったりしたけれど。運転手さんがお母さんに話しかけた時は「もしかして移動をお願いされているのかしら」と、お母さんに同情する気持ちがあったけれど、『あとでバス会社に電話しないと』と言っているのが聞こえ、同情心が消えた。

プロの運転手としては、乗客の安全を確保することも重要で、もし、運転手さんが『赤ちゃんがうるさくて運転に集中できない』と思えば、移動をお願いすることは悪くないのではないか、と思う一方、真後ろに座っているとはいえ、特別うるさいわけではない赤ちゃんの声が邪魔というのはどうかとも思う。

これが飛行機だったら、機長の判断が絶対だから、機長が『安全に差しさわりがある』と判断すれば移動をお願いするのは当然ではないだろうか。日本ではどうなんだろうか、と、考えがまとまらなくなったのでソクチくんにも聞いてみた。

『あー、それは難しいよね。だって、あと何分その赤ちゃんが自分の後ろで突然大声を出すか分からないわけでしょ。30分続いたら、それはちょっと困るかな』と言う。確かに運転手さんはその乗客がどこまで行くのかは分からないからなぁ。『でも、普段もっとうるさい乗客もいるはずだから、特別うるさいわけではない子供の声が邪魔っていうのもねぇ』とも言う。

私が乗ったバスは、私が乗ったバス停から終点までが15分ほどだったので、それをソクチくんに伝えたら、『あ、それは先が見えているわけだから、口論する価値はなかったと思う』と言う。


私は運転手さんとお母さんの会話は聞こえなかった(聞こえたところでニュアンスはくみ取れないけれど)けれど、たぶん、「後ろに移動してほしい」という言い方をもう少し工夫すればそこまでお母さんは怒らなかったのではないかと思う。事故にあえば、自分の子供も怪我をするわけだから、お母さんももう少し冷静になってほしいなぁ、と思った。

コメント (2)
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