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(参考) 「名古屋へ」-今回、 「名古屋高速」はなぜ割引されないの?
春休みに名古屋へ家族旅行で行く予定なのですが、夫が移動には公共交通機関を利用するという当初の計画を変更して、やはりクルマで行こうと言い出しました。
「どうして?」
「クルマの方が時間に拘束されないから自由に動けると思って。」
「そうかしら。」
「それにね、旅行費用も抑えられると思うよ。」
「関越道、圏央道、中央道と乗り継いで行けば行けるし、土日祝日なら1000円しかかからないんだろう。」
「クルマの運転、好きじゃないのに。」
「好きじゃないけど、家の経済のためにはワガママ言ってられないからね。」
「でもね、高速道路だからって、すべて1000円になるわけじゃないのよ。」
「1000円で走り放題じゃないんだ。」
「そうみたい。」
国土交通省の「高速道路料金の引下げの実施について」というページからです。
高速道路の料金引下げスケジュールについて
・高速道路料金の引下げは、準備が整ったメニューから、段階的に導入してまいります。
・地方部の休日上限1,000円は、特定インター間を乗り継いだ場合の乗継特例(大都市圏またぎ等)を除いて、3月28日から導入します。4月29日からは、大都市圏またぎ等についても、地方部は、通算で上限1,000円とします。
★3月28日(土)から適用されるもの
○ 地方部、土日祝 上限1,000円(大都市圏跨ぎ等除く)
※ ただし、東京・大阪の大都市圏、並びに、札樽道・名古屋2環(均一料金区間)をまたぐ場合と飛び地の有料道路については、下記の通り、4月29日から通算で1,000円。
※ 大都市圏跨ぎでも、圏央道、名神高速を経由する場合は、当初から通算で1,000円になる。
○ 大都市近郊区間 土日祝昼間(6~20時)3割引
○ 首都 日祝 500円 (3/29(日)より)
○ 阪神 土日祝 500円
今回の制度を理解するには、高速道路を〈1〉首都高速と阪神高速〈2〉両高速周辺の大都市近郊区間(上限1,000円の対象外。午前6時~午後10時 → 約30%割引、午後10時~午前6時 → 約50%割引)〈3〉それ以外の地方の高速道路(終日→ 約50%割引(料金徴収区間ごとに、割引後料金を上限1,000円として計算))という分け方を知る必要があるようです。
「それでも行きは高速バスより安くあがるだろう。」
「土曜か日曜に行けばね。」
E-NEXCOドライブプラザの「休日特別割引」による主要IC間の料金(地域別)」(平成21年3月28日から年4月26日までの料金)というページからです。
「東北道(岩槻IC)→東京外環道→(一般道)→東名(名古屋IC)」と走行した場合、通常料金8,050円が、土日祝日の0~6時または22~24時の間に、流入・流出または走行した場合は2,050円に、土日祝日のそれ以外の時間帯は2,400円。
「関越道(練馬IC)→圏央道→中央道→東名(名古屋IC)」と走行した場合、通常料金9,450円が、土日祝日の0~6時または22~24時の間に、流入・流出または走行した場合は1,600円に、土日祝日のそれ以外の時間帯は1,850円。
(「流入・流出または走行」とは?)
「ならば、そうしよう。」
「ダメよ。いまでも土曜日や日曜日になると行楽渋滞が起こるのよ。高速道路が1000円乗り放題になったら間違いなく大渋滞が発生するでしょうね。」
「渋滞の列に並ぶのはまあ仕方がないとしてもトイレがね。」
「なんとかトイレに辿り着いたとしても数が少ないから、ここでも行列よ」
「それは大変だな。携帯用トイレを持って行くか。」
「そんな思いまでして行きたい? 私は嫌だな。」
「そうかな。」
「男の人にとってはまだいいかも知れないけど、女には屈辱ものよ。」
「わかった。」
「それに携帯用トイレのことを100歩譲ったとしても、普段は近所のスーパーや旦那さんの送り迎えにしかクルマを使ったことのない人も高速道路に乗って来るかも知れないわよ。高速道路を走り慣れていないから事故を誘発するわよ。」
「怖いな。」
「怖いどころじゃないわよ。ETCのゲートのところが最悪でしょうね。」
「どうして。」
「ETCカードの差し忘れでバーに激突したり、立ち往生して後続車に激突されたりするかも知れないでしょ。」
「たしかに。でも、ETCの専用ゲートの方が渋滞して、かえって安全かもね。」
「そうね。スイスイとは通っていかないでしょうね。」
「わざわざリスクの高い交通手段を選ぶ必要もないね。」
「そうよ。だから、予定通り高速バスで行くわよ。本当は高速道路を使わないで「ムーンライトながら」で行きたかったんだけど、指定席取れなかったんだから仕方ないわよね。」
(参考) 「名古屋へ」-名古屋へはどう行くの? 「ムーンライトながら」?
そんなわけで夫の危険な目論見をなんとか阻止。夫は感情論ではその意見を変えさせることはできません。理屈で攻める必要があります。なんとかなってよかった~
酷い目に遭うのを事前に防いだご褒美にこの騒ぎが落ち着いた頃、「高速道路1000円乗り放題」の制度を利用して、どこかに連れて行ってもらわなくっちゃ。この制度、すくなくとも平成23年(2011年)3月31日まで続くようです。「ETC車載器新規導入助成」という制度を利用して、「ETC車載器」をつけたけど、10,000円は出費したのですから、元は取り戻したいですね。
(参考) 「名古屋へ」-助成金でETCを取り付けて名古屋へ行こうか
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