朝のドラマで関西人に納豆を食べさせるエピソードが流れている。
わたくしの父(奈良出身)は まさに死ぬまで納豆を口にしなかった。
母はほぼ江戸っ子なので もちろん納豆はマストアイテム。
当然わたくしも なっとうラブな女だ。
父は茨城のゴルフクラブの会員だったので
ゴルフに行くたび お土産は藁苞に入った納豆。
もちろん父は食べない。
最近 母だけでなくわたくしも年を取ってきたので
実家で 納豆を食べたり納豆の話題になると
「仕事が終わって(母もわたくしも夜遅い)さあ 帰ったら納豆を食べよう と思うと
すごくうれしくなる。冷蔵庫に野沢菜があるから入れちゃおうとか
イメージしていると 夜遅くなのに丼飯を食べちゃう」と
繰り返して話しているのが笑える。
今は 流通も広範囲だし生協や通販もあるから
西のひとが納豆を食べない とは限らないと思う。
でも 広島時代仲良しだったのんちゃん母は 子供が生まれるまで
納豆は食卓に上らなかったらしい。
体にいいというので導入した納豆をのんちゃんが食べているのをみたときは
実はちょっと驚いた。
あの白いパックから お箸でつまんで食べていたのだ。
おそらく のんちゃん母は器に移すのもためらわれたのではないか?
納豆は 混ぜてなんぼのものだと思っていたから すごーく驚いた。
わたくしの食べ方は 納豆+生卵がベース。
これが正しいと思っていたが 夫の家では 大根おろしが基本アイテム。
おもえば 夫の両親は広島人なので もともとは納豆は外来種なのだ。
だから 夫の親戚なども 当時は納豆は大根おろしを入れれば食べられるものだったよう。
もちろん 今日は気分を変えて大根おろしで…ということは実家でもあったが
基本ご飯と共に食べるのは+納豆だった。
まだ アニが小さいころ夫の実家で食事の支度を手伝ったとき
納豆に生卵を入れたら 「うちでは大根おろしなのよ」と言われて
食文化の違いを感じたのを思いだす。
そういえば 納豆= on the 飯 だが
浜松時代の友人ふたりは 「納豆はたべるがご飯にはのせない」と言っていた。
ご飯に納豆がつくのが許せないとのことだった。
ちなみに けいちゃんちでは 納豆and sugar だそうだ。
(これはまだ試していない)
そして 我が家の西門さんこと夫だが、
やはり結婚した当初は 私の納豆+生卵 を見て
「これじゃ納豆は食えない」とのたもうた。
仕方ないので 夫と食べる時は with大根おろしにして
ひとりのお昼には 生卵に野沢菜やらしば漬けやら海苔やらを混ぜ込んで
ひとりで満喫していたものである。
しかし いつの間にか夫が+生卵を on the 飯 にして食べていた。
最近それに気づいて 先日我が家での納豆の伝来について語り合ったところ。
こどもたちは 納豆+生卵も with大根おろしも only納豆もOK。
最近のお気に入りは 納豆featキムチだ。
サテ
今日の朝ドラで 納豆に砂糖を入れ、味噌を入れ、ピーナツを入れ
油揚げで包んで揚げるというレシピを見て
(そこまでして 関西人に納豆をたべさせなくてもいいのに)と思いながら
若かりし頃 なっとうを油揚げに入れてつまようじで止め
トースターでかりりと焼いたものを食卓にのせたとき
「温かい納豆なんか食えるか!」
と 冷たく却下されたのを思い出した。
ちゃんと料理の本にも載っているのに……。
でも 今は納豆パスタも納豆汁も食べるね。
大きな声では言えないが これだけはお義母さんに(勝った)と思える一瞬。
そのほかのことでは 全然及ばないけれど。
きっと こんなふうにして アニもおつうもわたくしの食文化から
ヨメの食文化へ傾倒していくのだろうな と思う。
いや しごく残念だけど そう言う日が来ることも待っている気もする。
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