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日本では、東京方言をベースにした標準語は地方でも通じます。地元の高齢者が話す方言がわからないとしても、こちらからは情報を送り出すのに苦労はしません。

ベトナム語もそうだと考えていたのですが、そうではないようです。政治の中心「ハノイ」の方言をベースにした北部ベトナム語を標準語と考えて、学習を進めていたのですが、北と南との地域感情も絡み、南部で北部ベトナム語を話すより、やはり南部ベトナム語を話す方がよさそうです。

そこで、大きな違いのない母音は後回しにして、子音を調べてみました。



“d”,“gi”,“v”は、すべて/j/(ヤ行の頭子音)でいいようです。すると、“áo dài”(アオザイ、“d”は北部音では/z/(ズ))は、「アオヤイ」となるのでしょうね。

ベトナムでは、「ノン」(nón、帽子)を被り、白い「アオヤイ」を身につけた女学生が「セーダップ」(xe đạp、自転車)に乗って、颯爽と通り過ぎて行く、、、なんて表現することになります。



「はい」や「ええ」と丁寧に返事をするとき、北部では“Dạ”(ザー)と言うようですが、南部では、英語の“Yes.”が崩れたときの発音、“Ya.”(ヤー)(「そう。」とぞんざいに返事をする感じの語)で返事をすればいいことになりますね。

Anh là người Nhật bản, phải không?”(アン ラー グォイニャッ(ク)バン、ファイコン(グ)) 「日本の方ですか。」
Dạ.”(ヤー) 「ええ。」

(注)「ニッポン(日本)」→「ニャッ(ク)バン(Nhật bản)」、「人(người)」+「日本(Nhật bản)」=「日本人(người Nhật bản)」(ベトナム語は後置修飾)



メコンデルタを流れる2つの大河「前江(Tiền Giang、ティエンザン)」と「後江(Hậu Giang、ハウザン)」は、「ティンヤン」、「ハウヤン」ですね。人格を持った2つの河、「ティン」やんと「ハウ」やん、親しみが持ててきました。



(注)“iê”という二重母音は、北部では「イエ」ですが、南部では「イ」になるようです。だから、“Tiền”は、北部では「ティエン」で、南部では「ティン」になります。“uô”、“ươ”は、ともに「ウ」、特に唇音(m,p)、円唇母音(u)、前舌狭母音(i)の前では必ず。口の動きの節約なのでしょうね。

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      (この項 健人のパパ)

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