散歩写真をBGP(Back ground Photo)に
日々の徒然、主にたべもの。
わたしの居場所~M's Lunch Boxes



ちょうどひと月前、猿島と江の島で海を堪能していた。
そして その翌日には なぜかp夫くんから
「今年の5月連休は温泉津温泉か?」という謎のメールが届いた。
ちなみに温泉津温泉というのは このあたりで訪れた山陰の温泉地。
おととしの夏 山陰を旅して大好きになった場所の一つ。

そして そのメールが 何度目か(もう何回かわからない)の転勤を意味することを知る。

今回の異動は 急を要するものらしく
すでに出張で現地へ赴き、早々に家を探さなければならないという。

我が家は別居生活が始まってかれこれ15年近くなるが
最初の一度以外は わたくしも現地の物件を見て決めてきた。
というか 検索好きなのでかなり調べ上げて行き 
不動産屋さん巡りをしている中で 自分が住むわけではないのにかなり発言もする(笑)

ソレハサテオイテ

今回はたまたま休みが重なったので二泊三日で現地へ行くことにする。
初日は現地で仕事の終わったp夫くんと合流することにして
この時とばかり 前回の倉敷マダム時代に行きそびれていた
岡山の問屋街に寄っていくことを計画。

こちら 岡山の繊維関係の卸センターを中心に栄えた
その筋の倉庫や事務所が立ち並んでいた場所。
読み方はといやちょう 。
廃業したり移転した倉庫跡に 若いクリエイターやブランドがリノベーションして入り
ちょっとしたオサレスポットになっているとのこと。

p夫くんはこういうのにはあまり興味を示さないので
岡山を離れたときは もうここに行くことはないだろうと残念に思った。
おぅ 敗者復活 ということで
その日の目的地に向かう前に岡山で途中下車。

山陽本線 岡山から一つ目の北長瀬で降りる。
(岡山駅よりバスもあるようです)
駅からは徒歩10~15分ほどとあったけれども
なにもない幅広の道をもくもくと進むので
少々不安になりながら そして 目的地に着いたものの
これと言って目印になるような看板も建物もないのでさらに不安になる。



こういう看板建築的な建物が建ち並ぶ。
おそらく車が入りやすいように 道路は碁盤の目のように整備されている。



ところどころ アンティークショップや洋服を扱うショップ的なものが混在。
看板のロゴもすこしオサレな雰囲気が漂う。



基本的に どこもこのような町並みが続く。


こちらのお店はPLYWOOD suburbia(プライウッドサブリア)というアンティークや古着を扱うお店。
素敵な色合いのセーターやちょっとコスプレっぽいワンピースなどが楽しい。
二階はアーリーアメリカンな雑貨類があり ファイヤーキングはかなりの品揃え。
アンティークのスパイス瓶セットや食器は大変萌えポイントが高い。



カフェは何軒か調べてあったので
今回のひと旅ひとカフェは、cafe. the market mai mai (カフェ ザ マーケット マイマイ)さんへ。

マイマイという名前がかわいらしいので
乙女チックなお嬢さんがやっている 乙女なカフェかと思っていたが
意外に外観は攻めている。



そして 漏れ聞こえる音楽もジャズっぽい。
中に入ってみると 山小屋風の思っていたより広いスペースに
レトロなソファやテーブルが並び 乙女というよりもどちらかというと男前なインテリアにも見える。

あまりお腹すいていなかったので コーヒーだけのつもりが
結局最初で最後になるかもと スフレチーズケーキを。



問屋町自体は 古いパーツがいたるところに見られる建物が多く
窓とかドアとか 被写体には事欠かない場所。
個人的に買い物をするには ちょっとテイストが違う感じかな。

でも わざわざ来てみようと思わせるところは これからもっと楽しくなるのかもしれない。



こちらは「雨合羽」の看板が妙に気になって撮った一枚。
雨具とか傘とか作っている会社で、なんでもない看板ながらインパクト大。



この街の中心だった卸センターは 今解体中で、
地元企業も参入して「オレンジテラス」という商業施設に生まれ変わるとのこと。
この日わたくしの見た、ちょっと閑散とした町並みは
変わってくるのかもしれない。

サテ ソレデハ

本日の目的地に向かいたいと思います。

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前日 ホテルライフを楽しむ間もなく寝落ちしたわたくし。
当然のごと 4時過ぎには目が覚める。
前の日も朝市へ行くため早朝から起きていたので 
まるでお年寄り(いや十分年寄りですって)のような旅。

外はもう明るく ノルマのように露天風呂へ。
このホテルは 露天風呂しかなくて、露店の手前に洗い場+シャワー室があるのみ
冬場は寒かろうなぁと思ったけれど
利用客も減るのだろうし、部屋のお風呂を使えばいいのか。
露天風呂というと 塀に囲われた空だけが露天(笑)のお風呂が多いけれど
こちらは 十和田湖まで続くプライベートガーデンが開放的に広がっていて
開放感がなかなかよろしかった。

p夫くんはまだまだ夢の中のようなので
カメラをもって 湖畔の散策に出かけてみる。

前日同じ道を歩いてみたけれど 夕方と早朝では光の当たり具合で
ずいぶん違って見えるので、朝の散策はなんとしても行いたい。



こういう 小径が好きで(おそらく 赤毛のアンの影響だと思うけど)
旅先で散策するとき お気に入りの小径を見つけるのも 趣味の一つになっている。

ホテルから出るとそこがもう十和田湖で
人も少ないし 十和田湖独り占めって感じ。
同じくらいの年回りの男性が 同じようなポイントポイントで写真を撮り
カメラで撮った後 スマホでも撮るという、申し合わせたような動きをしていて
妙に仲間意識が…。



途中 わたくしがその人を追い越したが、桟橋で一人写真を撮るわたくしが
桟橋から降りたら そのあと同様に動画まで撮っていた(笑)



となると 対抗心も出てきて(嘘)
私の方が面白い写真とるもんね 的に、葉っぱの裏側から撮ってみたりする。



9時半には、再度八戸まで戻るためのバスが出るので、
あまりゆっくりはしていられないが p夫くんをせかして
お楽しみにしていた朝のビュッフェへ。
プライベート湖畔に持ち出していただくこともできるとのことだったけれど
他にしている人もいなかったので おとなしく席で。



このあとチェックアウト直前に見てみたら
ゆったりと セレブっぽい若い夫婦と小学生くらいの女の子が
庭のパラソルの下で ちょっとけだるい雰囲気も漂わせつつ
リゾート慣れしてます的に朝食をとっているのが見えた(笑)
そういえば ここはツインルームがメインなので、
わたくしたち位から少し上の世代の夫婦が多かったせいか
みんなせっせとメインダイニングの窓際の席で食事すべく
早くから待機していたようす。
(うちは当然出遅れて、普通の席)

さて、前日と同じコースで八戸へ。
前日同様 ほぼ眠っているうちに昼前には八戸へ。

この日は 新幹線の時間まで、八食センターという観光市場に行って
海鮮を楽しもうという計画にしていた。
というか ほかに選択肢もなかったんだけど…。
こちらも 八食センター行きの100円バス というのが出ていて
そこそこの賑わい。

海鮮が中心だけれど 八戸の産物を扱うお店が建物の中に並んでいて、
七厘村なるコーナーでは、七厘を貸してくれて、お店で調達したものを焼いて食べることができる。

朝市で ウニを食べそこなったp夫くんは
何が何でもここでウニが食べたい。



ということで 早々に一個800円也のウニをご購入。
わたくしはさほどウニには執着ないので、牡蠣と海老を。
でも なんだかここまで来て ウニ食べないで帰るのもちと悔しかったので
記念に(笑)400円也で小ぶりのウニを。
そしてなぜか 筋子が食べたいp夫くんはさらに筋子や
のどぐろのお刺身やらほかになにやらめずらしいというお刺身を見つけては買い込むが
おいおい これから七厘で焼くんだよねぇ…



ほっけも美味しそうだったので あまったら持って帰るかな で
結局 全部食べた。
お刺身は さすがのp夫くんも食べきれず飽きてしまったようなので
わたくしが七厘で焼いて食べた。
のどぐろやら赤貝のお刺身をさっと焼いて食べるのも乙なものですよ(笑)

この八食センターから八戸へも 新幹線の接続時間が考慮された時刻表だったのだが
気持ち早めのバスに乗り込んで 駅でスマホの充電しながらコーヒーでも飲もうということに。

