晴れ。朝早く目覚めたので予定を繰り上げて洗濯。
福本和夫「革命運動裸像」を読む。
著者の名前を知ったのは
柄谷行人・浅田彰・三浦雅士・蓮實重彦による「近代日本の批評」。
理論家の理論を知らずしてどう評価するのかというのが本筋ではあるけれど
ついついからめ手から迫る癖があって借りてきた。
どうやら「伝聞によるマルクス主義」を
「直接文献を読むマルクス主義」に変えたのが著者らしい。
文章は明晰で啖呵の切り方が爽やか。
ただし自説にこだわるあまりややくどいあたりがいかにもな「理論派」。
獄中で密かに書いたという「窮通の理数表式」は
内容はともかく強烈な「意志」は感じさせる。
そういえば呉智英が書いた「小説」に「ロシヤ語を学ぶ」というのがあり
同様に獄中生活の「壮絶」を偲ばせる。
見沢知廉もそうだったけれど
やはりそこには「娑婆の暮らし」とは全く違うものがあることが痛切にわかる。
それぞれ興味深い「知性」をどこか狂わせてしまうもの。
「監獄」とはそういう存在でもあるということも知っておこう。
福本和夫「革命運動裸像」を読む。
著者の名前を知ったのは
柄谷行人・浅田彰・三浦雅士・蓮實重彦による「近代日本の批評」。
理論家の理論を知らずしてどう評価するのかというのが本筋ではあるけれど
ついついからめ手から迫る癖があって借りてきた。
どうやら「伝聞によるマルクス主義」を
「直接文献を読むマルクス主義」に変えたのが著者らしい。
文章は明晰で啖呵の切り方が爽やか。
ただし自説にこだわるあまりややくどいあたりがいかにもな「理論派」。
獄中で密かに書いたという「窮通の理数表式」は
内容はともかく強烈な「意志」は感じさせる。
そういえば呉智英が書いた「小説」に「ロシヤ語を学ぶ」というのがあり
同様に獄中生活の「壮絶」を偲ばせる。
見沢知廉もそうだったけれど
やはりそこには「娑婆の暮らし」とは全く違うものがあることが痛切にわかる。
それぞれ興味深い「知性」をどこか狂わせてしまうもの。
「監獄」とはそういう存在でもあるということも知っておこう。