ここのところ怠惰な日々を過ごしている。
ぼんやり というのが近い表現なのか、
行動もぼんやりしていて いろいろうっかりミスをする。
そんな中 先日の試験の結果が大きい封筒で届いた。
(やったね)と思いつつ、自慢する人もいないから
家族の通るキッチンのテーブルの上に
わざとらしく「合格証書在中」の封筒を置いておくことにした。
ダレモミヤシナイサ
今日ニュースで 震災で亡くなった消防官のお母様がインタビューに答えておられた。
息子の死をもちろん受け止めることができず
会いたくてたまらなくなったときに
階段の下から二階の息子さんのお部屋に向かって「ご飯よー」と声をかける、と。
お話のすべてを聞く前の 「階段の下から」のワンフレーズで
お母様が何をしているのか想像できて 涙がどっとあふれてしまった。
「早く起きなさい」「お風呂に早く入んなさい」「早くご飯を食べちゃって」という
半ば 日々いらいらしながら発するこの言葉に どれだけ救われているのか。
そして 不機嫌な声の返事が聞こえてくることが どんなに幸せなことなのか。
ソウハイウモノノ
思うようにならない声の主の存在に
だんだん我が身も自信をなくしていく。
コンナコトデハイケナイ
コンナコトデハマケテハイケナイ
宮沢賢治にでもなったように
それでも気持ちは賢治にはなれず、
いらいらと今日も階段下から大きな声をあげる。
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