…デ

バスに乗るのだけれど 発車予定時刻になってもバスが出ない…。
というか 運転手さんがまだ乗ってないぞ。

アレ?時間間違えたのだろうか?と時刻表を見たり時計を見たり
周辺のひともざわっとし始める。
ひとりのおばさまは降りてしまった。

見かねた乗客のひとりが 運転席へ行き クラクションを盛大に鳴らす。

運転手さんそこで登場…。
謝るふうでもなく なにごともなかったように出発進行。

その便は 新幹線に接続のないバスだったからよかったけど
いやいや のんびりしすぎですよ、運転手さん。
そしてさらに バス内の放送もなぜか絶不調なのか
運行中 誰も押していないのに、ずっと降車ボタンがなり続け、  
「次 止まります」の放送が 延々となり続けるという怪奇現象。
運転手さんも 気になるだろうけど、
遅れを取り戻さなくてはならないし 事故られても困るから
とりあえず 運転に集中してねと 誰も何も言わない。

結局誰一人降りないまま 八戸駅へ到着(笑)

年々淡々とした旅になりつつあるのか
笑えるエピソードもなく フェードアウトしつつ旅が終わる。
ま、旅の忘備録ということでお許しください。

出だしは ジャズを聴きに東北へ旅立つおとなの夏旅ふうであったはずなのに
最後は結局 残った刺身を七厘で焼いて食べているわたくしの残像だけが残る。

大宮で新幹線を下り、夫が
「タバコ吸ってから帰る」とホームの喫煙室へ。
「じゃ、また連絡するわ」とわたくしは在来線ホームへ。
言ってから なんか変な会話だなぁ
この会話だけ聞いたら この人たちはどういう関係なんだ?と思うよねと思いつつ
少し早い夏の旅行が終わる。

最後は プライベート湖畔から、
早朝のモノトーンから、すこし陽が高くなってからの湖は、
色彩を取り戻したかのように。





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無事に余裕をもって八戸へ戻ってくる。

そして 旅では一食入魂のわたくしたち(笑)
さほど迷うことなく これは恒例になりつつある旅先の回転ずし。
これ、おそらく好きな方多いと思うけれど
比較的リーズナブルで楽しい。
晩ご飯がどうしても豪華になりがちな旅行中だし
それぞれのコンディションに合わせて軽くオーダーできるのもいいし
もちろん 初めてのネタで不安なら シェアしてトライもあり。

八戸駅ビル内の回転ずしも ダイナミックな感じはないものの
地元で水揚げされるものがセットになっていたので さくっと済ませることができた。
お初のオレンジ色のネタは ホヤ。

サテサテ

八戸西口バス駐車場は 13:30になると 各ホテルの送迎バスが続々と集まってくる。
十和田湖畔まで2時間半から3時間弱。
今回予約した十和田プリンスホテルは その中でも十和田湖の西岸にあるので
奥入瀬渓流から 乙女の像で有名な休屋を抜けて一番奥まで行くような感じ。

それにしても 送迎バスの中でひときわ目を引いたのが
星野リゾートのバス。
大型観光バスサイズで それもほぼ満席。
星野のリゾート開発は やはり今いい感じで来ているのだろう。
旅はひなびた温泉宿 のp夫くんも 今度は一度星野リゾートに泊まってみたいとのたもう。

とにかくこの日はあさがめちゃくちゃ早かったので
移動中は爆睡。
途中運転手さんが奥入瀬の滝を説明してくださったりしたけれど
ほとんど記憶にない。

送迎バスだけれど途中で何回か休憩が入り、
休屋に到着。
ホテルまではまだなのだが、今回は十和田湖畔の散策時間が取れないので
お願いして、いったんバスを見送り
休屋始発の次の送迎バスに再度乗せてもらうように予約しておいたのだ。

これはとても良い選択で、
次のバスまで小一時間、湖畔の散歩を楽しむことができた。



ここ、中学の修学旅行で来たわ。
たしかみんな このポーズをとって大騒ぎしたはず。
集合写真を撮る山台もあるけれど わたくしたち以外ほとんど人がいなくて
とっても寂しい夕暮れ時です。

すでに営業をやめてしまったホテルや旅館もいくつか。



熱海に行ったときも クローズしたホテルが気になったけれど
ここは本州最北の地、さらに人を呼ぶには苦労がいることでしょう。
震災後の風評被害も原因かと思われますが…。

…ナンテオモイナガラ



こちらは 今回の旅で見つけた一番美しい廃墟。
戻ってから調べてみると 水族館だった場所らしい。
もしかしたら修学旅行で 訪れていたかもしれない。
蔦がどんどん侵食していく様は それまで流れていた時間を埋めていくような
ほころんでいく木製ドアや窓枠、錆びていく手すりなど
南の方とはまたちょっと違った寂しさを感じる廃墟が続く。

修学旅行と言えば、たしかその時泊まった十和田観光ホテルも倒産して
廃墟となっていた。
この休屋のさびれ方はちょっと哀しいものがある。
ゴーストタウンのようになってしまったここに泊まるより、
西岸のホテルを選んだのは正解だったかもしれない。
(実際、プリンスホテルの周辺は なまじ土産物店などが目につかないので
さびれた感を感じなかった)

後日 休屋周辺の廃墟群について調べてみたが
冬季遊覧船も運行せず、旅館なども休業するところが多く
年々 クローズする宿泊施設も増えたため 美しいはずの湖畔が
物悲しいものになっているようだ。
四国や山陰でも 確かに人口が減って空き家が増えているのを見てきたが
地元の産物や観光資源で その土地を盛り上げようとしているのが
通りすがりのわたくしたちにも感じられた。

山陰は、首都圏に比べて不自由な暮らしになるかもしれないが
もしチャンスがあるならば ここに移住したいという印象を持った。
十和田湖もがんばれー。 



こちらは ホテルに着いてから近くを散策中に見つけた、おそらく別荘。
明るい笑い声とか セレブな人たちの会話とかでいっぱいだった頃もあったのだろうなぁ。



ひっそりと黄色い花が見守るふうの、夕暮れの十和田湖畔。

サテ カンショウニヒタッテイルマモナク

久々にオサレな洋食。



プライベート湖畔を望みながらの ディナータイム。
せっかくなので シードルをちびちび(ほんとうにちびちび)しつつのコース。
前菜は目にも楽しい盛り付けで嬉しくなる。



名物ひめますと帆立のスープ仕立てはクリーミーで
パンとよく合うため、恥ずかしながらパンは3回お代わり…。



デザートも色彩豊かに。

そして今回p夫くんが楽しみにしていたのは、ホテルのサイトに出ていた
お部屋に用意されているというコーヒーミル。
(はっきり言って うちではいつも挽き立てコーヒーなんですけどね)


 
湖畔が見える出窓に 用意されたコーヒーセットは
リゾート感が高まる感じでたしかにいい。

…だったんだけど
部屋へ帰ってきて ちょっとメールチェックなんかをしているうちに
たった一杯のシードルで、わたくし意識を失い、
浴衣に着替えることもなく、二度目の露天風呂に入ることもなく
そのまま朝まで爆睡してしまう。

そして最終日、三日目へ ツヅク。



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旅のスケジュール。

8:05発大宮発はやぶさ→10:31八戸着
10:30よりジャズフェス会場へのバス整理券配布とのことで改札にて受け取る。
11:00八戸発→11:45会場着

終演後シャトルバスにて八戸中心街へ。
ホテル近くに「みろく横丁」なる飲み屋街があるとのことなので
呑まないけどそこでご飯を食べる。

ここ数年、旅先で居酒屋へ入る。
そして ゴローさんよろしくカウンターにずらりと食べ物を並べてしまう。



わたくしはホタテが好き。



p夫くんは鯖が食べたいという。
お腹がすいているから いっぱいのグラスビールで
もずく、イカのごろごろ焼き(これがヒット!)
なぜか辛口チョリソー、そして イカのだしでご飯を食べたくなり
「なんばんみそ」のおにぎりまであっという間に。
「ワカコ酒」なんか見ていると 一つのつまみでちびりちびり楽しんでいるのに…。

どのお店がおいしいのか そして 呑まなくてもイゴゴチがよさそうかが勝負。
この日は このイカが大変美味しく、
「南郷のオープニングアクト」とともに「イカのごろごろ焼き」というワードが
何度も登場することになる。

サテ

八戸には日曜日に、日本一と言われる朝市が立つ。
市場大好きなので 当然朝は早起きして市場へ向かいたい。

八戸も観光に便利なように 100円バスというお得なバスシステムがある。
限られた時間、効率よく動きたかったので
5:57中心街発 館鼻岸壁朝市へ向かう「いさば号」に乗る。
バス停は朝もやにけむり、人気もほとんどない。
そして この「中心街」という言い方が実に不安にさせる。
シャトルバスに乗った時も感じたのだけれど
「中心街(三日町)」とか「中心街(朔日町)」といった表記がいくつもあるのだ。

