
Yahoo! Việt Nam で何か情報を、と検索する場合、声調記号などを入力しない(tự động)でも引けることがありますが、精度が低い。そこで、声調記号などを入力することになります。
その方法を今まで知りませんでした。わざわざオンラインでベトナム語を入力し、それをコピー&ペーストしていました。しかし、偶然、aを連続して打ったところ、“â”という文字に変換されたことから、調べてみました。
ベトナム人が通常、ベトナム語を入力するのは“TELEX”という方法によるというのです。調べて理解したことを述べてみます。
(手順1)
ヤフーの検索窓(“Tìm”、Search)の下部にある“kiểu gõ”(入力方式)で、“Telex”を選択する。

(手順2)
アルファベットにない文字は、次のルールで入力します。
(1) “đ”は、“dd”と入力する。
(2) 半狭母音“┓ꔓô”は、“aa”“ee”“oo”と母音字を重ねて入力します。
(3) 非円唇母音“ơ”“ư”は、“ow”“uw”とwを母音字の後ろに加えて入力します。
(4) 短音記号のついた“ă”も、“aw”とwを母音字の後ろに加えて入力します。

(手順3)
声調符号は次のルールで入力します。
(1) 例えば、“â”を上昇調にするには、“s”を入力します。“ấ”となります。もし、“âs”と入力したいのなら、もう一度“s”を入力します。
(2) 例えば、“ê”を下降調にするには、“f”を入力します。“ề”となります。
(3) 後は、画像で確認ください。
(4) 声調符号を間違えて入力して取り消したいときは“z”を入力すると、声調符号だけが消えます。

上昇調にすることを“sharpening”(“sharpen”には「〈音を〉高くする」という意味もある)とすると、母音の次に“s”を入力すること(本来は声調名“dấu sắc”によるという)を、下降調にすることを“falling”とすると、“f”を入力することは納得がいきます。
ベトナム語の子音文字では、f、j、w、zは使われません。“f”は下降調の入力に使われています(声調名“dấu huyền”の“hu-”を似た音の“f”で代用したという)。“j”という文字には上部にドット(・)がついています。そこで、低降で声門閉鎖の母音を表して、その真下にドット(・)がつく声調名“dấu nặng”(“dot below”)の声調記号を入力するには、“j”と考えればいいでしょう。
ベトナム語の子音文字に含まれ、声調記号の入力にも使われる“r”は、“dipping-rising”(低く下がって上がる)声調(声調名“dấu hỏi”)の“r”と考えればよく、また、急激に上がって声門を閉鎖し、上がる声調の“~”(tilde、チルダ)(声調名“dấu ngã”)の入力には“x”の筆記体の一部が波ダッシュ(~)に似た形状になっているから、“x”だと考えればいいのではないでしょうか。
ベトナム語を入力したいときには、google翻訳 のページを使うといいでしょう。
(手順1) 「言語を検出する」で「ベトナム語」を選択します。

(手順2) 四角い枠の左下で、「入力ツールを選択」から、「ベトナム語 - Telex」を選択します。

これで、あなたのパソコンのキーボードから上のルールに従って、ベトナム語を四角い枠の中に入力することができるようになります。一定量ができあがったら、Word などへコピー&ペーストすることになります。
※ この記事で「ベトナム語の入力はオンラインで」を修正します。
ベトナム語関連記事
「ベトナム語の語順 」(文法)
「ベトナム語の入力はオンラインで」(入力方法2)
「南部ベトナム語」(方言2)
「ベトナム語の入力は難しい」(入力方法1)
「ベトナム語は韓国語の仲間?」(内破音)
「ベトナム語は日本語の仲間?」(方言1)
「ベトナム語は日本語の兄弟?」(漢越語)
「不思議なベトナム語(5)」(摩擦音と破擦音)
「不思議なベトナム語(4)」(子音2)
「不思議なベトナム語(3)」(子音1)
「不思議なベトナム語(2)」(母音)
「不思議なベトナム語(1)」(声調)
(この項 健人のパパ)