かっこにくくられているということは あくまでも かっこだ。
気を許したら絶対違うところへ運ばれてしまいそうな気がする。
ホントニここでいいのね と自分で自分に言い聞かせながらバスを待つ。
さらに 乗ったバスでも口頭で確認する。

…という心配もありつつの
バスに乗り込めば 座席はいっぱいで
さらに天候がいまいちとはいえ 朝市に着けば
岸壁にそってずらりの賑わい。



旅先だとお花が安くても買えないのですよ…残念。

実はここにきてp夫くんはまずスニーカーを購入したいという。
前日から古い靴を履いてきたことを悔やんでおり
さらに替えの靴下を持ってくるのを忘れており
何よりまず これらを調達しないことには一日が始まらないらしかった。

そして 素晴らしきかな日本一の朝市。
入り口に靴屋さんが出店。途中靴下や肌着を売るお店も。
靴と靴下を忘れる旅人がきっと他にも多数いるに違いない。



青森といえば にんにく。
そして目につくのが 鮮やかなホヤ。

ホテルの朝ごはんはパスするつもりで来たので
当然 名物の「せんべい汁」を。



しとしと霧雨の降る中だったけれど、
温かいのとお煎餅でお腹も温まる一品。
これが夏の日差し満開の朝だったら 別なものを食べていたかもしれない。

みちのく音楽旅とタイトルしたので
トップ画像は 朝市の中で毎週行われているというライブ。
ちょうどコーヒー屋さんのテント前だったので
熱いコーヒーを頂きながら お隣にいたおぢさまと交流する。
やはり 埼玉から来たというと「親戚がいるのか?」と聞かれる。
ジャズフェスのために来たというと 物好きだねという顔をされる。

そして ちょっと有名らしい 青森のガーリックポークを使った焼き小籠包。
人気らしく行列ずらりだったけれど食べてみる。



他にもいろいろ食したかったので かわいらしく一人一個で。
じゅわっと美味しい小籠包なり。
このあと 韓国総菜のお店でチヂミなどを食し、
前日のおにぎりに入っていた なんばんみそやにんにくなど
持ち帰れそうなものを購入。

サテ

行きがバスだったということは帰りもバス。
8時過ぎには市場も終了するとかで 100円バスも8時過ぎが最終。
きっちりスケジューリングしてあるので行動に迷いがなくてよろしい。

しかしこの後の行動に迷いがあったので
とりあえずホテルに戻り、集めておいたパンフレットで一人作戦会議。

ちなみに信じられないんだけど
パスしたつもりのホテルのモーニングがまだやっていて
コーヒー飲むつもりがなぜかパンもひとつ…
そのとなりで おかずも取っていた人もいたことを付け加えておく。

コーヒー飲みながら 列車とバスの時間を検討する。
種差海岸という絶景が拝めるという場所は捨てがたく、
こちらも海岸線をどこまで乗っても100円というバ
スがあるのだが、
これに乗るには八戸から八戸鉄道に乗り、鮫という駅まで行かねばならない。

接続時間さえ誤らなければ昼前には八戸に戻ってこられる。
すべての基準はそれなのだ。

というのは 午後には1日一本の送迎バスで十和田湖へ向かわなければならない。
万が一乗り遅れた日には 自腹で十和田湖へ向かわなければならない。
てか、自腹=タクシー しかない場所だから
その緊張感が どうも行動を消極的にしている感もあったが
まずは最寄りのJR本八戸へ向かい 八戸鉄道にて鮫駅を目指す。

本八戸までのタクシー内で運転手さんに聞くと、終点の種差海岸まで行かなくとも
鮫駅からすぐの 蕪島というところに
ウミネコの繁殖地があり なかなか圧巻なので
バスを使わず徒歩でそこへ行ってみるのもオススメとのこと。

そうすれば 昼前の八戸行きにも十分まにあうだろうということで
駅へ向かうタクシーの中で お得意のルート変更。
このルート変更は ナイスで、ウミネコだらけの海岸線に
かなり感動する。



おひとりさまだとこんな感じ。





近くで一斉に飛び立つと 吾も空へ連れていかれそうな気分になる。



人になれたウミネコはほとんど人に反応しない。



この親子連れがなんだかかわいらしくて こっそり追ってみた。

ウミネコ動画撮ってみました。

時間に余裕ができたので ゆっくり海岸線を鮫駅へ歩いてみる。

途中 旧八戸漁連のビルが廃墟となって残っている場所がある。
震災の影響かと思ったら倒産した2002年から廃墟になってるとのこと。



どうも人のいなくなった古いビルを見ると可能な限り近くへ寄って行ってしまう。
もちろん中へは入らないけれど。



美しい廃墟は、見た目さびたり痛んだりしていても
なにか人を惹きつけるものがあると思う。
旅から戻って 調べてみると中もなかなか面白い様子。
でも やはり その土地に建つ外観から感じるのが楽しい。



こちらは鮫駅前の休業中のレストラン。
店名のタイポグラフィーと ウミネコの壁画のかすれ具合が
観光客を呼べる場所ではありつつも、
だんだん空き家やシャッターが増えていく現実とリンクしている。
八戸行きの列車を待ちながら ぼんやりとそんなことを考えてみる。

サテサテ

そろそろお昼になります。八戸戻ってランチにいたしましょう。

つづく



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サテ

野外フェスと言ったら 最後に行ったのはいつだろう。
10年以上前に ミヨコさんと行った西武ドームでのオーガスタキャンプかな。

ということで いざ八戸。南郷サマージャズフェスティバルへ。
オープニングは地元の小学生~アマチュアのバンドが出演ということで
新幹線とバスの接続状況では間に合わなくてもいいかな?なんて
失礼なことを考えていたのだけれど、
うまいことロスタイムもなくシャトルバスに乗ることができた。
開場前に会場に着いたけれど すでに長蛇の列。
林の中ではお弁当を広げた人たちが受付前でピクニックをしていた。

そして いたるところで「撮影不可」のプラカードを持ったスタッフさんが立っていて
この 盛況ぶりを撮影することすらできなかった(笑)
当然のことながらこの辺りはとても徹底していて、発見したら即退場との放送が常に流れ、
会場内では スマホを取り出すのもはばかられる雰囲気。

もちろん演奏中の写真やアーティストを撮影しようなんて全く思っていなかったけれど
開演前のステージはもちろん 屋台広場(八戸周辺の美味しいものがたくさん出店)の写真もなし。

途中 ちょこっとSNSでつぶやいたけれど、逆にいつもはなんとなく気になるスマホも封印できて
ある意味よかったかも(笑)

開場と同時に入場できたので、いい感じの席も確保して
p夫くんが早速屋台広場で買ってきた串カツ、焼きそばや餃子もなかなか美味しくて
すこし雨が心配だったけれど 暑さもそれほどではなく開演まで和やかに過ごす。

イヨイヨハジマル

実はあまり期待していなかったオープニングアクトだったけれど
いやいや 大変失礼しました。
毎回出演の地元アマチュアバンドはもちろん、
小学校のジャズバンドのレベルの高さ、そして一生懸命演奏する姿に
わたくし 涙が出そうになった。
p夫くんも同じように感じていたらしく、
この旅の間何度もこのオープニングアクトの話を繰り返した。

そして 八戸ジャズ楽団とともに出演されたデビットマシューズさん。
かなりご高齢なだけでなく 右手もご不自由な中左手でのアドリブや
かわいいおじいちゃんなキャラクターでその場の温度が温まる。

オープニングアクトのあとは お目当ての熱帯ジャズとナベサダさんまで
少しお休み~などと思っていたけれど 
ヘビーな類家心平sextetも紗理quartetもとても素敵で
陽が傾き始めたころには ノリノリ(死語?)で熱帯ジャズ楽団のラテンに突入。

かなり年齢層が高い野外フェスだったので なかなかみんな立ち上がらなくて(笑)
ステージ上のカルロス菅野さんも気を使ったようだけど
最近ラテン系のわたくしは早々に立ち上がりましたよ。

7時近くになり、渡辺貞夫さんのステージを迎えるころには 霧が立ち込めて
照明と、霧と、ステージを取り巻く木々で
それはそれは幻想的な自然の舞台装置が出来上がる。
いつもだったら すぐに写真を撮りたくなるのだけれど、
この風景をどう記憶にとどめようか悩みながら ただただ見ていた。

この辺りから この南郷のジャズフェスが28回目を迎えるということも
うなづけるような気がしてくる。

ナベサダさんもご高齢なので、もう一度見ておきたいとここまで来たけれど、
しゃんとした立ち姿もその音色も衰えることなく 素晴らしかった。
そして それ以上に、この場所でこの演奏を聴けたことが
すごくうれしいと思えた。

コノバショナノダ

キテヨカッタ

最後は当日の出演者がそろっての演奏、そして更なるアンコールに
ナベサダさんの「花は咲く」が流れたときは 鳥肌もの。
ここにはなにかがいる と思わせる時間。
音楽はCDでもネットでも聴けるけれど、いろいろな思いの詰まった場所で聴くことも必要。

コストパフォーマンスが…なんて最初言ってしまったけれど
これほどコスパのいいコンサートがあるかって、前言撤回。

帰りのシャトルバスは なんだか中高年のバスツアー状態だったのが笑えたけれど
(そして自分も十分その一員)

珍しく 言葉だけで綴りました。
トップ画像は せめてもとホテルに戻ってからパンフとチケット。

この後は いつもの食い意地旅記録となる予定ございます。

やはり続く。




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この夏は野外フェスに参加してみたいな と思っていたところに
ジャズ界のレジェンド ナベサダこと渡辺貞夫さんと
熱帯ジャズ楽団の出演するジャズフェスを発見。
場所は…とみると「南郷」とある。

たしかおつうが引率でスキー教室についていっていたところが南郷(福島県)だったから
行かれないほど遠い所ではあるまい、と
p夫くんに提案してみる。
提案してから そこが南郷違いで 青森県八戸だと知る。

あわてて移動方法を検索すると 
なんと 東北新幹線で行けば最寄駅から3時間かからないことが判明。
一泊二日で行くことになった。
宿もお得意のじゃらんで早々に予約したのだが
落ち着いて交通費、宿泊費+チケット代を算出すると
例えば渡辺貞夫さんの都内でのコンサートs席とか余裕で取れちゃう値段だとふと気が付く。

これって コストパフォーマンス悪くないか…?

と、p夫くんにおそるおそる再確認すると
もう一日休暇が取れそうだから 十和田湖が見たいとのたもう。
たまたまわたくしの方も ちょっとわがままを言えば休めなくもない状況だったので
えいっと十和田湖畔にもう一泊することにする。

当初 ネットでJRのチケットも予約していたのだが
当然宿とカップリングで取ったほうがお安い。
ジャズフェス当日は 八戸中心街にシャトルバスが着くからと
実質交通費込みというビジネスホテルに変更して
(それでも根性で温泉付きのホテルを探した)
もう一日はp夫くんの希望で 十和田湖畔のプリンスホテルの
50代以上限定プランという(最近こんなのばっかり…)を手配。

そして 準備が整ってから
八戸から十和田湖まで送迎バスが出ているから、と安心していたのだが
よくよく見てみると 一日一本、それも3時間弱の道のりだと知る…。

トイウコトハ

ジャズフェス翌日は 昼過ぎに出るバスで十和田湖への移動で終わり
(当然奥入瀬散策などする余裕はない)
そのまた翌日は チェックアウト時間を待たずに、
朝九時半の送迎バスで八戸へ送還されてしまうということが判明。

そして 八戸を甘く見ていたわたくし、
ジャズフェスへのシャトルバスをはじめ、
100円で朝市だの風光明媚な海岸へのバスが出ているものの
バスの運行時間でかなり行動を制限されるということも その時に気づく。

我が家の旅は 最終的なプランはわたくしにゆだねられる。
ただ ここ数年は p夫くんの運転によるものだったので
時間に関してはかなりアバウトでよかったのだ。

トイウワケデ

バスの時間に合わせてすべてのスケジュールを立てていくという旅が始まる…

(本当はジャズフェスのことまで書くつもりだったのだが、
旅立つ前に かなり長文になってしまったので一枚の画像もなく本編は次回から)

つづきます。








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今年のゴールデン連休は、3年ぶりにp夫くんが関東復活のため
自宅に1週間帰宅して わりとだらっと過ごす。

一日だけ かねてから行きたかった益子の陶器市へ。
実は3年ほど前まで 陶芸教室に通っていた時は
「陶器は絶対買わない」と固く誓っていたのだが、
とある事情でお休みして幾久しくなって 今回その誓いを解くことになる。



まずは 充実の道の駅「ましこ」にて 腹ごしらえをして
たぬきの待つ益子の町へいざ。

道はほぼすいていたけれど 現地はかなりの人出で
陶器市ごときにこんなに人が集まるのかと 驚くp夫くんでしたが
もともと器には興味のない彼に、半日どう過ごしてもらおうかと悩む。

「馬を川辺に連れていくことはできるが 水を飲ませることはできない」

つまり 水を飲みたくない馬を川に連れて行っても むりやり水を飲ませることはできないという意味なのだが
「彼を益子に連れていくことはできても 陶器をたのしませることはできるのか」

トコロデ

p夫くんの家の食器は、大阪へ初めての単身赴任になった時に
近くのDaisoでそろえたものがほとんど。
99%外食だし、フライパンなんかもう13年目に突入しているがまだテフロンは健在。
鎌倉時代に、タジン鍋を追加したくらいで 食器のラインナップも変わらない。
そんな中 Daisoのラーメン丼は わたくしが料理した時におかずを盛ったり果物を盛ったりと
様々な用途に使われているのだが
うどんを食べるときにも利用している。

年に何回もうどんを食べるわけでないし まぁいいじゃんというところなのだが
ラーメン丼でうどんを食べることに違和感があるというp夫くん、
うどんや丼物をたべるときの the丼 的なものが欲しいと言っていたのを思い出した。

陶器市ということで 若手の作家さんのものから大きな窯元のものがアウトレットになっていたり
同じシリーズのものなのに 値段が微妙に違ったりするのはなぜかと
お馬は少し水際に寄り始めた(すでに馬扱い)

アウトレットになっているものをよく見てみると
微妙に歪んでいたり、持ってみると明らかに削りがうまくいってなくてずしりと重かったりする。
思えば、師匠が削ったものとわたくしが削ったものでは
別物と思えるくらい重量に差があったものだ。
その辺を ちょっと知ったかぶりして語ると うまい具合に山と積まれた丼に手を出し始める。

そして面白いのが 最初道端にざっくり積まれていた650円の丼を見て
「こんなんでいいんじゃない?」と言ってたのが
ぐるりと回って 最後に気に入ったのを買おうと提案したところ 
半日丼探しに熱中して、最終的に「やっぱり一番いいと思ったのを買う」と
1980円の正規品(でも10%オフ)を選ぶことになる。

1980円の…というあたりが言いたくないほど庶民的で悲しいのだけれど
100均の丼から アウトレットの650円 そして1980円と
お馬さんにしてみたらずいぶん目が肥えてきたものだ(笑)
秋には 今回暑さにくじけて足をのばせなかった笠間の陶器市へも行かれるかもしれない。

そしてわたくしもここ数年使っていた自作の重たいマグカップを卒業すべく
久々に陶器を購入 勢いついて普段使いのお皿も数枚。

うどん丼は、あえて開封せず そのまま鎌倉へお持ち帰りいただいた。
今度行ったら おかめうどんでも作ろうかな。

そして今週は各自自由行動ということで
晩ご飯は定番のたらこのスパゲッティ。
結局 自分で作ろうとしていたような器を選んで買って来ていた。
よく考えたら この方が合理的(笑)



我が家のレシピは レモン汁におまじない程度の白だしと青じそたっぷり。
もし レモン汁も白だしも切らしていたら
オリーブオイル少しにポン酢しょうゆをたらりという手もございます。


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ブログ仲間のご縁があって、上越市高田にあるミニシアターで
地域活性に貢献しながら、映画の普及に努めていると聞き
これは応援せねば…と今回イベントに参加することになりました。

チーム猫好きのメンバーの予定がうまく合い、
また 地元で行われる謙信酒祭りなるイベントともブッキングしていたので
今回は マサラ上映という、インド映画を何倍も楽しもうという企画らしい。

当日は早朝の新幹線で出発。
ちなみに 上越 = 新潟 = 北陸新幹線 だと思っていたら
乗車するのは長野新幹線だと初めて知る。

そして 新潟 = 学生時代の友人で映画大好きだったカワくん(仮名)= 学生時代インド放浪 
という図式もあったので
せっかくだからと 三条在住の彼にもメールを送って参加を募ってみた。
(ちなみにこの映画館のある高田と三条は 同じ新潟市でもエリアが全く違い
車で1時間半はかかるそうだ。知らないって怖い)

上越妙高駅に着いたのは 8時40分。
そこからえちごトキめき鉄道なるローカル線に乗り
今宵の宿となる仲間の娘さんの家に着いたときは まだ家主は夢の中だったもよう。

町並みは 雁木づくりと呼ばれる雪国独特のアーケードのような付きの歩道と
かなり空き家の目立つシャッターストリート。
店舗なんだかおうちなんだか 区別のつかないような町家が続きます。

となると 当然目に入るのが なつかしフォントをふんだんに使った看板たち。

娘さんのおうちからその日ちょうど開催中の朝市と酒祭りに向かうのに
あっちへ引っかかりこっちへ引っかかり かなり時間を費やしました。
しかし!早朝出発の功あって 時間はたっぷり。
さて 上越高田のタイポさんぽでございます。



まず驚いたのは 雪国仕様の各戸についているはしごにちょっと感動。



この標識もここならでは。
雁木というのは各戸が軒を通りまで伸ばして 雪が降っても行き来できるように工夫されているつくり。



こちらは今回 初めての町を移動するのに目印となった 角の果物屋さん。
こういうお店 最近減ってしまいました。



「プチフール」という菓子店。おそらく始めたころはとってもオサレな名前だったのでは?





この「まちだ」さんのフォントは 昭和の香りがします。





ライブとかもやってるらしいレコード店。Heart&Music多田金さん。
「ただきん」という響きがここちよく この前を通るたびになごみます。
コンサートの告知ポスターにも名前が載っていたりしたので 高田の文化スポットなのでしょう。
ちなみにHPがあって 覗いてみると

上越市の名曲「高田の四季」「上杉謙信の歌」「高田スキー音頭」「越後いたこ」
「糸魚川エレジー」「八社五社」など20曲余を収録した当社オリジナルCD、カセットテープ、ビデオテープは、
大好評 発売中!!ORIGINAL RECORDES をクリック!!                          
越後ごぜ唄  注文殺到!!このサイトで音をチョットだけ聞けます。

と 懐かしい作りのページから頑張っているようすがうかがえました。



こちらは町家交流館小町
吹き抜けの美しい 資料館+観光スポットです。

ここで見つけたのは これとか



これはちょっと萌えポイント高かったです。



お部屋のインテリアにしたい。
そしてなんとこれ 日本統治下の台湾で作られていたお菓子だそうです。
向田邦子さんの「父の詫び状」にも登場するらしいので 本棚を探したのですが
魔窟化してて見つからない…。これは読み直してみなければ…。

この町家交流館、どっしりとした作りがここちよく
今回の旅で お気に入りの一枚が撮れました。



なによこれ?って感じの写真ですが、吹き抜けの太い柱を見てみると
鑿(ノミ)のあとが逆光によく映えていたの。



美味しいものにも美味しいフォント見っけ。



棒状になったカレーパンが入っていました。



こんなとぼけた丸いフォントも。
この笹だんごパンは しっとりパンの中に笹団子が丸ごとイン。

こちらは子どもたちの声が聞こえてきそうな お子様御用達のお店。
学校の前にあります。





そしてこちらが今回のメインとなる 高田世界館の入り口。
1911年創業の日本で一番古い映画館になるのだそう。
イベントがらみだったので内の作りがゆっくり見られなかったため
後日撮影旅行に出かけるつもり。

当日は午後から オームシャンティオーム「恋する輪廻」の上映。
実のところインド映画はまったく知識も興味もなかったのですが
歌って踊ってテッパンな構成で 最初は馴染めなかった俳優さんたちの濃いルックスも
終わるころにはすっかり馴染んでしまいました。
2007年公開のこの映画は 今でも根強いファンたちによって繰り返し上映されているようです。

マサラ上映という独特な鑑賞法も初体験。
映画の中の盛り上がりと一緒に 台詞に参加したり踊ったり(仮装もあり)
もっとも映画自体を知らないと あれよあれよという間に終わっちゃいますよね。
その道のプロの方たちが前方で 盛り上げてくださっていました。

片道1時間半の道のりを来てくれたカワくんは 
さすがにインド通映画通だけあって わたくしたちが覚えきれない俳優さんたちの名前を
いとも簡単に口にし、彼らがインドでは大スターであることを教えてくれました。
そして どさくさ紛れにアッシー君までさせてしまった車の中では
インド音楽がカーステレオから…。
一時間半 これを聞いてモチベーションを揚げながら来たのでしょうか。

映画の上映中は 紙吹雪やらクラッカーなどが自由に飛び交い
その代償として 館内のお掃除までが上映会というイベント。
紙吹雪の中には スターたちの写真が紛れ込んでいて 
掃除をしながら 何枚かお持ち帰りしました。



こちらが上越タイポさんぽのお土産。
大事に撮っておきたいと思います。


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連休ということで 夫が都市対抗野球の応援兼ねて帰宅。
わたくしは特に予定もなかったので お迎えにと称して
青山のファーマーズマーケットに買い物に誘ってみる。

待ち合わせは渋谷駅。
自慢じゃないが 渋谷新宿六本木といった人の多いところは
相変わらず苦手なうえ 待ち合わせ場所も思いつかない。
案の定 ハチ公改札で待ち合わせたけれどすぐには会えなかった(ハチ公改札は枝分かれしている)

マ ソレハサテオイテ

渋谷で待ち合わせのころから 夫が妙に「お上りさん」的になっていたのに気づく。
渋谷の人ごみに反応したり その後 わたくしのお気に入りの表参道~原宿周辺の散歩コース
喜々として画像を撮っている。
以前来たのは何年か前に映画を見に来ただけだものね。
ファーマーズに来たのは初めてなので 「野菜を買う」とだけ言っていたから
朝市のようなものだと思っていて ちょっとしたカルチャーショックを味わっていた模様。

わたくしの好きな 路地裏などをご案内しつつ
そういえば 趣味のすれ違いも多々ある中 これはきっと好きだろう、
わたくしも 取り壊される前に一度外観だけでもカメラに収めたかったので再開発が決まっている
青山北町団地に行ってみる。



   青山通りの喧騒から一本の道を折れるだけで 
   信じられない静かなたたずまいの都営住宅があります。


   うっそうとした夏の緑のなか すれ違う人もなく団地へのいざない。

団地というと…

わたくしの育った実家近くは銀行の社宅がいくつも建ち並ぶエリアでした。
勧銀、第一銀行、日銀 北陸銀行…今となっては どの銀行がわからなくなっているものも。
一戸建てに住んでいたので 社宅の集合住宅がなんとなく憧れでした。
今日は勧銀、明日は日銀…というように わたくしたちの遊び場にもなっていました。


   青山通りに通じる道の両側に アパートメントが立ち並んでいます。

友達の家に行っても 同じ間取りなのに暮らしぶりがそれぞれ違い
高層から眺める街の風景や 今でいう公団型のダイニングや
ベランダに向いたフローリングのお部屋とか。
ないものねだりなんでしょうけれど。

結婚して二つ目の住まいが 集合住宅でしたが
ごく普通のマンション。
その後もなんどか引っ越しをして 団地タイプの集合住宅にも住みましたが
小学生のころ憧れた 社宅のような雰囲気はすでにありませんでした。
きっとわたくしの中で 集合住宅へのあこがれがなくたっていたのかもしれません。


   年月を経て 老朽化した壁。


   つぎ足すように増築されていった浴室とその配管が
   なんだか工場のような近未来的な気配さえ感じられる。
   一方で 上九一色村で見たあの恐ろしい建物をほうふつさせたりもする。

団地への憧れもほとんど忘れていた十数年。
実家へ帰った時に 久しぶりに見た大塚の同潤会アパートメント、
青山の同潤会アパートに 妙に心惹かれて 
ネットをたどっていくと 同じ嗜好の人たちがたくさんいたことを知って驚く。

おそらく 消えていくものへの執着か。


   定規できちんと書かれた図面のような階段。
   もう上り下りする人もほとんどない建物に
   きちんと役目を待っている。


   植木の伐採のためなのか 物を運ぶためなのか
   くたびれたリヤカーがスタンバイ。


   狭くて暗い団地入り口。
   どの入り口にも 小さなトビラのついたダストシューターが備え付けられている。
   今 このシューターのついた団地はここだけらしい。


   自然にドライフラワーになっていくアジサイと 夜になっても灯りのつかないであろう窓。


   左側の小部屋がシューターからの回収口。上層階から ごみをここに落としていたらしい。
   当時としては 階段を下りなくてもゴミが捨てられる画期的なシステムだったに違いない。
   (ちなみに写真がうまく撮れていなかったので これは夫撮影のを拝借)



社宅の人たちは 植物をいろいろ植えていたのを思い出す。
自分のベランダの前に見事に花を咲かせたり。
でも社宅だったから いろいろ上下関係やおとなりとの兼ね合いも
一般の集合住宅に比べて たいへんだったのでしょうね。
この 青山北町も 一番草いきれの時期だったのもあるけれど
すでに手入れも滞りがちであろうに うっそうとしている。

そんな中で


   立派な畑。
   読むところによると 都営住宅なので青山のこの一等地でありながら
   収入にもよりけりですが 破格のお家賃。
   年金生活の高齢者は 再開発のための立ち退きには 応じたくないでしょう。
   食料も自給自足か…と夫。


   そして見事なひまわり畑。
   さるすべりの花のピンクとのコントラストが美しいです。


   
   過去になる でもまだそこに生きており
    吾の影消すほど 息の苦しい昼下がり
           (今日のinstankaより)

そこに住んでいた人たちの長い歴史、どんな会話があったんだろう
どんな食卓を囲んでいたのだろう
もちろん 団地でなくてもそれらは存在することなのだけれど
消えゆく建物を見ていると すすけた壁や 不便そうな配管や
重たいドアや…
そんなものをたくさん話しかけてくる。

うわぁぁ 

と かなり熱く語り(笑)

ちなみに まだ住まわれている方はいらっしゃるので
楽しむのは あくまで外観だけね。

サテ

水分補給に 通りすがりの「氷」に導かれ「木と水と土と」へ吸い寄せられるように入る。
心は決まっているのだ。桃のかき氷だ。夫はいちごにするという。
まるで子供のように宣言して ドアを開ける。
これまでの古さとは逆に 新しく明るい店内。



そして運ばれてきて まさにびっくりぽん。
直径が丼ほどの器に どっさりの氷。
ちなみにこのスプーン、カレーなどを食べる大きいほうのスプーンね。
大きいなら大きいって 最初に言ってよ―――(笑)
これが二つ来るのか…この時点でかなり負けてしまった気がする。

しかしながら 甘さ濃度控えめの桃のシロップは実に優しかった。
でも 結局わたくしは全部は食べられなかったけど…

そして あとから入ってきた人たちが
わたくしたちの氷を見て ひそひそと相談を始める。
どうする?どうする?
「あのおじさんのいちごとか すごいよね」(はい、わたくしは聞きましたよ)

結局一組は 二人で一つをシェアしようとしたが
オーダーは一人一つということで アイスコーヒーを頼んでいた。
(一部始終聞いてました)
またべつな二人は 果敢に挑戦してたな(笑)

ゆったりとしたいいお店でした。
今度こちら方面へ誰かとくる機会があったら
ぜひお連れしたいお店がまたひとつ。

ではではまたまた


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もじさんぽ シーズン1 ラストは四国編で。
ちょっとなつかし VANのロゴです。

昨年夏高知から愛媛に抜ける旅をしたときに立ち寄った大洲。
ほとんど記憶にないのですが「おはなはん」という朝の連ドラのロケ地だったりします。
ここを目的地にしたのは なんでもp夫家にゆかりのある(らしい)愛媛川後森城(かごのもりじょう)跡が
近くの内子にあるというので一度行ってみよう!ということで。



高知の夢の温泉に一泊して 翌日松山方面へ移動中立ち寄ったのが「ごめん駅」
漫画家のやなせたかしさんゆかりの土地で、近くにはアンパンマンミュージアムがあったり
御免駅には やなせさんの「ごめん」という歌碑もあったりします。
この ごめんごめんと連呼される作品、「詩とメルヘン」で発表されたときに読んだのですが
印象が強くて このやなせフォントとともによく覚えています。



トップのVANの画像は 内子の「ポコペン横丁~大洲まぼろし商店街」という
なつかしものグッズを集めたアミューズメントスポットの中にある Coke & VAN Goods Museum。
最近こういったレトロ感のあるものを狙って出かけることが多かったので
さすがのわたくしもちょっと食傷気味ではあったのですが(笑)
こちらはコーラグッズだけでなくなかなかの品揃え。



なつかしいというより こんなものはリアルでは知らないのですが
アイスクリーム販売機。



ガーゼのフォント、オサレだと思いません?
なぜかこういう細かいものに目がいってしまう。



こういうのこれはこれで 確かに楽しいのですが
やはり 街歩きをしていてたまたま残っていたような看板と遭遇したときの感動には及ばないですね。
この中の「長岡交配」って 種のタキイが開発した野菜の交配種だったんだ!
最初見たとき、牛とか馬の交配をする会社かと思った…。



観光地として整備されている町並みではありますが やはり生活感のあるものはいいなぁ



と思うのであります。

この時宿泊した小藪温泉というところは 愛媛出身の方に言わせると「限界集落」とのことで
泊まった「小藪温泉」というお宿も 有形指定文化財登録されているようなふるーい建物。
宿の近くには 小藪渓谷というひなびた渓谷も楽しめて pテイストな旅ができました。
四国をめぐる機会があったらぜひおすすめです。

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もじさんぽ 三投目。

本日はア・ラ・カルトで。
一つ目は 路上で見つけたのではないけれど
実に雰囲気のあるフォント。

二年ほど前からハンドパーカッションを習っています。
哀しいかななかなか上達しませんが 昨年と今年発表会ライブに末席で参加させてもらいました。
その時に 先生のお弟子さんでプロのパーカッショニストの青年が着ていたTシャツ。
緊張と期待の入り混じったその場の雰囲気を 見事に表現しておりました。



音楽繋がりで こちらは埼玉県大宮氷川神社参道にあるお店の看板。
たまに行く美容室のすぐ近くで ふた月に一回くらいしか行かないので
今だかつて営業しているところを見たことがないのが残念ですが
星使いやレコード盤がとても良いデザイン。



岡山県矢掛町の醤油屋さん店頭に置いてあった一升瓶のラベルも捨てがたく。

そして 今年4月ご縁があって宮城県気仙沼に行ったときのものをふたつ。



復興屋台村ちかくの 喫茶店「MANBO」の夜道に光る看板。
周囲はまだまだ更地だったり工事中の現場だったり、そんな中
穏やかに灯りのともるなごみの場になっているのだろうか。



こちらは同じくJR石巻駅に隣接の マッガッタンカフェ えき
石巻出身の石ノ森章太郎先生の作品やフィギュアなどが展示されているカフェです。
ずばり 「えき」という潔さがいいなと思う。



減ってしまったとはいえ印刷屋さんの看板もよく見かけます。
決して派手ではないけれど 安定感のある看板。
これは 埼玉県秩父にある三峰神社参道で見かけたフォント。



この三峰神社付近は 昔ながらの参道の風情を残していて
靴屋さんもどっしりとしたフォントでお出迎えします。



最近捨てがたいな と思って機会あると記録しているのがバス停。
あれ?これどこだっけ?というとき 写真に残っているバス亭の文字が
おぼろげな記憶を助けてくれます。
そのバス会社によって また つくられたであろう時期によって
フォントに違いがあるのが嬉しい。
こちらは 岡山県美咲町という山の中、棚田を見に行った時に思わず足を止めた
水辺の風景と一緒に。

そうそう以前に広島県鞆の浦港ちかくのバス停にも 味のあるバス停がありました。
「流星ワゴン」の舞台になったところです。



最後にもう一つ。
岡山県牛窓の 人っ子一人いない折り返しのバス停。
日本のエーゲ海と呼ばれているそうです。



サテ

次回は 四国編(の予定)乞うご期待(あるのか?)

ではではまたまた。

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「タイポさんぽ」に触発されて 旅で見つけた路上の文字画像を集めてみた企画 第二弾(笑)

その2は 岡山編ということでお付き合いくださいませ。

トップの床屋さんのドアは 岡山駅前にある奉還町商店街を歩いた時のもの。
一番最新の画像です。
ミツバというカタカナがとても可愛らしく、それだけだったら立ち止まらなかったのかと思いますが
窓、ドア、おかれた自転車、さらには水森かおりさんのポスターという小道具など
素敵な要素が詰まった床屋さんなのです。

この奉還町というのは 大政奉還により失業した池田藩士たちが
商売をはじめたことから由来しているそうです。
岡山駅の東側は 大きなビルも建って岡山後楽園への観光客も誘致できているようですが
この奉還町商店街は 地元御用達という感じで
閉まってしまった店舗も多い様子。
でも 歩いているとよい感じの被写体がたくさんありました。



こちらの帽子屋さんのフォントも 専門店ぽくて素敵です。
帽子屋さんとして成り立っているのか 最近はそういうことも気になりつつ
街を歩いてしまうわたくしですが…。



ギターペイント、マジックインク…懐かしい響きです。
今でももちろんあるんですけど この看板、そして文具店自体あまり見なくなりました。
定休日だったのが残念でならない。



こちらも同じ奉還町商店街。【映画の冒険】という店名がとてもよい。
そしてよく見ていただくとわかるのですが 年代を感じさせるセレクション。
アバのアルバムとかかぐや姫だとか、こういうものが価値を持つ時代になったということか…。



控えめなお店の表示ですが 味のある窓です。
屋号として残っているのでしょうか?それともまだ営業中なのか。



こちらへ寄ってみようかな?と思って 新幹線の中でざっくり予習した時に見つけた
ONSAYA COFFEE の二階席から。
ザ・喫茶店という作りなのですが なかなか今どきのカフェです。
人通りのない商店街を見ながら コーヒースムージーなんぞ頂いていると
白いリハビリ服に身を包んだ若者が ご老人の歩行の後ろから静かに見守っているのが目に入りました。

岡山は 岡山後楽園と倉敷くらいかと思っていたけれど(岡山県の方ごめんなさい)
なんのなんの アンテナを張ると行ってみたいところがたくさんあります。

少し前に行ってみたのは 「インディゴの恋人たち」というドラマにちなんで
児島ジーンズストリート
いたるところにジーンズ屋さんのあるふしぎな雰囲気の町です。
道端の小物にもジーンズがあしらわれかすれたフォントもジーンズっぽい。



そんな中でジーンズそっちのけで うわーっとなったフォントはこちら。



わかります? 富士銀行のシャッターです。
富士銀行自体名前が変わって幾久しく。
さりげなく寄り添っている電球もなんだか渋くて。
昭和40年代に廃行になって その後いじられることもなく気配を残しているそうです。
よく見えないのに この存在感のあるフォント。
こちらに行ったときのことは また倉敷マダムでお話しさせてくださいましまし。

昔の商品名や屋号に使われているフォントは 無条件に萌えポイント大なのですが
中でも 電話番号表記が 電話○番、のようなものは時代を感じさせてくれて好きです。



これは先日行ってきた 矢掛町という宿場町に並んだお店の一つ。
こちらも趣のある街並みなので追ってご紹介したいと思います。



お醤油やらお酢やら和菓子やらそれぞれの個性満載のフォントの宝庫です。

次回は あちこちで拾ってきたタイポグラフィをぼそぼそっとご紹介の予定です。
ではではまたまた。



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届くまで(と言ってもアマゾンさんなのですぐ来る)ワクワクする本を見つけました。

もともと街歩きをしていると看板や案内板などのフォントが気になって仕方ないタイプ。
デジカメ普及で お持ち帰りが可能になってからは
趣のあるフォントを見つけると あれもこれもとバーゲン会場状態で手が震えてしまいます。

そんな文字フェチはもちろんわたくしだけではないの。
さらにこちらの本は 台湾編。
これこれ わたくしも持って帰ってきた!という写真がたくさん。
台湾にまた行きたくて仕方のないわたくしの萌えポイントにストレートパンチ。
「路上の文字観察」これぞ旅の醍醐味なのだ。

これまでも時々お目汚ししていたわたくしの看板コレクションだったけれど
ここ1年くらいの画像を整理して 文字に特化して集めてみました。
多分 一回じゃ終わらなそうなのでしばらく続きます。
フォントの部分を強調したので画像のサイズがまちまちなのは
素人なのでお許しください。

ちょうど一年ほど前に訪れた台湾。
町の中にあふれる漢字の海に 我を忘れてしまいそうになったのはいまでも覚えています。
ただただ並ぶ お店の看板もメニューも普段見ているものと違って新鮮で。



建物も街も素敵だった、迪化街の永楽市場
隷書体にも似たこの文字に 来たぞ台湾と奮い立ったのを覚えています。



「台糖」の文字がわかるかしら?
亡くなった父が 製糖会社にいたので 
関連会社ではなかったけれどこの文字をどこかで見ていたような気がします。
師範大学付近で道に迷っていた時 たまたまこの看板を見つけて
何の役にも立たなかったけどほっとしたのを思い出しました。



観光地化されていて 少々興ざめだった九份でしたが
タイポグラフィ的には お宝満載でした。
「タイポさんぽ」にも 台湾での「コーヒー」の表記が「咖啡」(口へんに加)であることが書いてありました。
実は行ったときはそれに気づかず。
でも 画像を追ってみたら ありましたありました。



以前にもご紹介したけれど インパクトのある食堂の看板。
「老爺素食」素食はベジタリアンなお食事のことで
老爺というのは 違うかもしれないけど「ロイヤル」というような意味合いらしいです。
台湾についてすぐだったので こういった庶民的なお店に入る勇気がまだなかったのが悔やまれる。



これは 雙漣の朝市で撮ったもの。
焼き芋屋さんだったと思います。
いろいろな情報が満載の看板で 新鮮保証するとかどこで採ったものとか
甘くて香りもよく 食感は QQQ(あちらでよく見る 食感がよいことらしい)と
なんとなく理解したつもりになった(笑)のでした。



最後の一枚はやはり九份で撮ったバス停みたいな看板。
この土地がかつて鉱石でにぎわったということを感じさせていて
伊香保温泉のような階段とともに印象に残っています。

次回は ここに年ほど繰り返して訪れている岡山方面のもじさんぽをしてみたいと思います。

ではではまたまた。
タイポさんぽ 台湾をゆく: 路上の文字観察
誠文堂新光社


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台湾の郵便ポストは二色。

【台湾国立師範大学へ】

さて かなり苦戦して林本源園邸へたどり着いた翌日
昼過ぎの集合まで自由行動がとれるので 
この日はけいちゃん希望の 学生街へ行くことに。

前日googleさんが使えなかったので けいちゃんは周辺地図をチェック。
慣れてきたMTRでいざ出発。
この日は古亭という駅から 台湾国立師範大学のキャンパスまで歩き 
オサレな雑貨店などがあるというエリアを歩いて
軽くお昼でも食べれば ちょうど集合時間であろうという計画。

さて 古亭までは問題なく到着。
その名も師大路という明らかに大学へ向かう大きな通りを行けばよいはずだった。
しかし どこを間違えてかわたくしたち 駅の反対側の師大路をずんずん進んでしまったのだ。



やっぱり文化地区だから雰囲気が違うわね なんて わかったようなことを言いつつ歩いていくと
何やら かわいらしい建物が。





え?師範大学でしょ?これあまりにかわいらしすぎない?
そして 地図と照らし合わせても こんな道路は見当たらない。



建物と同じような かわいい花模様の跨線橋。
なにかおかしいよ。

(後日調べたところ ここは客家主題公園といって
客家文化を学べる施設だったと知る。この時は大学へ行くことしか頭になく
この施設を見学しようと微塵も思わなかったのが悔やまれる)

とりあえず 駅までもう一度戻ろうとするも
車の通りは頻繁だけれど 歩行者がほとんどいない。
そしてそのうち 方向感覚を失い始めたわたくしたちは 駅の方向もよく分からなくなってくる。
(実はこの日 厚みのあるガイドブックはトランクに詰めてしまい
大まかな市内地図しか持っていなかったのだ…。

明らかに迷っている観光客然として歩いていると やっと親切な男性が声をかけてくれる。
しかし英語は通じない…。
地図を示し 大学へ行きたいと伝わると
丁寧に中国語で説明してくれる。とりあえず このまま駅に戻り出直すことになる。

出口さえ間違えなければ なんのことはなく師範大学に到着。
1時間近くロスしてしまったので 大学周りのお店など入る時間はなく
大急ぎで 構内を回ることになります。



わが母校の大学によく似た いい雰囲気の構内は
強い日差しに叩かれながらも 異国の大学の雰囲気を味わうには十分でした。







そして正面玄関を撮影して 大通りを駅まで戻ればOK と余裕で歩きはじめて
途中 ドリンクスタンドで言葉の壁にぶつかりながらも 飲み物のオーダーにも成功し
(あちこちにあるドリンクスタンドですが サイズだけでなく素材や濃さ 副材料など
細かくオーダーするタイプのお店が多いです。ここでもかなり難航しました)
旅の最後を楽しんでいたのだが…



行けどもいけども 駅もオサレな雑貨店も見当たらない。



この辺 青山の裏通りの雰囲気だから きっとそのうち出てくるわよ…。
結局 たどり着けなかったのはこんなところらしい。

いやいや どうもおかしい。
道を聞こうにも 人とすれ違わない。

かれこれするうちに 大きな森林公園にぶち当たる。
さらに 一番最寄りで MTRの科技大楼站まで900mという案内板を見つける。
一体この科技大楼站とはいったいどの路線になるのか……

しかしMTRの駅まで行けば乗り継いで帰る自信があったので
タクシーには乗らず もくもくと歩くわたくしたち。

おそらく 読んでくださる方は わたくしたちの勘違いがどのていどのものだったかわからないかと思う。



当初予定していたのは 赤い点線の道を大学まで行って
同じ経路で同じ駅に戻ってくるというもの。

それがなぜか まずは出口を間違えて緑の経路をたどり
その後 さらに方向を間違えて水色の経路をたどったのだ。

最後の駅までの距離の長いこと長いこと…。

結局お昼を食べる時間はなく セブンイレブンのおにぎりを買って
空港までのマイクロバスの中で最後の食事となるのでした。

途中 タクシーに乗ればホテルまですんなり帰ることができるのはわかっていたのですが
そこはあえて 自分の足で歩こうというけいちゃんの判断で
最後の最後に思い出に残る街歩きができました。



今回は 言葉はわからないわ 地理も不案内にもかかわらず
充分な下準備もせずに乗り込んでしまった旅行でしたが
なにが?よかった?と問われても 答えが出ないのです。

でも 帰ってくるなり また行きたいと強く思う。
国内で旅をするのにも似ているのに でも違う。
きっとこれから可能であればリピートしたい いやきっとするだろう いやしてみせる…(笑)

かなり だらけた忘備録になってしまったけれど よき友とよき旅、
やっとのことで帰国となりました…。
漢字文化だからと 甘くみたのが今回の反省点。
まずは 中国語をすこし頑張ってみたいと思う今日この頃です。

読んで頂いてありがとうございました。
今回は 二人旅ということもあり気楽でありつつも緊張していたのかもしれない。
自分でも旅の面白さが伝えられない記事になってしまったのが残念。








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【金峰魯肉飯店へ】

林本源園邸から府中駅までは あっけなく到着。
途中靴屋さんなどを覗きながら 板南線で西門まで移動、
小南門線で中正記念堂駅まで。

こちらのMTRは 日本でいえば大江戸線とか副都心線レベルの
新しいタイプの駅構造で 乗り換えがとても分かりやすく指示されているので
ストレンジャーのわたくしたちでも乗り間違えることはまずないようです。
車内放送が現地発音なので 電光掲示板をきちんと見ていることは必要ですが。

中正記念堂駅降りてすぐの金峰魯肉飯店は 台湾の庶民の味的な食堂です。
魯肉飯は どこでも食べられそうでしたが 大きな通りに面しているし
わかりやすそうだし 冠メニューになっているのでこのお店を選びました。



お昼時でしたので 店内で食べる列とお持ち帰りの列と分かれており
少し並びましたが 並んでいる間に注文票を渡されていたので心の準備ができました。
さすがに回転が速く もちろん相席、その雑な感じが現地に来た感を高めます。





中はとても混んでいたので 一枚撮るのがやっと(笑)もともと撮るものではないですね。
でも収めておきたい一心でささっと。
粗みじんの豚肉を甘辛醤油味に煮込んだそぼろごはん。
お漬物と お店によってはゆで卵がつくのが定番だそうです。
そして サイドディッシュに大好きな空芯菜の炒め物。
本当は 麺類も頼みたかったのですが 量が読めなかったので断念。
魯肉飯は小サイズにしたので 全く大丈夫でした。ちょっと後悔です。

このころからちょっとお天気が怪しくなってきました。
ぽつぽつ雨も降り始めたので 駅へ戻り 今度はショッピング街である永康街へ移動です。
中正記念堂駅の前には 大きなスーパーかな?と思われるお店があったので
MRTに乗る前に入ってみると 南門市場というかなりディープな地元の食が楽しめる市場になっていました。
こちらも 次回もう少し探索してみたい場所です。

【思慕昔でかき氷を】

さて マンゴーやライチなどの果物にそれほど執着のないわたくしたちと書きましたが
やはり 台湾に来たら名物となっている大きなかき氷食べなくては!と
MRT東門の改札から地上に出るまでの壁面に 大々的に広告してあった 思慕昔(スムージ―ハウス)に行ってみることにします。

もともと狙っていたお店ではなかったので すぐに場所がわからず
けいちゃんが筆談で道行く人に訪ねながら 人ごみを進みます。
梅雨明け後なので 台湾名物スコールが始まったようで
お店に着くころには まさにバケツをひっくり返したような雨。
お店は満員でしたが ちょっとおばさん根性で席を確保します。



この日のスコールはかなりヘビーなものだったらしく
後日 台湾赴任中の友人夫さんの話では 近くの道路が冠水したとのこと。
お店のテントの隙間から 雨がざんざん漏れてくるので傘をさしつつのかき氷となりました。



こちらのかき氷は プリンが載ったものが人気と聞くので
ブランマンジェののっかったフルーツ満載のものを。
ちょうどふたりで食べきるのにちょうどの大きさでした。

雨がひどいので客足もすこし途絶えてきたものの
まだ座れない人もいたので 小やみになったところでお店を出て
オサレなブティックなんかがあるという永康街を散策しようとしましたが
雷はなるわ また雨が降り始めるわで 近くに合ったコーヒーショップに駆け込んで
とりあえず雨が止むのを待ちました。

この日は結局 ショッピングは諦めて ホテルへ戻ることに。
けいちゃんは先の雨で靴がだめになったので 途中台北駅の地下街でお買得の靴を買い、
MRTでもどるころにはすでに雨は上がっていました。
巨大地下街は 観光客と地元の人たちで そうとうな人口密度。
そして 日本の地下街とさして変わりないので 早々に退散しました。

予定では夜市に再度挑戦 と思っていましたが
やはり自分たちで異国を歩いた緊張感もあり 軽い疲労を感じていたので
ホテル近くでいくつかピックアップしていたお店で 最後の晩餐をとることにしました。

ホテルのあった行天宮周辺は よく調べてみるとさまざまなジャンルの飲食店が並びます。
どちらかというとオフィス街なので 昼に行った食堂というよりは
飲食店とかレストランという表現が合う感じでしょうか?
ホテルの近くに勝立生活百貨というホームセンターみたいなお店があるので
そこでちょっとした雑貨や食品をお土産に買うついでに
もうひとつの名物である牛肉麺を食べようということになりました。

【正宗牛肉麺にて】

わりとあっさり目のスープで食べやすいと評判の 正宗牛肉麺はすぐに見つかりました。
この辺りは夜市が立たないせいか すでにクローズになっているお店も多く
人の流れも少ないです。



他のお店と同じように 注文シートが渡されてオーダーをしますが
白っぽいスープの麺が食べやすいらしいということしかわからず
ガイドブックを開こうとしていると
相席のカップルの女性が片言の日本語と英語で話しかけてくれました。
醤油味の面がおすすめだが スパイシーだから大丈夫?スパイスの量を選んでね。
自分たちの食べている 干し豆腐がおいしいからどうだろう?
豚肉大丈夫?ならこれも美味しい。



こちらはさっぱりした牛肉麺。びっくりするほどお肉がやわらか。



こちらはスパイシーな醤油味。



干豆腐とあったけれど よくよく水切りしたお豆腐を 甘辛く煮たお惣菜。
なんということないけれど美味しい(帰国後 再現挑戦中です)

そして 豚肉と思ってオーダーしたのがこれ



豚足でしたー。ちょっとびっくり。
けいちゃんはギブアップでしたが 意外や意外油っぽくなくて食べられました。

知的な感じの素敵な女性でした。最後の夜にちょっと嬉しいコミュニケーション。

勝立生活百貨

我が家の近くにあったイセムラという小さなホームセンターのような
何でもありのお店です。
お買い得の食品や消耗品、ちょっとした家具や文具、台所用品などが所狭しと置かれています。
大袋のお菓子とか 魯肉飯の缶詰とか 相変わらずの買い物ができます。
ここや初日に行ったカルフール(スーパー)は きっと次回訪台のときも お世話になることでしょう。

夜市や繁華街の賑わいはありませんが 静かに暮れていく台北の夜。
さて 翌日も半日のフリータイムとなるので 台北の学生街を少し歩いてみることにします。



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